エピソードガイド
【151巻〜155巻】


←146〜150巻   こち亀データベースTOPへ   156〜160巻→


151巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

151-1「ページめくりにくいと言わないで!の巻」
「学校の教科書に漫画が使われる傾向」との話題から、イメージ力・想像力について語る両さん中川麗子。…だが、なぜかページ全体がグルグルと回り続けている。両さんは「今 流行りの“脳の活性化”のためだ」と言うが…。
・これまでにも数々の実験的コマ割り(11-918-159-3等)があった こち亀ですが、今回の“ページが常に回転”の読みにくさは歴代屈指(笑)。後半は63-9を彷佛とさせる“絵なし漫画”を3ページに渡ってやったり、「ピューと吹く!ジャガー」のギャグを そのまま真似してしまったり…と、最早やりたい放題の内容です(苦笑)。
・JCでは、本誌の内容にオマケ1ページを追加(絵は無いですが^^;)。
《扉絵:葛飾扉絵シリーズ3・水元》
150-8から始まった「水と緑の故郷(ふるさと)・葛飾扉絵シリーズ」、3回目(※本誌とは収録順が異なっています)は水元の田園風景。
・150巻突破を機に、背表紙が「キャラクター コスプレシリーズ」へ移行(今巻は麗子さんのメイド服姿)。他に「表紙(+中扉・目次)が横向き(横長絵)フォーマットに変更」「中扉に描きおろし3コマ漫画」「巻末に新企画『両津教授のなんでもベスト5』」「各話のタイトルが勘亭流(筆文字風)フォントに変更」などの新企画やリニューアルが行われましたが、背表紙と各話タイトル以外の変更は
155巻までの5巻分で終了しました。

151-2「蟲蟲(むしむし)大パニック!!の巻」
派出所近辺で、ペットと思われるヘビの脱走事件が多発。その元凶は、ボルボの祖父・忍者の小金丸だった。大量のヘビやサソリ・蜂を飼う小金丸は、超のつくマイペースさで両さん達を振り回す。
・ボルボの祖父・西郷小金丸さんが、107-4以来8年ぶりの登場。相変わらずのマイペースぶりを見せてくれます。ボルボのハチ嫌い(56-6で登場)もそうですが、最近のこち亀で“昔と同じキャラ性”が見られるとオールドファンとしては嬉しいですね。
・劇中で回想されているサソリの話は85-8。セリフで語られている“ボルボに毒を飲ませていた話”は81-4、忍者学校のエピソードは81-482-1で それぞれ登場しています。
《扉絵:葛飾扉絵シリーズ4・葛飾ハープ橋》

151-3「YES!?NO!?年賀状大戦争!!の巻」
年賀状を出した事のない両さんは、「面倒だし無駄だ」「メールで充分。年賀状など廃止しろ」と主張。だが、擬宝珠家の皆や中川麗子本田も毎年 出していると知り、廃止派は自分だけかと だんだん不安に…。
《扉絵:葛飾扉絵シリーズ5・京成青砥駅》

151-4「クリスマスVS男祭!!〜真冬の決闘〜の巻」
クリスマスに独り身の男たちを集め、ふんどし一枚でカップルの集う場所を巡る「男祭(おとこまつり)」への参加を呼びかける両さん。「ただの嫌がらせじゃないのか」の声をものともせず、お洒落スポットで神輿を担いで大暴れする。
・もてない男達の集う男祭に、
ボルボ左近寺も参加。ジョディー美香さんは…?
《扉絵:なし》

151-5「年末アメ横大捕物帳の巻」
檸檬と3人で上野のアメ横を訪れた両さん。歳末の活気の中をねり歩きながらアメ横の歴史を感慨深気に語っていたが、途中でスリグループに遭遇。纏と共に、下町っ子の土地勘を活かして追い詰めていく。
《扉絵:両さん(“大根パンダ”製作中)・纏・檸檬・蜜柑

151-6「両さん&中川のはっぴいにゅーいやー!!の巻」
また家出をして2006年の正月を公園野宿で迎えた両さんだったが、運良く空港へ向かう中川の車を捕まえ、アメリカへ無理やりついて行く。自分のペースを崩さない両さんは、どんな場所でも騒動を巻き起こし…。
・こち亀30周年の年である2006年の幕開けを記念して、本誌ではセンターカラー掲載されたエピソード。アメリカを舞台に、こち亀らしいドタバタが繰り広げられています。
・時事ネタとして、アメリカ産牛肉の話題が盛り込まれています。大統領に「全頭検査しろよな!」と直に言える日本人は両さんだけでは(笑)。
《扉絵:両さん》

151-7「外国語しびれ節の巻」
「正しい日本語を」と説く絵崎教授の言葉尻をとらえた両さんは、中川麗子部長を巻き込んで「外国語を使うたび罰金」のゲームを開始。だが自分ばかりが金を払う羽目になり、今度は罰を電気ショックにする!と…。
・久々登場の、スイッチ先生こと絵崎教授。現在は日本の大学で教鞭をとっているそうです。
・冒頭に1コマ、こちらも久々の
EZAKI Z1が登場。無口になりましたね(笑)。
《扉絵:アロハ両さん》

151-8「世界中を巻き尽せ!!の巻」
恵方を向いて巻寿司を食べる「恵方巻」の習慣を初めて知り、早速 超神田寿司の商売に利用し始める両さんの心配をよそに、マスコミを利用して どんどん規模をエスカレートさせる。
131-67133-2に登場したフランシス=カッポレ監督が3度目の出演。
《扉絵:通天閣署員ハルレイ署長巻波課長比栗課長)&両さん》

151-9「ようこそアキバへ御主人様の巻」
レコード針を買うため、かつて電蓄(プレーヤー)を買った秋葉原を訪れる部長。だが、アニメ美少女やメイドがあふれる街の変わりように愕然。更に、偶然入ったメイド喫茶へ両さん本田が…。
・「舞台版こち亀」の2006年公演(1999年初演のリニューアル版)では、新要素として このエピソードのシチュエーションが多く導入されました。
・部長が秋葉原にいる事を確認するきっかけとして登場している「アキハバラデパート」(実在・1951年開業)は、このエピソード初出年の末・2006年12月31日に閉店しました。
《扉絵:マリア檸檬(+ラッキー)・メイドスタイル》
・巻末企画『両津教授のなんでもベスト5』、今巻は「セクシー麗子ショット」。

152巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

152-1「平成セレブ学園の巻」
ヘリで九十九里浜へ早朝サーフィンに来ていた両さん中川は、偶然出会った日光月光をSt.(セント)フェアリー女学園まで送り届ける。そこで初めて目にするセレブ教育の徹底ぶりに、さすがの二人も唖然。
132-4147-6に登場したフェアリー女学園の校長・飛燕碧(ひえん・あおい)女史、3度目の出演。日光&月光と父・二徹さんも久々の登場です。
《扉絵:両さん(俯瞰)》

152-2「ある漫画家の話の巻」
大人気ながら全くマスコミに顔を出さない、素性不明の少女漫画家・春姫月(ハルキ・ルナ)。その正体を(金目当てで)突き止めようと編集者の竜千士に接近する両さんだが、そこには あまりにも意外な真実が。
・「よくファンの人が全巻持ってると軽く言うけど80%はウソ」「何巻まで発売されているか知っているんですかね?」…秋本先生、作品中でリアルな文句を言わないで下さい(笑)。
乙姫菜々のペンネームが“神子”と表記されていますが、正しくは愛野神女(あいの・みこ)です。
《扉絵:ハルレイ・両さん with 三菱自動車i(アイ)ミニパトバージョン》

152-3「厄厄(やくやく)大パニック!!の巻」
災いの神が憑きすぎていて、早矢にも除霊のできない両さん。そんな両さんが ある朝目覚めると、一緒の布団で寝ていたのは…厄病神!?
《扉絵:&早矢(鉛筆画)》

152-4「立ち上がれ!!そして番をしろ!!の巻」
外勤警察官の基本・立番の技術を競う「立番選手権」が開催。立番にこだわりを持つ新たな特殊刑事レインボー刑事を審査員に大会がスタートするが、なりふり構わず高得点を狙う両さんは…。
・新たな特殊刑事(4人組)が初登場ですが、話のメインは彼等ではなく選手権の方。何故か会場がアイススケート場なのは、トリノ五輪の影響でしょうか?
・劇中12番目の特殊刑事・レインボー刑事が自らを「10番目」と称しているのは、単なる勘違い?
全特殊刑事の解説はこちらから。
《扉絵:新葛飾署(本編に直結)

152-5「超豪華わしの誕生日!!の巻」
3月3日は両さんの誕生日。昨年忘れていた分も…と、財力を駆使した中川のプレゼントは“24時間内に7つの願いをかなえる”事。超豪華パーティーや巨大もんじゃ焼き・札束プールなど、次々にわがままをかなえる両さんだが…。
《扉絵:両津一族(+中川・麗子)せいぞろい》
・扉絵は、1998年に発行された増刊「コミックカメダス・両津一族特集」巻頭ポスターからの流用です。キャラは、屋根の上が左から
ため吉みの吉、下が左から中川・銀次よね勘兵衛(※顔が花山理香になってますが…)・両さん・金次郎霧ヶ谷英次郎京子景子緒形米吉緒形京子緒形さくら緒形一男・麗子。

152-6「亀有に両津がやってきた!の巻」
警察学校の超問題児・両津勘吉。校長の頭痛を誘発しつつ卒業した彼が配属されたのは、下町・葛飾の警察署だった。畑ばかりの風景に「オレは都会が似合う男なのに…」とシブい顔の両津だが…。
・本誌では「連載1450回突破記念
※当サイトのカウントとは異なります&30周年まであと少し※連載開始は1976年42号&両さん銅像建立記念巻頭カラー」(長い)として掲載されたエピソード。
・少年時代編に比べると珍しい、両さんの新人警官時代話。『JC31巻「新人警官両津」
(※)と話が異なります』と欄外注釈が付いており、かつてとは時代設定や署の外観などの細部が若干異なっています。署長の名前が“亀森鶴吉”じゃない事なども、つっこんじゃいけないんでしょうね(^^;)。(※正しくは「思い出写真の巻」(31-9)…のハズ。現在の版では改訂されているんでしょうか?)
プラモ屋の主人をはじめとする商店街の面々も登場。現在まで続く長大な借金バトルの発端が描かれています(笑)。
・昔の亀有駅の風景もリアルに描写。
2006年2月放送のラジオで語られていた、高架になる前の常磐線の様子なども良くわかります。
《扉絵:こち亀キャラ大集合(見開き)

152-7「カーリング大バトル!!の巻」
トリノ五輪の日本チーム活躍で注目度の上がったカーリング。麗子早乙女ら新葛飾署の女子カーリング部も、練習に熱が入る。対抗心を燃やした両さんは、あの手この手の珍特訓で技術を磨き、女子チームに挑戦。
・カーリング知識の解説→両さん達の珍特訓→対決…と、読みやすい構成で楽しめます。
近年は 色々な要素を盛り込んで話のポイントがぼやけている事が多いですが、今回のようなシンプル構成の方が こち亀らしいですね(個人的主観)。
ジョディーの兄・シルベスターが、107-8以来の登場。
《扉絵:カーリングスタイル 早矢・麗子・マリア・両さん・左近寺ボルボ(見開き)

152-8「超コンパクト化時代!!の巻」
場所をとるビデオテープを、DVDへダビングする商売を始めた両さん。交通課の田中が集めた8000本のコレクションを超コンパクトにまとめるが、それを見た田中の反応は…。
・30年分の少年ジャンプ
(全部ではないですが)に部屋のスペースを奪われている身としては、けっこう他人事でない話です(苦笑)。
《扉絵:なし》

152-9「両津改造計画!?の巻」
中川系列企業が“キャラが立っている”との理由で両さんをファッションモデルに選んだ。実用主義で高級品嫌いの両さんは反発するが、中川の巧みな説得でその気になり、ショー出演を承諾。そのコーディネートは…。
・男性ファッション誌「MEN'S NON-NO
(メンズノンノ)※外部リンク)」2006年5月号の人物研究コーナーに秋本先生が登場(!)したのと連動した、こち亀では珍しいファッション話。
《扉絵:両さん・中川・麗子
・巻末企画『両津教授のなんでもベスト5』、今巻は「ぶっこわれ中川」「セクシー麗子ベスト5・パートII」の二本立て。

153巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

153-1「京都花見百景の巻(前編)」
早矢の実家・京都の磯鷲邸へ花見にやって来た新葛飾署一同。超広大な敷地で2万本の桜を堪能するが、両さんは何故か一人、早矢の父・剣之介に睨まれながら写経をする羽目に。
・セリフの「去年こられなかったし」は、
147-2のエピソードを指しています。
・WJ本誌では、舞台版こち亀の「連載30周年記念公演決定」記念としてセンターカラー掲載されました。
・本編前のページでは、磯鷲邸のある京都・嵐山を写真で紹介。
《扉絵:両さん・早矢・檸檬憂鬱

153-2「京都花見百景の巻(後編)」
前話より続き)両さんに、初恋の相手・桐生京介の昔話をする早矢。早矢に弓道を勧めてくれた桐生は、祖父と並ぶ早矢の恩人でもあった。ある日、地上げを巡るトラブルから弓道館が放火を受け…。
・早矢の過去回想エピソード。冒頭とラストに両さんとの会話がありますが、前回のエピソードと前後編としての繋がりは全くありません。
《扉絵:なし》

153-3「大人の事情!?の巻」
派出所で、駐車違反取り締まりの民間委託について語る両さん中川麗子。そこに突然、漫画冒頭にもあったはずの扉絵が挿まれる。焦る両さんだが、続いて3つ目・4つ目の扉絵が…!?
・制作進行の都合上 余りまくった扉絵の原稿を一気に使い切ってしまおうという、物凄い変化球ネタ(^^;)。全19ページの内、実に8ページが扉絵(と言えるのかな?)です。
・ラストでは、2体目の両さん銅像建立決定を発表。このエピソードの本誌掲載後、2006年11月18日(土)にJR亀有駅南口へ建立されました。
《扉絵:葛飾扉絵シリーズ6・亀有駅北口両さん銅像/同7・香取神社/同8・堀切菖蒲園/同9・葛西神社/同10・ゆうろーど仲町商店街/JR神田駅前/上野・食堂じゅらく/両さん&マリア、散歩中/両さん、川べりにて》
2005年51号から2006年2号まで4回に渡り使われた「水と緑の故郷(ふるさと)・葛飾扉絵シリーズ」が、一気に(笑)第10回まで。(※WJ本誌では5〜9回として掲載されましたが、同シリーズの第10回として本誌掲載された27号のエピソードが151巻に繰り上げ収録されたため、JC収録時にナンバリングが変わりました。)
・JCでは、さらにオマケ(?)として 本編後に もう1枚 扉絵が追加。過去作品からの流用のようです。

153-4「犯人はだれだ!?の巻」
冷蔵庫にしまってあった貴重な限定ケーキを そうと知らずに食べてしまった両さんは、自分が犯人とバレないよう必死の工作を開始。何とか ごまかしきる(?)が、実はケーキに毒が入れられていたとのニュースが!
・WJ本誌・JC初版では、バイクで派出所を去ったはずの本田君が その後のコマにも顔を出してしまっているという作画ミスがありました。2008年発売のJUMP REMIX「こち亀ヒットパレード!! 5月」では修整されており、以降のJC重版分にも修整バージョンが収録されていると思われます(未確認)。
《扉絵:なし》

153-5「アルカトラズ島の対決」
「アメリカで試合をして来い」との本庁命令を受け、大喜びで渡米する両さんたち新葛飾署野球部。だが、なぜか強制的に銀行強盗をさせられ、刑務所へ入れられる羽目に。そこで待っていたのは、野球好き暴力団・魔瑠貌(まるぼう)組の面々だった。
・今度こそ決着をつけるべく、魔瑠貌組、150-3に続いて4度目の登場。
《扉絵:なし》

153-6「ここはどこ?私はだれ?の巻」
両さんが朝 目覚めると、そこは5年前に去ったはずのニコニコ寮。まさか、この5年間の出来事は全て夢!?…と慌てる両さんだったが、その実は、酒に酔って昔のクセで寮へ帰っただけだった。寮のおばちゃんに頼まれた両さんは、新人警官に一人暮らしのアドバイスを始める。
・両さんが「わしの部屋は女性が入った事がない」と語るくだりで、「※マリリンも入ったらしいが、わしは忘れたな…。」の一文(本誌掲載時にはありませんでした)が欄外に。68-3を憶えていた読者から指摘があったんでしょうね。ちなみに、89-1でもテレビ関東の杉原プロデューサー(女性)が部屋へ入っています。
《扉絵:両さん、ニコニコ寮で爆睡中(本編に直結)

153-7「今だからソロバン!?の巻」
商品が売れず困っているソロバン会社の社長から、相談をもちかけられた両さん。勢いで「任せろ」と言ってしまった手前もあり、苦しまぎれで 様々なソロバン復権アイデアを出すが…?
前回に続き、冒頭 ニコニコ寮で目覚める両さん。オールドファンには嬉しい(感慨深い)画ですね。今話限りではありますが。
《扉絵:御堂春

153-8「バックトゥーザこち亀!!の巻」
電極スパークの開発したタイムマシーンで、こち亀の始まった30年前へ行く両さん中川麗子。(作風の違いで)あまりにワイルドな自分たちの姿に、慌てたり驚いたり。更に、昔の自分たちと顔を合わせてしまいそうに…。
WJ1976年29号の初掲載(連載開始は同年42号)から30周年の記念エピソード(今話は2006年29号掲載)。両さん&中川君初登場の第1話や麗子さん初登場の11-7(1978年41号)当時へ現在の両さん達が訪ねていくという、ディープなファンには面白い趣向です。
《扉絵:コミックス未掲載扉絵、復活》
・これまで再録された事のなかった、WJ1977年2号(
2-5)の扉絵が復活(※1978年頃までは、カラー絵をモノクロ掲載すると見にくくなるため、JCで新規のモノクロ扉にさしかえられていました)。本誌掲載以来 日の目を見ていない初期カラー絵(76年44号77年12号等。こちらを御参考に)は他にも沢山あるので、今後 同様の復活に期待したいですね。
・本編前には、30周年記念企画として
こち亀第1話「始末書の両さんの巻」レビューを掲載。1ページ目のボツ初期稿(これまでは、1976年25号のヤングジャンプ賞発表ページで ごく小さく載っていただけでした)の初掲載が、ディープファンには興味深いところです。

153-9「交通博物館物語の巻」
ゴールデンウイーク、檸檬蜜柑を連れて神田の交通博物館を訪れる両さん。しかし、いつもすいているはずが なぜか超満員で大混雑。間もなく博物館が閉館するのを受けて、名残りを惜しむ人達が大勢 集まっていたのだ。
・神田に実在した交通博物館は、今話掲載直前の2006年5月14日に閉館。翌2007年10月14日には、「鉄道博物館」として さいたま市でリニューアルオープンしました。
・纏たちの祖父・
擬宝珠貴一郎さんが回想で初登場。
・JCでは、本編の内容を補完する4ページが新たに描きおろしで追加されました。
《扉絵:両さん・中川・0系新幹線&蒸気機関車D51》
・巻末企画『両津教授のなんでもベスト5』、今巻は「部長の怒り落ちベスト5」と「セクシー麗子ベスト5・パートIII」。

154巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

154-1「おとり捜査協奏曲の巻」
ネット犯罪を防ぐため、本庁からSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)のメール内容をスパイする両さん。麻薬取り引きを装った おとりメールで犯罪者を誘い出そうとするが、サーバーのトラブルで送受信が混乱し…。
・おとり捜査もメールの無断チェックも、現実には禁じられていますので念のため(^^;)。
《扉絵:なし》

154-2「よみがえれ!! 鉄魂(テツだましい)!!の巻」
久々に鉄道模型熱が再燃した両さんは、広いレイアウトを存分に組むため、地下へレールを伸ばし始める。超神田寿司の本店と支店を線路で結び、さらに列車での出前にも着手。
・これまでメインになる事は少なかった22-8ぐらい?)両さんの鉄道模型趣味を前面に出したエピソード。鉄(テツ/鉄道マニアの俗語)について、細かく図説もされています(かなり秋本先生の主観っぽいですが^^;)。
《扉絵:両さん、擬宝珠家で昼寝中(本編に直結)

154-3「東京中に都電のいた頃の巻(前編)」
昭和40年代。勘吉豚平珍吉の悪ガキトリオは、夏休みの自由研究で「都電全路線乗りつぶし」への挑戦を決定。鉄道好きの転校生を仲間に引き入れ、全路線タダの「都民の日」を利用しようと計画するが…。
・本誌では『都電荒川線「両さん電車」走行中記念企画』として掲載された、都電がテーマの少年時代話。これまで何回か鉄道マニアぶりを見せていた珍吉が、その本領を発揮しています。
・これまで両さんの少年時代は
「昭和30年代」の設定が多かったですが、今回は40年代。実際の都電廃止時期(昭和42〜47年)と合わせるためなのか、連載長期化による設定の矛盾を軽減するためなのか(あるいは両方?)は不明です。
《扉絵:なし》

154-4「東京中に都電のいた頃の巻(後編)」
前話より続き)「都電廃止決定」の報を聞き、ショックを受ける勘吉たち。正真正銘のラストチャンスとなる「都民の日」、始発から終電まで完全なスケジュール分担のもと、一回きりの「全路線制覇」を目指す。
・両さんの悪友として すっかりお馴染みの豚平(戸田豚平)珍吉(千田珍吉)、初めてフルネームが明かされています。
《扉絵:なし》

154-5「デジタルなんて大嫌い!!の巻」
偏差値・時間・金と、デジタル社会の現代人は数字に振り回され過ぎだ!…と自説をぶった両さんは、みんなから時計やケータイ・カレンダーを没収。「人間らしくアナログに生きろ」と主張を続けるが…。
部長の孫・大介君に、中学受験の話題が。彼も大きくなりましたねぇ(親戚のおじさん調)。
《扉絵:麗子・ビキニ(バストアップ)》

154-6「超セレブ警官麗子の巻」
富豪警官・麗子をテレビ局が取材に来る事になり、署の宣伝になると喜ぶ署長部長。だが両さんは「格差社会の今、金持ち自慢なんて反感を買うだけだ」と、麗子を貧乏キャラにするべく“演出”を始める。
・話のコンセプトは、89-1を彷佛とさせますね。麗子さんの黒髪姿は、106-1135-9に続いて3度目。
133-8で「177cm」に設定変更されたはず(両さんの「(麗子は)170以上あるよ ぜったい」のセリフも有り)の麗子さんの身長記載が、「170cm」となっています。カメダス2(発行は133巻より前)を資料にしての記載と思われますが、できれば重版で訂正してほしいところ。
《扉絵:葛飾扉絵シリーズ11・曳舟川親水公園》

154-7「部長ハリケーンの巻」
アメリカ気象庁が“気圧の命名権”を売っていると中川から聞いた両さんは、部長の誕生日プレゼントを「大原大次郎低気圧」に決定。部長も、天気予報で自分の名前が流れるのを無邪気に喜ぶ。しかし…。
・近年は毎年恒例となっている部長の誕生日(変動制)ネタ、11月(2003年)・5月10日(2004年)・10月頃?(2005年)を経て、今回は8月。
《扉絵:なし》

154-8「球場(スタジアム)ビール戦争の巻」
ボルボ左近寺と共に、球場でビールの売り子のアルバイトを始めた両さん。スタンドを縦横に走り回って奮闘するが、割の合わなさに次第に嫌気がさし、例によって“楽にたくさんもうかる”反則の道へと…。
《扉絵:麗子、ビキニでビール販売中》

154-9「線路は続くよ!どこまでも!?の巻」
中川鉄道の路面電車が都電と相互乗り入れすると聞いた両さんは、友人の鉄男と共に作り上げたレトロ車両を引っさげて計画に参加。いつもながらの強引さで、地下鉄や山手線とも接続させるなど どんどんエリアを広げていく。
154-3154-4に登場した両さんの幼なじみ・国井鉄男が再登場。
《扉絵:両さん、発泡酒片手にほろ酔い気分》
・巻末企画『両津教授のなんでもベスト5』、今巻は「本田の悲惨なシーン ベスト5」。

155巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

155-1「復活を希望するキャラクター大大発表会!!の巻」
週刊少年ジャンプ1976年42号の連載開始から一度の休載もなく、ついに30周年を迎えた こち亀。お祝いの巻頭カラーは、今年29号で募集した「復活希望キャラ」投票の大発表だ。どんなキャラが出て来るかと期待する両さんだが…?
・連載30周年(改めて考えても、やっぱり凄いですよね^^;)記念企画として行われた「復活希望キャラ」投票の発表を、漫画形式で行う特別編です。本誌(WJ2006年42号)では、次の155-2と巻頭&センターのカラー2本立てで掲載されました(※コミックスでは共にモノクロ収録)
・「マニアックな読者の一部しかわからん!」「純粋なジャンプの読者 置いてきぼりだぞ!」と両さんが叫ぶほど、古いキャラ中心のランキングとなりました
(“一部”の一人としては面白かったですが)。1位のあの人(やはり!)をはじめ、あの人(2位)やあの人(17位)、(?)、彼女(48位)や彼女(18位)も登場しています(ネタバレ防止のため、わかりにくくてすいません)。29位のは、なんと17巻(1979年)から27年ぶり(!)の出演。…ちなみにオチは、もちろんお約束のあの人(笑)。
1976年44号の初センターカラーから数えて、この話が こち亀100回目(!)の本誌カラー掲載となりました※当サイトのカウント
1-763-9129-5の話題も。
《扉絵:両さん・麗子中川部長(見開き・本編に直結)
151巻から始まった巻頭の描きおろし「3コマ漫画劇場」が、今巻で最終回に。

155-2「100人両さん大暴れ!!の巻」
中川生物化学研究所で、モニター・両さんの脳を調べる事に。個人が持っている様々な人格が、それぞれ どれほどの割合を占めているかを見るテストだ。立体映像で具現化された100人の両さんは、そのほとんどが凶暴と思われたが…?
155-1と今話が同時掲載されたWJ2006年42号では、なんと全連載漫画20作品の劇中に両さんがゲスト出演(!)する特別企画もありました。秋本先生は本誌を見るまで この企画を知らず、驚きつつ急遽155-6のコンテを切ったそうです。
《扉絵:こち亀キャラ大集合》

155-3「甦れ!!御用聞き!!の巻」
コンビニチェーンが“御用聞き”スタイルを始めたと知った両さんは、元祖 客商売の商店街店主たちを「おまえらも経営努力しろ!」と叱咤。借金チャラを交換条件に、パワフルなアドバイスで どんどん売上をアップさせていく。
・冒頭で中川君と両さんが乗っているカウンタックLP400AS(エアロスペシャル)は、当時 梅澤春人先生が週刊ヤングジャンプで連載中だった漫画「カウンタック」からのゲスト出演(?)です。
《扉絵:両さん&檸檬、お祭りスタイル》

155-4「食欲の秋!?金欲の秋!?の巻」
新葛飾署の秋の旅行会は、箱根への栗ひろいツアー。女子だけでの豪華海外旅行を計画していた早乙女たちをも無理やり引っぱりこんだ両さんは、栗のみならずウニやトリュフまで採り尽くそうと(またも)パワフルに暴走する。
・旅行会の予算がリッチな理由は、“だれかが30年間無欠勤をつづけた「皆勤祝い」”だそうです(笑)。
《扉絵:敬礼ポーズ両さん・中川麗子

155-5「東西戦車(タンク)バトルの巻」
両さんのもとへ、通天閣署のハルからラジコン戦車が届く。ケータイの電波で動くカメラ付き戦車で、大阪からサバイバルゲーム勝負を挑んで来たのだ。予想外の戦いぶりに すっかり翻弄された両さんは、リベンジを期して自分の戦車を大阪へ送るが…。
《扉絵:ハル(ラフ画)》

155-6「超豪華!!ジャンプキャラ総出演亀祭り(かめまつり)!!の巻」
30周年記念企画号でジャンプの全連載漫画に両さんが出演したから…と、今度は こち亀に他漫画のキャラが出演する事に。やけに群衆場面の多い展開に無理を感じる中川麗子らを尻目に、次々とジャンプキャラ達が姿を現す。
・連載30周年記念企画へのアンサー編(「亀祭 第2部」)として、全ジャンプ漫画(掲載当時)のキャラが こち亀に出演するという物凄い企画(^^;)。20作品から、それぞれ4〜5個(主役のみならず、脇キャラや小物(!)まで)、全83個のキャラとアイテムが登場しています(※絵は全て作画スタッフさんによる物)。回答は本編終了後のインターミッションページに掲載されていますが、「ケータイ」「テニスボール」「鼻毛」など、普通に考えてわかる筈のない物も含まれていますので、あくまでネタとして軽く見ましょう(笑)。
・30周年記念号の企画について、「最終回にまで出演した(『みえるひと』)」「『BLEACH』は隠れるのに苦労した」など、ネット各所でも言われていた(笑)楽屋ネタが多数。『D.Gray-man』の作者・星野桂先生が元アニメーターで こち亀の動画制作を担当していたという逸話から、両さんがアレンに贔屓をするシーンも(^^;)。
・「バラエティ番組のように笑い声を入れよう」との両さんの提案により、初期の名キャラ・笑い上戸巡査の恵比須(今話では“恵比寿”表記)が久々に登場。ファーストネーム“海老茶(えびちゃん)”が初めて明かされています。
ボルボの祖父・小金丸も久々に登場してゲーム企画(間違い探し等)を披露。「ナルトはわしの弟子」など、相変わらずのマイペース発言も(^^;)。
《扉絵:両さん&レギュラー陣、神輿でハッスル》

155-7「中川家の人々〜大集結編〜の巻」
中川の父・龍一郎が、5年ぶりに日本を訪れる事に。今回はなんと、中川の母・小百合と妹・登志恵も顔をそろえるという。喜ぶ中川だが、長年会っていない家族4人は 果たして普通の“一家だんらん”ができるのか…?
127-3での約束通り5年ぶりに来日の中川父・龍一郎さんをはじめ、中川ファミリーが初の全員集結。妹・登志恵さんの本編登場は5-4から29年ぶり(!)、母・小百合さんは、「カメダス」等の別冊も含め、30年間の連載で初の登場です。
・ラスト近くでは父・母・妹が それぞれ5年後(2011年)・8年後(2014年)・6年後(2012年)に再来日する事を予告していますが、本編中でそれらが叶うことはありませんでした…残念。
《扉絵:中川財閥 火星ロケット(本編に直結)

155-8「スーパーバイオリニスト両津!!の巻」
署の音楽会に向け、楽器の練習を始める派出所メンバーたち。だが両さんがバイオリンを選ぶと、部長から「品のないおまえには無理」と嘲笑われてしまう。ムキになった両さんは、麗子の恩師・ガンディーニにバイオリンの教えを乞う事に。
85-4で登場したガンディーニ先生が、13年ぶりの再登場。真摯かつ柔らかい、その物腰は変わっていません。
《扉絵:スーパーカー「大蛇(おろち)」》

155-9「飲酒運転は駄目、ゼッタイ!!の巻」
問題意識の高まる飲酒運転。新葛飾署では、石頭鉄岩を招聘しての安全指導を経て、署員の「一ヶ月 完全禁酒」を決定する。酒好きの両さんもアルコールセンサーを着けさせられ、悪戦苦闘の禁酒生活がスタート。
《扉絵:なし》


←146〜150巻   こち亀データベースTOPへ   156〜160巻→