エピソードガイド
【11巻〜15巻】


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11巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

11-1「モンスター・ポリスの巻」
書類を受け取るため葛飾署へやって来た両さん中川だったが、両さんの行く所 常に騒動あり。足を踏まれた事から始まってしまった暴走族とのケンカが どんどんエスカレートし、ついには署長まで加わった大乱闘に発展!
・現在までセミレギュラーキャラとして活躍している葛飾署署長・屯田五目須(亀森鶴吉)氏と葛飾署次長、初期に活躍した交通課長の三人が初登場。
《扉絵:葛飾署内(本編に直結)

11-2「夕立ち!の巻」
両さんが、町会の子ども達をキャンプへ連れて行く事になった。自身もキャンプ初体験の両さんは、好き放題に振る舞う子ども達に さんざん手を焼かされる。
《扉絵:両さん、飯盒炊爨に悪戦苦闘》

11-3「野菜カレー!の巻」
前話より続き)キャンプ場に到着した一行。カレーの調理を任された両さんだったが、途中で面倒になり、全部の材料を鍋にそのまま放り込んでしまう。
《扉絵:キャンプ場(本編に直結)

11-4「ポール・中川来日す!の巻」
中川の祖父・ポール中川が10数年ぶりに来日。旧日本軍の戦闘機「飛燕」で空からやって来るハチャメチャぶりや 想像を超えた大物ぶりに、さすがの両さんも驚く。
《扉絵:海沿いを走る中川&両さんの車》

11-5「制服志願!の巻」
警察官採用試験を受けたいという青年が派出所へ。両さんの手荒いテスト(?)を受けても青年は意志を変えず、更に志望者が訪ねて来る。そんなに警察官が人気なら、とPR作戦を開始した両さんは…。
・9ページ目(JC・P93)1コマ目に「41号でどえらい事がおこるぞ 山止」の文字。11-7(1978年41号掲載)で秋本(当時山止)先生が改名するのを指していると思われます。
《扉絵:競馬新聞に見入る両さん(本編に直結)

11-6「お巡りさんコールの巻」
相変わらず滅茶苦茶な勤務の両さんは、クーラーのきかせ過ぎで凍える寸前に。そんな折、かっぱらいをした少年が連れて来られる。自分勝手な少年に怒った両さんは罰として掃除をさせた後、サボるといけないからと学校まで連れて行くが…。
・両さんに無理矢理(泣きながら)掃除をさせられた少年・春本君が、ピカピカになった派出所内を見て「ぼくがきれいにしたのか…」とはにかみつつ笑うシーンが 個人的に好きです。
・冒頭で雑誌を読みながらの両さんのセリフ「ある漫画家 ペンネームをかえて大うけ 今年の漫画賞そうなめか…」。
11-5に続き、秋本(当時山止)先生改名のネタフリと思われます。
《扉絵:世界のお巡りさん》
・各国警察の制服を解説した「世界のお巡りさん」シリーズ扉がスタート(
12-4までの全5回)。第1回は香港(モデル:両さん)&カナダ(モデル:中川君)。

11-7「麗子巡査登場の巻」
おたふく風邪にかかった寺井の補欠員として、派出所に新しいメンバーが来ることに。「この派出所に一日いたらにげだしてしまうんじゃないですか?」「まったくだ」と笑う両さん達だったが、そこに壁を突き破ってミニパトが飛び込んで来た!どうにか止まった車から降りて来たのは、絶世の美人婦警…!
・押しも押されぬ こち亀のヒロイン、スーパーレディ・麗子さんの初登場編です。
中川君同様、初期の頃は両さん顔負けのハチャメチャぶりを発揮している麗子さん。ワガママぶりや犬嫌い(この辺は初期だけですが)、気の強さや射撃の腕前など、初登場時から存分にキャラクターを見せています。
・本誌掲載時は「レディー!?の巻」というサブタイトルでした。歴史的意義(大袈裟?)を考えると、改題されたのは正解だったと思えますね。
・連載100回(本誌掲載時)と同時に、
秋本先生がペンネームを「山止たつひこ」から本名の「秋本治」に改められたのも この号(1978年41号)です。ちなみにコミックスでは、7巻初版発売時から。
・見開き扉の秋本先生には「みなさまのおかげで連載100回をむかえることができました 初心にかえり新たなスタートをきる意味でペンネームを"山止たつひこ"から"秋本 治"にかえ がんばりたいと思います よろしくね」(本誌初出時)、「みなさまのおかげでコミックスもついに11巻となりました 週刊の連載の方もますます快調! 登場人物もうちそろってごあいさつに参上しました これからも応援してね!!」(初期コミックス)と挨拶コメントが書かれていましたが、近年のコミックスでは吹き出しごとカットされているようです。
《扉絵:こち亀キャラクター大集合》
・連載100回(本誌掲載時)を記念して、扉絵に これまでのキャラが大集合。以下に、全キャラ名を。
 【最前列・右から】
 
佐々木洋子
 
【前列・右から】
 
佐々木洋子の祖母寺井洋一中川圭一戸塚金次タレント志望の家出少年(サギ師)大原大次郎両津勘吉秋本治チャーリー小林
 
【後列・右から】
 
ポール中川鶴の007号ポール水元公園前派出所班長フータロー大原ひろみ冬本野口六郎太田裕美ファンの東大生

11-8「パトロール・デート!?の巻」
新メンバーの麗子にすっかりペースを握られた両さん。二人でパトロールに出ても調子を狂わされっぱなしだったが、苦手の部長を麗子が論破した事で意気投合。そして…派出所に戻ると、何故か赤ん坊の泣き声が?
・麗子さん(当時19才)のパワー全開。
《扉絵:世界のお巡りさん》
・「世界のお巡りさん」シリーズ第2回は、ケニヤ(モデル:両さん)&イスラエル(モデル:麗子さん)。

11-9「風よ吹け!の巻」
迫り来る台風に備える派出所メンバー。どんどん強くなる風に、ついには両さんが飛ばされて…。
・1ページにつき2コマという、変則的コマ割りのエピソード。冒頭2ページは見開きの扉絵なので、本編は2コマ×17ページ=全34コマです。
《扉絵:嵐に翻弄される派出所メンバー(見開き)

12巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

12-1「野球必勝法!?の巻」
少年野球の代打で偶然ホームランを打った両さん。自分には野球の才能がある、と すっかり自信をつけた所に、大原部長から「警ら係で野球チームを作ることになった」との知らせが。張り切る両さんによって、早速初戦の相手が決まるが…。
・ラストには、当時WJ誌上で連載中だった「すすめ!! パイレーツ」他3大ギャグ漫画のキャラクターがゲスト出演。これは、「パイレーツ」の1エピソード(JC6巻収録「ああ!栄光のどさ回りの巻」)で秋本先生らがゲスト出演したのに対するアンサーだったそうです。
《扉絵:世界のお巡りさん》
・「世界のお巡りさん」シリーズ第3回は、インド(モデル:両さん)&イギリス(モデル:大原部長)。

12-2「さすらいのワンちゃんの巻」
が大嫌いなため、派出所に出勤して来ない麗子。慣れさせるため様々な手を使う両さんだが、いっこうに効果は無し。遂には、責任を感じた犬が出て行ってしまい…。
・初登場の11-7から描かれていた麗子さんの犬嫌いが、今話のラストで克服。代わりに(?)新たな弱点(水泳が苦手な事)が判明します。
《扉絵:世界のお巡りさん》
・「世界のお巡りさん」シリーズ第4回は、ユーゴスラビア(モデル:両さん)&西ドイツ(モデル:
冬本)。

12-3「ゼロアワー!?の巻」
漫画家・春本の所から締切ギリギリで原稿を受け取った編集者・堀口。だが、誤って原稿をたき火の中へ! クビを何より恐れる堀口は、自分の手で漫画を描く事を決意するが…。
・1ページ目で堀口が言っている「ここの先生はルーズルーズでしてね…」というセリフは、当時ジャンプで連載中だった漫画「ルーズ!ルーズ!!」(コンタロウ作)のタイトルを持って来たものです。現在ではわかりにくいギャグなので、一応解説(笑)。
《扉絵:春本プロダクション、執筆中(本編に直結)

12-4「バイク倶楽部の巻」
大型バイクを颯爽と乗りこなす麗子中川冬本の三人。一方両さんは、50ccバイクで挙動不審のを捕まえる。だが、男が時限爆弾を仕掛けていた車が 泥棒に盗まれた事で、バイク軍団の大追跡が始まった!
《扉絵:世界のお巡りさん》
11-6から続いた「世界のお巡りさん」扉絵シリーズ(今回 記述は無し)。ラストの第5回は、両さんをモデルに日本の制服でしめくくっています。

12-5「亀有バザールの巻」
亀有町会のバザーの日。ペットとして飼われていたゴリラが街に逃げたとの知らせが入る。関係ないとタカをくくっていた両さんだったが、ゴリラは派出所に出現! 更に走ってバザー会場へと向かった!
《扉絵:バザー会場を歩く両さん&麗子(本編に直結)

12-6「麗子巡査の秘密!?の巻」
派出所で、男物のセーターを編んでいる麗子両さんはじめ派出所メンバーの物ではないらしい…。さては麗子に男が!?と勘ぐった両さんらは、彼女の秘密を探るべく尾行作戦を開始する。
《扉絵:戸塚寺井、派出所にて(本編に直結)

12-7「ギャンブル狂時代の巻」
両さんの先輩・屯田巡査部長が派出所へ やって来た。両さん・麗子と共に街のパトロールに出る屯田だが、両さんの先輩だけあって性格もそっくり。いつしか、両さんとのコンビで二倍の騒動を巻き起こす。
《扉絵:麻雀に興じる両さん・麗子・中川戸塚(本編に直結)

12-8「土俵の鬼!?の巻」
世は、麗子婦警達も夢中になるほどの相撲ブーム。そんな折、町会の子ども相撲大会で行司をやる事になった両さん。何とか務め上げるが、続いて行われる大人の部に参加した事から…。
・当時は、若い人たちに相撲がブームだった…らしいです。劇中のセリフによると(^^;)。
《扉絵:派出所前に停まるミニパト(本編に直結)

12-9「ボーナスはまだか!?の巻」
1978年12月10日。「三億円事件」から丁度10年目の日…全く同じ手口で、搬送中の葛飾署員のボーナスが奪われた。犯人を追って、両さん達 派出所メンバーも 大捜査に加わる!
・当時まだ話題になる事の多かった「三億円事件」題材のエピソード。ラスト近くには謎めいた含みもあり、シリアスに見せています。
《扉絵:両さん&中川と現金強奪犯》

12-10「こてんコテン!?の巻」
クラシックカーマニアの蓮公寺住職に誘われ、クラシックカーファンクラブ会員の集いを訪れた両さん中川。様々な車を興味深く見るが、行われようとしていたレースのスタート直前、最高級車を積んだトレーラーが盗難に!
《扉絵:ギャング風両さんと中川・麗子》

13巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

13-1「ホワイト・カメアリの巻」
夜勤を終えた両さん達が派出所を出てみると、あたりには雪が積もり、一面銀世界。早速スノーモービルで遊び始める一同だが、そこを猛スピードで駆け抜けていく もう一台のスノーモービルが。後からやって来た警官から「奴は宝石窃盗犯だ!」と聞かされた両さん達は、さっそく追跡開始!
《扉絵:雪に包まれた派出所(本編に直結)

13-2「歳末サバイバルの巻」
年末大掃除に励む派出所に、両さんの借金をとりたてようと商店街の店主達が。喫茶店でサボっている所を麗子に連れ戻された両さんだが、ボーナスも既に使い果たしほぼ無一文。このままでは正月を迎えられなさそうな両さんに、買い出しを手伝えばバイト料を払ってやろうと提案する部長
・後に定番となる、ボーナス争奪戦話の原形となっているエピソード…かも。ボーナス支給の数日後に訪ねて来たり、部長の言葉に素直に帰るなど、商店街の皆さんも まだ甘いです(笑)。
《扉絵:派出所大掃除中(本編に直結)

13-3「年ごろ!?の巻」
1979年 元旦。中川の車で、たくさんの神社を初詣ハシゴする両さん・中川・麗子。途中でヤクザに絡まれる酔っ払いを助けようと、麗子が止めに入り…。
・着飾った麗子さんが綺麗です。このエピソードで、年齢が19才(当時)と判明。
《扉絵:晴着の麗子にちょっかいを出す両さん》

13-4「挑戦ギネスブック!?の巻」
五日ぶりに派出所へやって来た麗子の悲鳴が響く! 両さん中川戸塚寺井の四人が、麻雀卓を囲んだまま倒れていたのだ。なんとか意識を取り戻した中川によると、両さんの発案で「ギネスブックに載るため、元日から飲まず食わずで麻雀徹夜記録に挑戦していた」という…。
《扉絵:両さん・中川・戸塚・寺井、派出所にて(本編に直結)

13-5「人間適性検査!?の巻」
節分の豆まきに張り切る両さん中川の友人・ホノルル市警のポールも加わり、バイクを使っての豪快な豆まきが始まる。
2-7で登場したポールが、二年ぶりの再登場。以前より少女漫画チックな顔になっています。
・サブタイトルは、
麗子さんの「両ちゃん このごろあれてるわね 適性検査うけなおしたほうが いいんじゃない?」という言葉に応えた、部長の「あいつは人間適性検査が必要だ!」というセリフから。話の流れよりも一コマのセリフをタイトルに採用した意図はちょっと はかりかねます(^^;)。
《扉絵:バイクに乗って銃を構える中川&両さん》

13-6「拳銃無宿!?の巻」
土手で射撃の練習をしていた両さん中川麗子。偶然、大量の拳銃を持ったヤクザを発見するが、スキを見てヤクザは逃走。追う両さん達との間で、銃撃戦が始まる!
《扉絵:ハードボイルド風 中川&麗子(+両さん)》

13-7「ぼくら少年剣士!の巻」
本署を訪れた両さんは、少年剣道のコーチを頼まれてしまう。最初は嫌々だったものの、少年達に「かっこいい」と言われて次第に本気に。力づくで中川を打ちのめし、更に派出所に戻ってからも…。
《扉絵:少年達、剣道練習中》

13-8「馬の目をみろ!の巻」
競馬にのめり込んで家庭を顧みないの妻が、何とかしてほしいと派出所にやって来た。おそらく中山競馬場にいるという男を探すため、部長の命を受けて両さんたちが出動する。
《扉絵:麗子ちゃんの愛車(見開き)
・三週連続企画「○○ちゃんの愛車」扉絵シリーズがスタート。第一弾・麗子さんの愛車は、ミニクーパー1300。

13-9「かめありエンジェルス!?の巻」
泳ぎが苦手な麗子にコーチをするため、両さんプールへ。初めて見る麗子の水着姿に涎をたらしたりしながらも 一応は真面目に教えていたが、トイレに行っている間にナンパ男たちが…。
・サブタイトルの元ネタがわかる方、教えて下さい(苦笑)。
《扉絵:圭ちゃんの愛車(見開き)
・圭ちゃんこと中川君の愛車として紹介されているのは、ランボルギーニ・カウンタックLP400。スーパーカー世代には忘れ得ぬ名車ですね。

13-10「夢一夜!?の巻」
何と、両さんの買った宝くじが一等2000万円に当選!「ガキの頃から一度やってみたかった」と、後先を考えず無駄遣いしまくる両さん。更に、遊びで買った100万円分の馬券が大当たり…一億五千万円に!
・初期の頃 けっこう多かった「理性を失う部長」シリーズ(笑)の中でも、このエピソードで「わはは 金だ!金だ!」と札束の上を裸で転がり回る部長の姿は かなりショッキングです(^^;)。最初に見た時は、正直ひきました(苦笑)。
・サブタイトルは、当時のヒット曲「夢一夜」(南こうせつ) or
夏目漱石の小説「夢十夜」から?
《扉絵:両ちゃんの愛車(見開き)
・両さんの愛車は、スイフト工業(実在)の自転車「千鳥」。掲載当時すでにスイフト工業は無くなっていましたが、こち亀劇中で千鳥は 現在に至るまで活躍中です(
60-10141-1他)。

14巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

14-1「おおティータイムの巻」
部長が高級な黒楽茶碗を買い、ぜひ見せたいからと家で茶会を開く事に。中川麗子を誘うが、部長の娘・ひろみの和服姿を見たいためだけに両さんがついて来た事から…。
《扉絵:派出所前(本編に直結)

14-2「ねんころりん!?の巻」
派出所で眠っていた両さんが目をさますと、見なれない子どもが。手に持っていた手紙を読むと…「こいつは すて子か!?」。とりあえず本署に届けを出して麗子の家に泊めよう…となったものの、何故か子どもは両さんにしかなつかない。仕方なくニコニコ寮へ連れ帰る両さんだが…。
《扉絵:車上で盛り上がる派出所メンバー》

14-3「わがよき友よ!?の巻」
最近、オーディオに興味を持ち始めた両さんレコードからカセットに録った春日八郎の歌を聞いて、惚れ惚れしている。さらに、中川麗子と三人で春日八郎特別公演を見に行った両さんは、すっかりノリノリになって…。
《扉絵:レコード店前(本編に直結)

14-4「本官は勤務中!の巻」
東京見物をしたいという麗子の頼みを聞いて、勤務中に浅草へと足をのばした両さんたち。絶縁状態の実家が近くにあるため早く亀有へ帰りたい両さんだが、食事をしに入った店で、父親・銀次とバッタリ…!
7-28-7の展開を経て、両さんの父親・銀次さんが ついに初登場。弟の金次郎さんも名前のみ登場しています。
・両さんの名前が“勘吉”であることが、銀次さんのセリフで初めて判明。
《扉絵:浅草・雷門(本編に直結)

14-5「ファイター!!の巻」
強盗を防ぐため郵便局に張り込んでいた両さんだったが、逆に犯人と間違われて憤慨。今度は「事件が起きてから」のシミュレーションをしようと、フータローを犯人役にして訓練を始める。
・本誌初出時と初期JCでは背景に
秋本先生交通違反で4000円の罰金を取られた事が繰り返し書かれており、初期こち亀特有の手書き内輪ネタの一つとしてなかなか笑える物でしたが、残念ながら現在のコミックスでは大幅にカット・修整されているようです。
《扉絵:サイドカー付きバイクに乗る、アメリカンポリス風 中川&両さん》

14-6「バイク男・本田!!の巻」
両さんの友人・交通機動隊員の本田。猛スピードで違反車を追い詰め、車を壊して止めてしまうワイルドな男だ。両さんに誘われ 派出所へやって来た本田だったが、バイクを降りたとたん 物腰が変貌し…?
・現在までレギュラーキャラとして活躍する“性格リャンメン男”こと本田君の初登場編です。初期の頃は、現在とは逆に“バイクに乗っている時が基本”というイメージですね。
・本誌掲載時のサブタイトルは「天下ご免!の巻」でしたが、
麗子さん初登場の11-7同様、コミックス収録時に改題されました。
《扉絵:本田・白バイ・両さん(見開き)

14-7「ミスター・ズウの巻」
寺井に頼まれ、子ども二人を上野動物園へ連れて行くことになった両さん。だが、途中ではぐれた上、制服姿を係員と間違えた人から迷子を押し付けられて…。
《扉絵:道路で遊ぶ子ども達(本編に直結)

14-8「がんばれ!チャーリーの巻」
CMソングがヒットし、すっかりスターとなったチャーリー小林。久々に派出所を訪れた彼は、初対面の麗子にデートを申し込む。両さんから 麗子の趣味がバイクだと聞いたチャーリーは、免許も無いのに1200ccのハーレーを持って来させ…。
・デートを申し込まれた麗子さんは「チャーリー小林さんとデートなんて楽しみだわ」と、あっさりOK。このエピソードが、チャーリーの人気のピーク時期です(笑)。
《扉絵:派出所内(見開き)(本編に直結)

14-9「酒飲むべし!の巻」
神戸に半年ぶりの帰郷をすることになった麗子。見聞を広めさせたいという部長の頼みを聞いて 両さんを連れて行く事になったが、子どものように好き勝手に振る舞う両さんに閉口。更に、酒造会社を見学する事になり…。
・このエピソードで、麗子さんが大富豪の娘であることが判明。
《扉絵:両さん&麗子、神戸にて(見開き)》

14-10「ビーナスブリッジ!の巻」
前話より続き)見合い話をすっぽかして、両さんとドライブに出かけた麗子。東京から追いかけてきた本田も合流し、三人でビーナスブリッジからの景色を楽しむ。そんな時、麗子の眼前で暴走族赤ん坊をひきそうに! 間一髪で無事だったものの、麗子の怒りはおさまらない。三人そろって、大追跡開始!
・自分の車をバイクのジャンプ台にさせようとする麗子さんのドライビングテクニックがカッコいいです。
《扉絵:両さん&麗子、神戸にて(見開き)》

15巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

15-1「実戦セールス講座!?の巻」
行商のおばさんから成り行きで大量に買ってしまったカニを、どうにか食べようと悪戦苦闘する両さん中川戸塚。しかし三人とも料理オンチのため、どんどん訳のわからない食べ物になっていく。そんな折、新聞の勧誘員が訪ねて来て…。
《扉絵:派出所前に停まった廃品回収車(本編に直結)

15-2「下町カボチャ!の巻」
葛飾区の区民農園で野菜を作る事になった派出所メンバー。地主のおじさんに玄人はだしと評価される見事な仕事ぶりを見せる両さんだが、収穫は当分先と聞いて とたんにやる気をなくしてしまう。
《扉絵:中川&バイク(ヤマハTZ750D)》

15-3「友人代表…の巻」
友人・石川の結婚披露宴に出席するため、会場へとやって来た両さん。だが、間違えてヤクザのパーティー会場へ入って行ってしまう。中川に連れられて本当の会場へと入り直したものの、再度出会ったヤクザ達が拳銃を持っていた事から、出席者の警官一同と大乱闘に!
・WJ本誌掲載時と初期単行本では「両津勘吉36歳!きわめて健康!(※)」と年齢を明かすシーンがありましたが、現在の単行本では「36歳!」のみ削除されています。(※俳優・鶴田浩二さんの名台詞が元ネタ?)
《扉絵:麗子&バイク(カワサキKX250モトクロスモデル)》

15-4「苦走!の巻」
早朝マラソンに励む麗子。だが、言い出しっぺの両さんはサボって寝てばかりだ。「ちゃんと走って来なさい」と引き起こす麗子だが、派出所の前で乗車拒否するタクシーを目撃した事から…。
・「カメダス2」の企画ページでは、このエピソードが「歴代最短サブタイトル」とされています。ちなみに最長は64-3
《扉絵:線路沿いを走る麗子(本編に直結)

15-5「祭り気分!の巻」
夏祭りの日。神輿をかつぎたくて しょうがない両さんだが、部長の戒めがキツくて なかなか かつげない。ブツクサ言いながら警備についていたが、やはり いつしか限界が来て…。
《扉絵:両さん&バイク(BMW-R39)》

15-6「私設警察!の巻」
ヨウカンの大小から大ゲンカになった両さん部長。「でていけ!」という部長の一言に、売り言葉に買い言葉で(なぜか中川を連れて)派出所を飛び出した両さん。部長への対抗心を燃やし、本物の警察より凄い私設部隊を作ろうと画策する。
・両さんたちが、当時の大流行ゲーム・スペースインベーダーで遊んでいる場面が登場。600点 取った犬、すごい(笑)。
《扉絵:両さん・中川・麗子&バイク(HARLEY-DAVIDSON FLH80)》

15-7「ローラー大作戦!の巻」
あまりの暑さに、浴衣姿で勤務する両さん麗子のローラースケートを見て、面白そうだと自分も年代物のローラーを引っ張り出す。そこへ事故の知らせが届き、そのままの姿で現場へ向かう両さんたちだが…。
《扉絵:着せかえ両さん》

15-8「違反はイカン!の巻」
暴走族の取り締まりをしつつ、若者の心を理解しようと努力する交通課長。しかし、ついに堪忍袋の緒が切れて大ゲンカに。そこへやって来た本田の姿を見た暴走族たちは…。
《扉絵:本田&両さん、バイクで疾走》

15-9「スーパー麗子!の巻」
くらもち婦警をやりこめた悪徳トラック運転手たち。女性がなめられるのは黙っていられないと、スーパー婦警・麗子が立ち上がる!
・一度は負けを認めた悪徳運転手たちも、エピソード終盤で また暴走を開始。部長の勧めで白バイ隊員に志願した麗子さんは 特注の「赤バイ」を与えられ、次回の再戦へ決意を新たにします。
・こち亀三十数年の歴史の中でも、本編が「次巻にご期待下さい!」という終わり方をした単行本は この15巻だけ。
《扉絵:悪徳運転手を懲らしめる赤バイ麗子&白バイ本田(見開き)》


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