エピソードガイド
【156巻〜160巻】


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156巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

156-1「テケテケ天国の巻」
ギターを持たずに 弾くアクションのみを見せる“エアギター”。ギター好きの本田と共にエアギターに目覚めた両さんは、その腕前を金儲けに使おうと“エアギ教室”を開講するが…。
・実際のエアギター同様(?)、ノリと勢いで押し切るような話。本誌掲載時、麻生太郎外務大臣(当時)も「いい意味でのくだらなさが最高」と称賛されていました(笑)。
・ちなみに、2006年9月(今話初出の2ヶ月前)に行われた
荒木"JoJo"飛呂彦先生執筆25周年祝賀パーティー秋本先生も参加)で、何人かの漫画家の先生がエアギターを披露されていたそうです。ひょっとして、これが執筆のきっかけ?
《扉絵:ギタリスト両さん・中川麗子・本田・部長星逃田
・本誌掲載時には、星の姿のみタイトルロゴで隠れていました(笑)。
151巻で行われた数々のリニューアルが、今巻で姿を消しました。「なんでもベスト5」は「時間がかかり過ぎるから(笑)」、表紙の90度回転は「更に90度回転!」(ギャグですが^^;)との名目です(苦笑)。
・裏表紙には、連載1500回突破記念でWJ編集部から秋本先生へ贈られたという「黄金の駒&将棋盤」写真を掲載。カバーを取った表紙では、この盤で両さんと
が対戦しています。

156-2「パーソナルサブマリンの巻」
ラジコン潜水艦で遊ぶうち 本物の魚雷戦をやりたくなった両さんは、電極スパークの会社で開発中の小型潜水艦へ勝手に魚雷を搭載して出航。実験用巨大プールでの大暴れを経て、太平洋へと出るが…。
《扉絵:なし》

156-3「こちらクマさん警察署の巻」
警察活動を子どもにわかりやすく見せるため、両さんたち新葛飾署員全員がクマの着ぐるみを着た“ベアポリス”に変身。だが、動きにくい上 お互いの顔もわからない着ぐるみに、みんなすっかり翻弄されてしまう。
・どれが誰だかわからない状況のギャグを際立たせるためか、欄外にメインキャラの顔イラスト入り解説が付いています。
《扉絵:署へ駆けこむ警官たち(本編に直結)

156-4「ハガキ将棋対決の巻」
大阪のハルと東京の両さんの間で、郵便ハガキで指し手を出し合う“葉書将棋”対決が開始。ハルは通天閣署員たちの、両さんは部長擬宝珠一家の助言を受けながら、熱い攻防を繰り広げる。
・くいだおれ人形型だった通天閣署の建物が、通天閣と かにの看板を合わせたような新デザインへリニューアル。個人的には、こちらの方が現実離れし過ぎていない分 好みかも。
《扉絵:なし》

156-5「本田君の引越しの巻」
実家を出て一人暮らしを始めるべく、新居を探す本田。しかし、全く現実の見えていない ぜいたくな要望ばかりで両さんをあきれさせる。3万円の家賃で住める場所を見つけるべく、少しずつ妥協をしていくが…。
・過去(35-242-1)には普通にアパートで一人暮らしをしていた(その後 実家に寝泊まりしている描写があるのは「時々さみしくなって実家に帰ってしまう」から(「カメダス」より)、という秋本先生の解説もありました)はずの本田君が、今回の話では初めての一人暮らしを始めるかのような描写。これも長期連載ゆえのひずみと取るべきでしょうか? 「30年描いてれば色々出てくるキック」(116-2)、というか(苦笑)。
《扉絵:お祭りスタイル両さん・中川麗子檸檬
・扉絵は、146巻表紙にカラーで使われたのと同じ物です。

156-6「年末大掃除隊の巻」
「金を稼ぎながら体も鍛えられる」とボルボ左近寺を誘い、大掃除代行業を始めた両さん。だが女子寮の掃除で、女性に免疫のないボルボが倒れたり 左近寺がコスプレ写真で骨抜きになってしまったりと、予想外に苦戦する。
104-2で改築された新葛飾署の超豪華女子寮が、久々に登場。両さん曰く「以前より警備が厳しくなってる」ようです。
《扉絵:麗子

156-7「ゲームウォーズの巻」
PS3・Wii・XBox360の次世代ゲーム機戦争に参戦した電極スパークだが、ズレた戦略で大失敗。アドバイザーとなった両さんは、勘兵衛の会社を通してソフトをケータイへ移植、部長にもプレイを勧める。
《扉絵:眼を丸くする両さん》

156-8「京都聖夜の巻」
早矢の父・剣之介に呼びつけられ、京都の磯鷲邸へ連れて来られた両さん。アキバブームの影響でメイドの溢れている京都を元通りにしろと命令を受け、祇園の街へと出るが…。
・WJ本誌掲載時は、30周年イベントが目白押しだった2006年の最後を飾るエピソードとして、ラストページ見開きに
秋本先生の感謝の言葉が添えられていました。
《扉絵:なし》

156-9「新年初将棋の巻」
2007年。昨年 ハルに将棋で負けて悔しい思いをした両さんは、元日からレモンを相手に将棋熱を燃やす。が、幼稚園児のレモンに駒(こま)十枚落ちで完敗する自分の実力に、すっかり落ち込んでしまい…。
《扉絵:両さん・中川麗子、ダッシュ》

157巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

157-1「おさるの電車物語の巻」
昭和中期。本物の猿が運転する上野動物園の「お猿電車」は、子ども達に大人気だった。係員の奥村咲牙(おくむら・さき)は かいがいしく猿を世話して深い信頼関係を築いていたが、母の病気で園を離れる事になり…。
・連載1500回突破記念話(本誌では巻頭カラー掲載)は、上野動物園に かつて実在した「おさる電車」を題材とした少年時代話。
・2006年4月にNHKで放送されたテレビ番組「マンガノゲンバ」では、この話に使われた上野動物園取材の様子が紹介されていました。
《扉絵:奥村咲牙・勘吉豚平珍吉(見開き)

157-2「歌えニンジン君の巻」
子ども達に野菜を食べるよう啓蒙するため、野菜の着ぐるみを着て幼稚園を訪れる新葛飾署員一同。両さんの扮したニンジンは「まずい!」「キライ!」と圧倒的不人気だったが、ある事件を境に評価は一変する。
156-3の続編的エピソード。今回も、絵だけでは どれが誰だか全くわかりません(笑)。
《扉絵:なし》

157-3「W1(ワークワン)レースの巻」
世界初の、建設機械(ワークマシン)によるグランプリレースが開催。自社サーキットの路面を荒らされて大慌ての中川をしり目に、両さんはブルドーザーで爆走。次々と障害を切り抜けていく。
・中川君のネクタイの柄が、1ページ目だけ違ってるような?
《扉絵:ファイト両さん》

157-4「回り将棋の巻」
本田を相手に将棋で圧勝し、ごきげんの両さん。話題は変則遊びの「はさみ将棋」「回り将棋」に及び、中川麗子を加えた4人での回り将棋対戦が始まる。遊びの達人・両さんは圧倒的な強さを見せるが…。
・「今年は将棋を流行らせたい」という秋本先生の意向を反映してか、156-9に続く将棋話。回り将棋のルールや展開が、ページをたっぷり使って じっくりと描かれています。
《扉絵:両さん・麗子&将棋駒》

157-5「日本まぐろ事情の巻」
部長から「物を知らん奴」と罵倒された両さんだったが、寿司職人修業で得たマグロの知識で一矢報いる。部長に勝つにはこれだ!と一念発起した両さんは、さらにマグロの勉強を重ねてイヤミ攻撃を開始。
・マグロの様々な知識を折り込んだ、学習漫画的な話。(当時話題となっていた)供給減少についても言及されています。
《扉絵:檸檬・ウィンタースタイル》

157-6「球技大会の巻」
駄菓子屋世代には懐かしい「スカイピンポン」を、署の球技大会で使って盛り上げようとする両さん。しかし、他の競技に比べて子どもっぽく地味なスカイピンポンは、まるで相手にされない。あの手この手を駆使してアピールするが…。
・スカイピンポンという名前に馴染みはなくとも、実物を見れば「ああ、これか」と思う人は多い…かも?(※参考URL
・この時期は心なしか、連載初期を彷佛とさせるシンプルなサブタイトルが多いですね。
《扉絵:両さん&中川、堀切菖蒲園駅前にて》

157-7「両さんのハローワークの巻」
部長命令でフータロー(ホームレス)の就労支援を任された両さんは、彼らの住む小屋がある土手へ。自家発電の電気でインターネットを使ったりと独自の生活環境に浸かった彼らを一喝し、かいがいしく就職の世話を始める。
・今回の“フータロー”はかつての名キャラとは関係なく、ホームレスを表わす呼称です。
《扉絵:両さん・レモン、雪の並木道にて》

157-8「ハッピーバースデープレゼントの巻」
3月3日・両さんの誕生日に中川が用意したプレゼントは、“もう一人の(新しい)両さん”…すなわち、新天地での仕事だった。年俸3000万円の高給で外資系企業へ移った両さんは、恵まれた環境で順調に仕事を続けるが…。
《扉絵:なし》

157-9「新東京マラソンの巻」
都主催の東京マラソンに不満を持った両さんは、江戸っ子限定参加の新マラソンを自ら企画。着ぐるみ姿の5万人が地下鉄駅から高層ビルまで42.195kmを“縦”に走る、ハチャメチャなマラソンがスタートする。
《扉絵:なし》

158巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

158-1「マグロ作りの巻」
マグロの稚魚育成で一儲けを目論んだ両さんは、二徹をアドバイザー、電極スパークをスポンサーに迎えて畜養施設を開設。トラブルにもめげずに たくましく畜養を続け、ついに三万匹の巨大マグロを育て上げるが…。
157-5に続くマグロ話。前回同様、ちょっとしたマグロ豆知識も折り込まれています。
・二徹の大型船「北千葉二世」が久々の登場。小型船の「三世」(
147-9で登場)と併用しているんでしょうか。
《扉絵:派出所(本編に直結)

158-2「バーチャルライフの巻」
中川の会社が、インターネット上の仮想空間(メタバース)サービス「パラレルワールド」を開始。稼いだ金を実際の現金に換えられる上に 税金も無いパラレルワールドを、両さんが放っておくはずはなく…。
・当時(2007年)話題となったメタバース「セカンドライフ」(※外部リンク)をモチーフにしたエピソード。100-1の頃に比べると、ネットの世界も進化しましたねぇ。
《扉絵:部長達、派出所内で会話中(本編に直結)

158-3「2度目マグロ養殖の巻」
せっかく育てたマグロに逃げられてしまった前回の失敗を受け、両さんは陸上に一周200メートルの巨大な循環式生け簀(いけす)を建設。その維持費を稼ぐため、マグロのテーマパークをも開園する。
157-5158-1に続くマグロシリーズ第3弾。
・両さんの養殖マグロ「マグピーギザかわゆす」のネーミングは、本誌掲載時は「まあグロい まっ黒
(グロ)なマグロ まー食(グ)ろーじゃないか」でした。変更の理由が、流行語を取り入れたかったからなのか 単に長すぎたからなのかは不明です(笑)。
《扉絵:両さん&中川、街角にて》

158-4「花見将棋の巻」
新葛飾署の花見が、桜の下で将棋・囲碁を行う形式に決定。そんな中、意外にも早矢が全く将棋を知らない事が判明する。ニコニコで教え役を務める両さんだが、部長もその座を狙って…。
・この時期(マグロ話と並んで)多かった、将棋話。今回は“成り”や“王将と玉将の違い”など、将棋の基本的な知識についても語られています。
《扉絵:花見風景(本編に直結)

158-5「またまたマグロ海上決戦の巻」
国産の近海マグロにこだわる客に「わしが超大型の近海クロマグロを釣って来てやる」とタンカを切った両さんは、二徹と二人で漁へ出発。そこで「10メートルの巨大マグロに船を転覆させられた」という漁師と出会い…。
157-5158-1158-3に続く、マグロシリーズ第4弾。さすがに「この所マグロの話ばかりしてませんか?」と中川君からツッコミが入り、両さんは「いちおう気を使って一週おきにしてるだろ」と開き直っています(笑)。実はコミックスでは本誌と収録順が変わっているのですが、マグロ話は しっかりと1話おきになっています(笑)。
《扉絵:派出所(俯瞰)(本編に直結)

158-6「バーチャルゴルフの巻」
中川の会社で新たに開発されたのは、壁・床・天井の六面に配されたプラズマディスプレイで様々な環境を作り出せるゴルフシミュレーター。両さん・中川・麗子プラスを加えた4人で、奇想天外なゴルフコンペがスタートする。
・WJ本誌では
1000回記念エピソード以来11年ぶりのオールカラー掲載※参考でした。20ページ全てが4色カラーなのは連載31年目で初の快挙でしたが、コミックスでは残念ながら全てモノクロ収録。ネタがわかりづらいのも含め(苦笑)、41-5を彷佛とさせます。
・本誌でCG彩色だった5ページ目以降は、全てトーン処理に変更しての収録。見やすくはなっていますが、ラストなど、やはりネタがわかりづらいのは残念ですね。
・このカラー企画は、以後の漫画制作デジタル化へ向けた実験・検証の意味もあったようです。掲載当時はApple社のサイトで、当時の制作状況についての詳細な解説と(小サイズながら)いくつかのカラー絵を見ることができました。
《扉絵:巨大両さん、大暴れ!(見開き)

158-7「ガラスばりだよ人生はの巻」
企業や公務員の相次ぐ不祥事・隠蔽体質に怒った両さんは、新葛飾署の建物を(文字どおりの)ガラス張りに改装。署員たちの抗議の声をものともせず、自分勝手な“情報公開”を どんどんと進めていく。
《扉絵:両さん&麗子、下町にて》

158-8「カップメンバトルの巻」
中川系列企業の食品開発課でアドバイザーとなった両さんは、豊富なアイデアを活かして斬新なカップ麺を開発。類似品で追随しようとする他企業も寄せつけず、次々とヒットを生み出していく。
・後半で両さんが開発する「缶入りラーメン」は、本話初出の数カ月前から、ほぼ同様の商品が実際に話題になっていました。こち亀は執筆から掲載まで(数カ月?の)ブランクがある分、現実が漫画を早くも追い抜いてしまったというところでしょうか。
・本誌および初版本では両さんのセリフ中に「'74年にカップに入ったラーメンが誕生し」とありましたが、誤りである事がWJ本誌2008年14号(
163-1掲載号)で発表されました。現在の版では、日清カップヌードル(※外部リンク)の発売年「'71年」に修正されています。
《扉絵:両さん&麗子、七福神像(堀切菖蒲園駅近く)前にて》

158-9「嗚呼!我が青春電車の巻」
両さんが食玩フィギュアを持っていた「東急デハ200形電車」は、部長夫が初めて出会った思い出の車輌だった。中川は、部長の誕生日に本物のデハ200形をプレゼントしようと提案する。
・マニアックな電車話から部長のノスタルジックな思い出へと繋がる、こち亀らしいエピソード。
・部長の“変動制”誕生日、11月(
2003年)・5月10日(2004年)・10月頃?(2005年)・8月(2006年)と来て、2007年はGW明けの時期に。2004年と同じ5月10日でしょうか?
《扉絵:両さん・レモン、宮本公園にて》

159巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

159-1「トラップゲームの巻」
ニコニコ寮の自室で、巡査部長昇進試験に向けて勉強を続ける法条。だが、そこへ両さんが突然押しかけ「今日からこの部屋はゲームセンターになる」と宣言する。ゲームソフトを夏春都に捨てられそうになり、寮へ緊急避難して来たのだ。
・これまで「夏春都から『3年勤めれば店を持たせてやる』と言われて寮を出、超神田寿司に住み込みで職人修業開始(125-4)」→「寮で両さんの住んでいた部屋は既に新人の物になっていると判明(135-5)」→「(約)3年勤めて出店許可を得るが失敗でパア、職人生活は継続(139-6)」…と寿司職人生活を展開してきた両さんですが、このエピソードで6年ぶりに住まいを寮へ戻すことに。以降しばらく(159-5160-8160-9など)は法条と同居しつつ超神田寿司へ通い勤務をしていました。2016年頃からは法条が別の部屋へ移り、また一人暮らしに戻ったようです。
・「
部長なら捨てるマネするだけだが…夏春都は本気で捨てるからこわい…」と呟く両さん(92-5での事は忘れちゃったんでしょうか?^^;)ですが、せっかく守ったコレクションも、4話後の159-5で その部長に全部 捨てられる事になります(笑)。
《扉絵:なし》

159-2「Keep on Runningの巻」
本田の暴走族時代の仲間・鮫島が、強豪選手となって都市マラソン大会へ出場。本田も先導の白バイに乗って応援するが、数年前に事故にあった鮫島の足は、既に全力で走れる状態ではなかった。自暴自棄でリタイヤしようとする鮫島に、本田は…。
・強気モードの本田君が男気を見せる、けっこう珍しいタイプの話。シリアス展開の一方で、金もうけに精を出す両さんは いつも通りです(笑)。
《扉絵:本田と鮫島、暴走族時代》

159-3「夢の宝くじの巻」
派出所メンバーでアメリカの宝くじを購入したところ、部長の券が見事 当選。賞金額が一兆円以上と聞いて驚く部長だが、身の破滅を避けるため、浪費せず いつも通り普通に過ごそうとする。だが、マスコミは それを放っておいてはくれず…。
《扉絵:こち亀宝くじ》

159-4「将棋刑事(デカ)の巻」
たてこもり事件の現場に現れた新たな特殊刑事は、巨大な将棋のコマに扮した、その名も将棋刑事(デカ)両さんたち新葛飾署員にもコマの制服を着させた将棋刑事は、街を将棋盤に見立てて、たてこもり現場への侵攻作戦を開始する。
・この時期、秋本先生プッシュを続けていた将棋話(執筆スタジオ内でブームだったそうです)。ついに将棋モチーフの特殊刑事が登場しました。
WJ2007年34号(今話初出の3号後)の目次コメントによると、北島三郎さんの歌「歩(ふ)」の歌詞が引用されたのを受けて、北島さんから秋本先生へお礼のワインが贈られたそうです。
《扉絵:なし》

159-5「貯金王両さんの巻」
またニコニコ寮で暮らすようになって以降、自堕落な両さんの生活は乱れっぱなし。怒った部長は“強制貯金システム”で金を貯めさせて完全管理するが、その予想以上の金額を見て、ついムラムラと…。
・両さんのセリフ「昔 錦鯉の飼育をしてたんで」は、120-9等のエピソードを指しています。
《扉絵:早矢(ラフ画)》

159-6「都会に暮らすの巻」
田舎暮らし・スローライフブームの中、逆に「都会に住む」特集の本が多数出版。「東京自体 都会だろ」と首をかしげる両さんに、中川は「千代田区・港区・中央区・渋谷区が、都会中の都会“都会4区”です」と語り出す。
156-5で引越しを検討していた本田君、結局その後 南千住から北千住への短距離引越しに落ち着いたようです。
・劇中に、項目チェックで都会度がわかる(?)「平成19年度 都会暮らし試験」ページが。コミックスでは更に「平成20年度」版がオマケとして追加されています。
・(私も
別サイトさんの指摘を見るまで気付きませんでしたが)劇中の地図に いくつか誤りがあるようです。「かわはらちょう」の誤りも未だに直されていないようですし、重版での修整は望み薄でしょうか…。
《扉絵:両さん&本田、自転車で下町を行く》

159-7「最新おたく事情の巻」
売れ行き不振に悩む本田の友人の相談に乗るため、マニアショップの集まる中野ブロードウェイを訪ねた両さん。既にあらゆるタイプの店がそろっている中野で生き残るため、新たな商売「収集家相談所(コレクターカウンセラー)」を提案する。
・実在のディープスポット・
中野ブロードウェイを題材にしたエピソード。私も、昔のジャンプを集める際に何回かお世話になりました(^^;)。「秋葉原との客層の違い」に関する解説には納得。
《扉絵:両さん、ワンセグケータイで競馬視聴中》

159-8「両津ブレンドコーヒーの巻」
両さんが後輩に酒を無理強いしたのがきっかけで、署員全員に禁酒命令が下ってしまった。“酒の代わりにコーヒー”を強制される生活にうんざりの両さんだったが、酒入りの「アイリッシュコーヒー」の存在を知り…。
・コミュニケーションツールとしてコーヒーを提案するのは、久々登場の目太門比科忠(めたもん・ぴかちゅう)
《扉絵:麗子、ワンピース水着》

159-9「セレブコーヒーの巻」
悪事のおしおきでジャマイカへトバされ、コーヒー農園の重労働を手伝う羽目になった両さん。だが転んでもタダでは起きず、学んだ知識を活かして“超高級缶コーヒー”を開発・発売しようと目論む。
前話の流れを引き継いでのコーヒー話。毎週リセットされる こち亀ワールドに慣れている身としては、おしおきオチの その後が描かれているのは 逆に意外で新鮮です(笑)。
《扉絵:ジャマイカ(鳥瞰)》

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160-1「工場に惹かれての巻」
ディープな趣味を 山ほど持つ両さん、今度のマイブームは“工場鑑賞”。無骨で力強い工場の姿が男心をくすぐる!とアツく語り、仲間と共に京浜工業地域へ工場ウォッチングに向かう。
・最近(一部で?)話題の本「工場萌え」(Amazon)を参考に描かれたエピソード。
絵路井・フィギュア・ゲットシュタイン超電磁・スピン・ハゲスターの同系列キャラクター(というか両さんの変装シリーズ)「コンビナート・製鉄ノ介」が初登場。
《扉絵:工場のエントツにタイトル(こちら葛飾区亀有公園前派出所)》
・160巻到達を記念して、カバー(初版のみ?ホログラム仕様)を取った表紙には記念企画「1+60キャラ大集合」が掲載されています。

160-2「移動超神田寿司出前500kmの巻」
廃校となる小学校の校長先生に 若い頃 東京で食べたという思い出の寿司を食べさせたいと、両さんへ相談するハル。両さんは、新開発したばかりの移動寿司店カーで一路 大阪へと向かう。
《扉絵:なし》

160-3「アフロ大作戦の巻」
アフロ専門理髪店の店主から懇願された両さんは、署員全員にアフロのカツラをかぶせたり出演者全員がアフロのTVドラマを作らせたりと、あの手この手でアフロを猛宣伝。その甲斐あって、ついに大アフロブームが到来する。
・こち亀初期の名キャラ・チャーリー小林が、久々(30周年記念特別編(155-1)での出演を除けば68-8以来17年ぶり)の登場で“再再再再デビュー”に挑戦。「カメダス2」では「現在はCD会社のプロデューサー」と語られていましたが、まだ歌手の道もあきらめてなかったんですね(笑)。
《扉絵:アフロ両さん(後ろ姿)》

160-4「ポリステレショッピングの巻」
新葛飾署のバザーが雨で延期続きなのを受け、ケーブルテレビを使って通販番組形式で品物を販売する事に。予想外の反響と要望に応えて番組はレギュラー化するが、やがて商才と話術に長けた両さん一人の独壇場となっていく。
署長が“雨男”だという話題が、111-2以来の登場。
《扉絵:雨の新葛飾署(本編に直結)

160-5「海が呼んでいるの巻」
夏の旅行で南の島へ行きたいという婦警たちの要望を受け、中川の用意した2隻の帆船で海へ出発する新葛飾署員一同。しかし、婦警の乗るハイテク最新船と両さんたち男子警官の乗る昔ながらの帆船には、大きな格差が…。
《扉絵:紐文字「こち亀夏スペシャル」&帆船》

160-6「新スポーツ宣言の巻」
次々ととんでもない実験番組を作り出す放送局「実験テレビ」が、「1ストライクでチェンジ」「1イニングで試合終了」の超短縮野球を放送。せっかちな両さんは これを大いに気に入り、続いて あらゆるスポーツを単純&ダイナミックに改革していく。
《扉絵:両さん、Vサイン》

160-7「私のケータイライフの巻」
ケータイ開発の仕事に就いている義息子の英男から、ナビ付きの最新型ケータイをプレゼントされた部長両さんのサポートで悪戦苦闘しながら使い方をマスターし、その便利さにズブズブとハマっていく。しかし その先には、部長の知らない大きな落とし穴が…。
・部長の娘・ひろみさんの夫・角田英男さん、ヘッドハンティングされ外資系の会社へ移籍。
・角田夫妻に、
大介君・ちゃんの他に もう一人の子ども(男の子)がいるシーンが初登場。初出当時は以前 勘兵衛の顔が花山理香になっていたのと同様のミスかと思われましたが、2016年発売のコミックス最終200巻特装版付録「こち亀超書(スーパーノート)」の「キャラクター調書」にて「角田家の次男」として設定(後付け?^^;)が明確化しました。
・部長の定期券の名前が「大原大二郎」となっていますが、正しくは「大次郎」です。
《扉絵:新葛飾署(本編に直結)

160-8「デジタルアシスタントの巻」
乙姫菜々の原稿がピンチだと聞いて久々の手伝いに訪れた両さんだが、全てがデジタル化された作画環境を目の当たりにして唖然。一念発起した両さんは猛勉強してパソコンでの作画を完璧にマスターするが、その努力には裏が。
・2007年当時 現実に主流(の一つ)へと変化しつつあった、パソコンやネットなどデジタル環境を活用した漫画制作の話。「発表前の原稿データがネットに流出する事件」あたりはリアルですね…。
・30周年イヤーの2006年にテレビ番組などで取材されていた様子を見る限り、こち亀の制作スタジオ・アトリエびーだまは当時も完全アナログ作画だったようです。今話掲載号の目次コメントによれば秋本先生自身はデジタル化への意欲もあるとのことでしたが、2018年時点で「トーン処理のみデジタルになった」そうで まだメインはアナログ作画のようですね。
《扉絵:ロボット、執筆中》

160-9「夏祭りの夜の巻」
両さんに誘われ、夏祭りで太鼓を敲(たた)く事になった。やぐらの上で見事なバチさばきを見せるが、交通規制に腹を立てた不良たちが祭りの妨害を始める。電源を切られ、真っ暗闇の会場は騒然となるが…。
・久々の纏クローズアップ話。
《扉絵:纏(本編に直結)


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