エピソードガイド
【116巻〜120巻】


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116巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

116-1「Love Mariaの巻」
愛する両さんのため、お弁当を作ったり お風呂をきれいに飾ったりと一生懸命のマリア。でも、両さんは なかなかその気持ちをわかってくれない。お弁当を食べてもらえなくて泣いていたマリアに、中川は…。
・当時秋本先生が少女漫画に凝っていたため描かれた(らしい)、絵柄をガラッと変えての特別編。マリアを主人公にした正統派少女漫画的展開と、少女漫画の定石(コマ割りや広告・あらすじ欄など)をパロディ化したギャグの両方の要素があります。
・バックのスクリーントーンも、少女漫画風の物が多数。先だって発売された「りぼん」1999年2月号別冊付録(「N少女
(ネットエンジェル)いずみ」と こち亀特別編(美少女刑事登場編)の二本立て)用に秋本先生が大量購入されたらしいです。
・この116巻は、コミックスのカバーも少女漫画風。初版本では 紙質も つや消しの特別な物で、独特の雰囲気を出しています。
《扉絵:マリア・少女漫画風》

116-2「第七の刑事(デカ)登場!!の巻」
番外編での登場を経て、再び派出所を訪れた特殊刑事・麻生瑠理華(あそう・るりか)こと美少女刑事(実体は中年オヤジ)。少女漫画の定石を技(?)として使う美少女刑事は、“少女漫画課”のメンバーとなった両さん達と共に、銀行強盗の逮捕に向かう。
・「りぼん」1999年2月号別冊付録の こち亀特別編(「カメダス2」に再録)で登場した美少女刑事・麻生瑠璃華が、本編初登場。
・ひたすらメチャクチャをやって両さん達を翻弄するパターンの多い
特殊刑事達ですが、少女漫画家になるという夢を持ち、それに関して(だけ)は非常に真面目な美少女刑事(乙姫菜々ちゃんを尊敬しているらしい)は、けっこう可愛いです(笑)。
・両さんが対抗して繰り出す“少年漫画の技”(読者への文句?)は、「漫画の間違いなどの指摘が多いキック!」「粗探しする奴が多いキック!」等。何だか、自分の事を言われてるような気がします(苦笑)。
その後に出てくる「20年以上描いてれば色々でてくるキック!」は、私が個人的にお気に入りのフレーズ(笑)。
寺井さんは美少女刑事とは初対面のようですが、特別編の時いませんでしたっけ…?
《扉絵:派出所前(本編に直結)

116-3「本田くんの宝探し!?の巻」
風邪で寝込んでしまった本田の妹・伊歩は、子どもの頃 兄に預けた おもちゃの指輪の事を口にする。指輪をタイムカプセルに入れて埋めた事を思い出した本田は、両さんと共にカプセル探しに向かうが…。
・本田君の家族・伊歩ちゃん(本格登場は89-10以来)・門樹君(同じく23-6(!)以来)・お母さん(初登場)が登場。
・このエピソードで出て来た おもちゃの指輪は、伊歩ちゃんの結婚が描かれる
123-7で再登場します。秋本先生によれば、本当は このエピソード後 間もなく結婚させるつもりだったのが、事情で一年近く延期になったとか。
《扉絵:本田伊歩》

116-4「人馬一体・右京と琴姫の巻」
磯鷲流派の流鏑馬(やぶさめ)競技大会に、京都から来た右京が出場。両さん達も応援に訪れるが、右京の愛馬・琴姫は体調を崩していた。仔馬の頃から病弱な琴姫を心配する右京だが、子どもが川に転落するのを見た琴姫は…。
・琴姫への愛情などを通し、右京のキャラクターが掘り下げられるエピソード。「左京の弓」前後編と同じく、番外編(弓道漫画?)的な雰囲気で、ギャグはほとんどありません。
・ラストの両さんのナレーション「右京がますます好きになってしまった」には、思わず つっこんだ人が多かったとか…。
早矢は? マリアは? 麗子さんは?(苦笑)
《扉絵:流鏑馬大会会場(本編に直結)

116-5「ダンス・ダンス・盆踊り!!の巻」
派出所で、大人気のダンスゲームに興じる両さん達だが、早乙女達にコントローラーを持って行かれてしまう。仕方なくゲームショップへ向かった両さんは、新発売の「盆踊りダンスゲーム」を発見。早乙女達に挑戦状を叩き付ける。
・当時大流行だったゲーム「Dance Dance Revolution」を題材にしたエピソード。後半登場の「Dance Dance Bon-Odori」はフィクションですが、実際にあったら ちょっとやってみたいですね。
・盆踊りをする両さんのイキイキとした姿が実に楽しげで笑えます。しかし、いきなり
美少女刑事が乱入してくるラストは、中川君のセリフを借りるまでもなく ちょっと乱暴(苦笑)。
《扉絵:飛鷹右京

116-6「編集者・竜千士の苦悩の巻」
新雑誌の副編集長に抜擢され、菜々の担当を離れる事になった竜千士。竜千士以外の担当では漫画を描けないという菜々は悩み、連載の中止まで考え始めるが、竜千士は そんな菜々を冷静に諭す。
・ラストでは自ら副編集長の椅子を捨て、元の編集部に戻った竜千士さん。めでたし…ですが、すっかりカヤの外の本田君は可哀想ですね(苦笑)。
両さんの漫画「ロボ刑事番長」が、ついに連載終了。紆余曲折(111-6)はあったものの、けっこう長期連載でした。
《扉絵:乙姫菜々(全身)》

116-7「坊さんバンド参上!!の巻」
法事でお経をあげるはずだった住職が亡くなってしまい、困る大原部長両さんを通じてお坊さんの手配を頼むが、酒に酔った両さんが法事を任せたのは、パンクスタイルの若い僧侶と大勢のサンバダンサー。
・部長のお兄さん親戚の皆さんが登場。
《扉絵:浴衣姿の中川麗子、祭りにて》

116-8「祝い隊・出動!!の巻」
アメリカ人の陽気な精神を見習い、めでたい時はハデに騒ぐべきだ!と主張する両さんは、ボルボ左近寺らと共にスペシャルタクティカルチーム「祝い隊」を結成する。些細な事ですぐにパイをぶつけ酒をまき散らす祝い隊は、皆に恐れられ…。
・スイッチ先生こと絵崎教授が、久々に登場。また英国派に戻ったようです。
署長麗子さんと同じ7月7日生)や早乙女(8月生)の誕生日・月が明らかに。ちなみにボルボはジョディーとの同棲二周年、左近寺は柔道全国大会優勝一周年を祝われています。ラストでは両さんの“始末書一万枚”も(笑)。
《扉絵:祭りで、真っ白に燃え尽きた両さん》
・解説するまでもないかも知れませんが(笑)、扉絵は「あしたのジョー」ラストシーンのパロディです。

116-9「夏の保養寮大改造!!の巻」
友人に頼まれ 婦警の水着写真を撮る計画をたてる両さんだったが、予想に反して署の旅行先は山に。両さんは、何とかして水着写真を撮るため中川の会社に協力させ、山の中に海を作ってしまう。だが、その行動を怪んだ婦警達は 一向に海へ入ろうとせず…。
《扉絵:麗子(ビキニ)と、ミニ両さん・左近寺ボルボ

117巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

117-1「両さんの亀有歴史散歩の巻」
夏休みの宿題で亀有の歴史を調べるという子ども達のため、地元風土記の研究家・伝衛門の元を訪れる両さん麗子。伝衛門は地名の由来や歴史など、亀有にまつわる様々な事を語り始める。
・綺麗な女性の好きな伝衛門さんは、麗子さんを執拗に家の中へ連れ込もうとします。その強引さ・必死さは尋常ではなく、この頃すでにセクハラ的行動の多かった両さんからすら“エロオヤジ”呼ばわり(苦笑)。
・ラストでは、当時上演中だった「舞台版こち亀」も登場。
117-9ではメインの題材となっています。
《扉絵:亀有歴史マップ》

117-2「超!!警察犬ロボットの巻」
AIBO(アイボ)やファービーなどのペットロボットが市民権を得る中、両さんもロボットを開発。その第二弾・防犯用犬型ロボットは評判を呼ぶが、性能の高さから闘犬に使われるようになってしまい…。
・当時(1999年)は初代AIBOが発売間もない頃。大きな話題を呼んでいました。
《扉絵:ウェイトレス麗子と、ミニ両さん・左近寺ボルボ

117-3「目隠し将棋名人!?両さんの巻」
目隠し将棋で圧倒的な強さを見せる両さんは、寺井中川麗子の三人同時対戦に完勝。将棋の達人・部長も、盤面を記憶しきれず敗北を喫する。特訓の末 再戦に臨む部長を、受けて立った両さんだが…。
・“知能指数が低い”ことを麗子さんに執拗に繰り返され、怒る両さん。劇中で語られていない所で、測定があったんでしょうか?
《扉絵:派出所(俯瞰)(本編に直結)

117-4「南国タヒチで夏休み!!の巻」
麗子の大型クルーザーで南の島へ行く事になった派出所メンバー。だが和風好みの両さんボルボ左近寺らと共に乗り込んだのは、なんと東京湾観光用の屋形船。対照的な雰囲気を持った二隻の船は、大騒ぎしつつ南太平洋への航路を進む。
・優雅なクルージングを楽しむ女性陣+中川君と、とてもタヒチへ向かうとは思えない雰囲気の両さん達(途中で二徹も合流)。二組の対比が笑いを誘います。
《扉絵:水着姿の麗子&マリア

117-5「ファヒネ島の休日!!の巻」
前話より続き)タヒチのファヒネ島に到着した麗子達は別荘で優雅に過ごす。一方、トラブルで船が沈没してしまった両さん達も後から合流し、男臭さをまき散らしながら存分にパワーを発揮。
・前話同様、優雅な女性組(+中川君)とワイルド&パワフルな男性組の対比で見せるエピソード。インドアのマニアックな話も良いですが、やっぱり両さんは体力を発揮して暴れ回っている姿が 見ていて楽しいですね。
《扉絵:リゾート写真(見開き)》

117-6「海の男!!寺井巡査の巻」
子どもの情操教育のためにと、クルーザーの購入を決意した寺井。予想以上の値段や維持費に尻込みするものの、どうにか購入。愛艇「人生送りバント号」で 家族と共に出航した寺井は、目を輝かせる子ども達の姿に感動する。
・連載第一話(1-2)から登場しているレギュラーキャラでありながら、メインの話がほとんど無い寺井さん。自他共に認める“庶民”である彼が、このエピソードでは思い切った決断をしています。
・船の名付け親は、もちろん(?)
両さん。「人生送りバント」は、106-8で出て来たフレーズですね。
・背伸びする寺井さんをフォローする
中川君の爽やかさも高ポイント。
《扉絵:ジョディー・ビキニ姿》

117-7「カリスマ床屋登場!!の巻」
流行の“カリスマ美容師”MAKKYの手でイメージチェンジした麗子。一方両さんは、本田の紹介で 暴走族御用達の床屋を訪れ、角刈りをすっかり気に入られる。やがて件の床屋は、ドラマの舞台となり大きな話題に。
・“カリスマ美容師”ブーム(?)の頃のエピソード。
・冒頭で髪型・服装をガラッと変えている麗子さんですが、両さんから“キャバクラポリス”とまで言われてしまうほど露出度の高いこのスタイル、
次話で元に戻っていた時は 正直安心しました(苦笑)。
《扉絵:イメージチェンジ麗子(本編に直結)

117-8「カリスマヘアモデル両さん!!の巻」
前話より続き)カリスマ床屋・シバタがテレビ番組「シザーキング」に出演する事になり、両さんがモデルに。髪の毛を剃られては強力毛生え薬で再生、を繰り返しながら奮闘する両さんだが…。
・冒頭では特殊刑事達の事が話題に。猛暑続きで連日出動しているというドルフィン刑事の話を聞いた両さんは「恐怖の大王ってドルフィン刑事の事じゃねぇのか?」と一言(掲載当時(1999年夏)は「ノストラダムスの大予言」が話題となっていました)。
《扉絵:マリア・ビキニ姿》

117-9「舞台はつらいよの巻」
好評の「舞台版こち亀」。その全国展開が決定し、ラサール石井ら役者に代わって両さん達自身が出演する事に。オリジナルキャラクター・向島との二役に体当たりで臨む両さんだが、トラブル続きで悪戦苦闘。更に部長が過労で倒れてしまう。
・当時(1999年)上演中だった、舞台版こち亀を題材にしたエピソード。この楽しい舞台は好評を呼び、その後 2001年夏(再演)・2003年夏(新作)・2006年夏(初演版リニューアル・DVD(Amazon)発売中)と公演が続いています。
・舞台を実際に観に行った人は より面白く読める話…ですが、逆に観ていない人にはわからないギャグも多いかも?
向島の敬礼ポーズとか。
《扉絵:舞台出演者勢ぞろい》

118巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

118-1「江戸っ娘・擬宝珠 纏の巻」
両さんが神田祭で出会った美女は、葛飾署の新人婦警・擬宝珠纏(ぎぼし・まとい)だった。神田生まれで気の強い江戸っ子・纏は、浅草生まれの両さんを“田舎者”と馬鹿にし、反発した両さんと火花を散らす。
・近年こち亀を代表するキャラの一人・擬宝珠纏の初登場編。華麗に太鼓を叩く冒頭から、両さんとの口喧嘩・ラストに至るまで、存分にキャラクターを発揮しています。
《扉絵:擬宝珠纏》

118-2「男!根性神輿の巻」
気っ風の良さと人柄で、葛飾署内でも大人気の。対して両さんの評判は急降下の一途を辿る。対抗心を燃やす両さんは、男らしさを見せようと、ボルボ左近寺と共に神輿をかついでアピールするが…。
《扉絵:擬宝珠纏》

118-3「水の都・TOKYO!!の巻」
モーターボートを手に入れた両さんは、通勤を楽にしようと、中川の会社に協力させて 署の周りを水路にしてしまう。ジェットスキーやウインドサーフィンで出勤する署員も増えて 評判は上々だったが、水路を地下にまで広げた事から…。
117-6ラストで壊れてしまった寺井さんの船ですが、保険をかけていたお陰で二隻目が。新艇の船名は「人生 犠牲フライ号」(笑)。しかしこの新艇も、進水初日で壊れる運命に…。
《扉絵:サーファー麗子

118-4「最新ミリタリーフィギュア事情の巻」
GIジョー等のアクションフィギュアが静かなブーム。両さん達も特殊部隊フィギュアを製作・販売するが、ライバルが多すぎてなかなか売れない。独自路線を狙う両さんは、五月人形メーカーと協力し、鎧武者などの和物フィギュアを新開発する。
・フィギュア専門家の絵路井・フィギュア・ゲットシュタイン氏、三度目の登場。
《扉絵:スクーターで街を疾走する両さん&本田

118-5「下町グルメ狂想曲!!の巻」
から田舎者とバカにされ続け、喧嘩ばかりの両さん。だが 纏の実家が高級寿司店と知り、プライドを捨てて低姿勢に出る。その甲斐あって、寿司をおごってもらう約束をとりつけたものの…。
《扉絵:・浴衣姿》

118-6「とんだ完全犯罪!?の巻」※「とんだ」に『・』が付きます。
葛飾署の女子更衣室から、貴金属や下着が消えた。他にも盗難事件が続発し、早乙女達から真っ先に犯人と疑われる両さん。やがて 窓から忍び込んだカラスが犯人と判明して疑いは晴れるが、両さんは自らの悪事をもカラスに押し付け始める。
・「なぜ下着なんかとるんだ!わしが!」と反論するものの、「前も婦警の制服を売ったじゃない! インターネットで!」と正論で(笑)あっさり返されてしまう両さん。ちなみに、114-4の話です。
《扉絵:RCカーで遊ぶ両さん&麗子

118-7「お熱いのはお好き!?の巻」
テレビスタッフの知人から、温泉観光のプロモビデオ制作を引き受けた両さん。署の旅行で撮影を行い、制作費を着服するつもりなのだ。麗子に無理やり協力させて ごまかしつつ撮影を進めるが、やがて悪事はバレ…。
《扉絵:両さん&、神田明神にて》

118-8「くまなく探せ大作戦!!の巻」※「くま」に『・』が付きます。
バザーで販売するため、テディベア人形を製作する麗子達。その作業場に顔を出した両さんだが、部長から預かっていた大事な指輪を 詰め物の中に落としてしまった。気付いた時には既に人形は完売。両さんは中川と共に、指輪入り人形の大捜索に向かう。
《扉絵:、半纏姿》

118-9「1999 K-1(けいいち) REVENGE!!の巻」
事故で高所から落ちた両さんは、助けようとした中川と激突。なんとそのショックで、二人の精神が入れ替わってしまった!?…だが実は、中川の地位と財産を利用しようと考えた両さんのウソ。やがて悪事はバレるが、この際 両さんを こらしめようと考えた中川は…。
・漫画のあらゆるパターンをやり尽くした感のあった こち亀ですが“中身入れ替わり”は初登場…と思ったら、実はそれも両さんのウソ。ひねりのきいた、面白いエピソードです。
・逆に両さんになりきり、“後輩”両さんをいじめる中川君。「金 貸してくれよ」「げ 現金持ってないんですよ」「カードあるだろ!」といった“いつものやりとり”を逆の立場で演じるシーンが、なかなかに笑えます。
・この“入れ替わりパターン”は、
119-3で再登場。
《扉絵:両さんの叫びに、揺れる葛飾署(本編に直結)

119巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

119-1「トラブルミレニアム!!の巻」
大晦日。2000年へのカウントダウンを楽しみにしていた両さんだが、突然夜勤を言い渡されてしまう。中川麗子も外国へ行ってしまい一人ぼっちの両さんは、腹立ち紛れに派出所の破壊を爆竜大佐に依頼するが…。
・1999〜2000年を跨いだエピソード。強がりつつも寂しがっていた両さんの元に 仲間達が戻って来るシーンには、爽やかな人情味が。その一方でラストが爆発オチというのも、こち亀らしくて良いです(笑)。
・中川君が初めて派出所にやって来た日を回想するシーンでは、何と絵柄が、劇画調だった
1-1当時の再現に(!)。もちろん新たに描かれた物ですが、かなり当時に忠実な雰囲気で描かれており、1-1でこんなシーンがあったと勘違いした人もいたようです。
《扉絵:派出所前(本編に直結)

119-2「1000年に1度の男!の巻」
2000年1月。新たにやって来た特殊刑事ミレニアム刑事は、自ら「千年に一度の登場」と語る 訳のわからない男。両さんたち派出所メンバーに 自分と同じ学ランを着せて捜査に参加させるが…。
・2000年代最初を飾る(?)特殊刑事は、その名もミレニアム刑事。やることなすこと支離滅裂、腕力も無く、スケベで、最後には痴漢行為で逮捕されてしまう…と、いいとこナシの人物です(苦笑)。両さんから「いままでで最低の特殊刑事だ」と言われるのも納得?
・次の登場は西暦3000年と言っていたミレニアム刑事ですが、8ヶ月後の
122-5であっさり再登場しています。
《扉絵:両さん、街角でひと休み》
・今話の掲載号発売日は真冬(1月)ですが、扉絵では何故か暑そうに扇子で自らを扇いでいる両さん(夏服姿)。夏の時期に描かれた物が流用されたのでしょうか? 謎です。

119-3「カトリーヌ勘吉!?の巻」
モデルの節原糊香が麗子のマンションへ遊びに来ると知った両さんは、麗子を睡眠薬で眠らせ、自ら麗子になりすます。綿密な演技で周囲をだまし続ける両さんだが、婦警達の輪の中で過ごす内、次第に戻りづらくなってしまう。
118-9の続編的エピソード。今度は麗子さんが両さんになり、ムチまで使って(笑)両さんをいじめ倒します。
《扉絵:なし》

119-4「新・サバゲーで鍛えよう!の巻」
新設されたアスレチックジムでサバイバルゲームが行われる事になり、両さんたち葛飾署の面々も招待される。だが、銃や会場は超巨大サイズ。自分たちが小さくなったような状況で、両さん達は悪戦苦闘する。
・久々に、ガンマニアの秋本先生らしいエピソード。冒頭では、昔懐かしい銀玉鉄砲の思い出も語られています。
《扉絵:両さん・半纏姿》

119-5「擬宝珠 纏の祖母登場!の巻」
からパソコンのアドバイスを頼まれた両さんは、纏の実家の寿司店・超神田寿司を初訪問する。そこで出会った纏の祖母・夏春都(ゲパルト)は、両さんもビビるほどの迫力で店を取り仕切るパワフル婆さんだった。
・纏の祖母・夏春都さん(当時99才)が初登場。両さんのセリフ「どうして下町の年寄りは長生きなんだよ 佃島のじじいとか」は、120-4への伏線?
《扉絵:、制服姿》

119-6「両津タクシー営業中!!の巻」
タクシー強盗の被害が続発し、両さん中川麗子が運転手に扮して捜査にあたる。だが、本物のタクシーと間違われた両さんは そのままお客を乗せて行ってしまい、いつしか すっかり本業を忘れる。
《扉絵:葛飾署前に停まったタクシー(本編に直結)

119-7「両さん板前になる!?の巻 寿司修業編 その[1]※「[1]」は、本来は丸内数字です。
に乱暴を働いた男を叩きのめし、暴力行為で謹慎処分となってしまった両さん。生活のためバイトを探さないと…と言う両さんを、纏は超神田寿司へ誘う。一ヶ月 住み込みで働く事になった両さんは…。
・今話から119-9までは、3話連続の寿司修業編。両さんの別名(?)「浅草一郎」も、このエピソードから登場です。
・両さんへの認識を改めた纏は、「あんたを見てると なんか他人の様な気がしないよ」と。これも、二人の関係が明かされる
120-4への伏線?
・本誌では、連載1155回記念(半端?)として、巻頭カラーで掲載されました。
※当ページのカウントとは異なっています。
《扉絵:両さん・麗子・纏・中川マリアマリリン早矢(見開き)》

119-8「擬宝珠家の首領(ドン)登場!?の巻 寿司修業編 その[2]※「[2]」は、本来は丸内数字です。
前話より続き)両さんの婿候補に…と考えた夏春都によって、毎日厳しい修業を続けさせられる両さん。そんな折、纏の妹・檸檬(レモン)を幼稚園まで送迎する役目をする事に。両さんが、気難しい檸檬の機嫌を損ねないかと心配する周囲だったが…。
・纏と並ぶ近年こち亀の重要キャラ、スーパー園児・檸檬の初登場編です。以前は女性や子どもキャラの描写が苦手だったという秋本先生が 檸檬を誕生させたのは、「りぼん」1999年2月号別冊付録の少女漫画「N少女(ネットエンジェル)いずみ」の経験が大きかったとか(コミックカメダスのインタビューより)。
《扉絵:活気溢れる築地の魚河岸(見開き)》

119-9「お寿司屋さんの作り方!!の巻 寿司修業編 その[3]※「[3]」は、本来は丸内数字です。
前話より続き)メキメキと寿司職人としての腕を上げた両さんに、夏春都は支店第一号のプレオープンを任せる。無理矢理アルバイトとして引っぱりこんだ本田と共に、商才を発揮して奮闘する両さんだが…。
47-6では見事な料理の腕前を見せていた本田君ですが、どうやら和食の方は不得手なようです。
《扉絵:両さん・檸檬・夏春都》

120巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

120-1「壮絶!たこ焼きバトル!!の巻」
謹慎が解けて 派出所に戻って来た両さん。感激の再会を期待するが、部長達にあっさりとあしらわれてしまう。そんな中、寺井が持って来た たこ焼き機で お昼に たこ焼きを作る事になるが、両さんが 試しにとイチゴを入れたのが きっかけで…。
《扉絵:両さん(俯瞰)》

120-2「部長 ガットメールの巻」
メールソフト「ポットペット」が大流行。孫の大介とメール交換をするため、部長もモバイルパソコンを入手した。マメにメールを出し続ける部長だが、間違って 大介宛のメールを警察庁の局長に送信してしまう。
・説明するまでも無いでしょうが、「ポットペット」は実在のメールソフト「ポストペット」を、サブタイトルは映画「ユー・ガット・メール」を元にしています。
両さんからプレゼントされたパソコンを、部長にあげてしまうマリア。結構ひどい事してます(苦笑)。
《扉絵:モバイル端末》

120-3「“超記憶術”でメダリスト!?の巻」
オリンピックで“カン蹴り”が正式種目となり、技術・体力の抜きん出た両さんが日本代表に。だが“見つけたら名前を言う”ルールのカン蹴りで、難しい外国選手の名前を覚えられずに大苦戦する。
《扉絵:葛飾署(本編に直結)

120-4「両さんのミレニアム婚!!の巻」
両さんが結婚!?…突然の大ニュースに、衝撃が走る葛飾署。何故と問いつめる婦警達に、纏は「あいつが好きだから」とだけ答える。夏春都らと共に両さんの実家・よろず屋へ挨拶に訪れる纏だが、偶然来ていた勘兵衛は、夏春都の顔を見て驚愕。なんと、勘兵衛と夏春都は兄妹…つまり両さんと纏は又従兄妹(またいとこ)だったのだ。
・両さんと纏の関係が明かされるエピソード。二人が親戚という事は、纏と中川君も遠縁の親戚という事ですね。
・ラストで 結局財産目当てだったとバレた両さんは、纏だけでなく
マリア早矢にも嫌われてしまいます。ますます混迷の度合いを深めて行く、両さん周辺の恋愛模様(苦笑)。
《扉絵:花婿両さん&花嫁纏》

120-5「あなたとだったらどこまでも!の巻」
流行の会話型ポケットゲーム「どこまでもいっしょ」に熱中する両さん達。そのペット的な感覚に、デジタル音痴の部長までが すっかりハマってしまう。やがて、通信機能を利用して婦警達のプライベートデータ入手を企んだ両さんは…。
・実在のゲーム「どこでもいっしょ」を元にしたエピソード。
5-4にのみ出演(当時)していた中川君の妹・登志恵さんの名前が、久々に登場しています。
《扉絵:RC飛行機で遊ぶ勘兵衛と両さん》

120-6「スペース刑事クララ登場!!の巻」
新たにやって来た特殊刑事スペース刑事クララは、なんと女性型ロボット。ダンスによってパワーを充電するクララは、凶暴な銀行強盗犯を 音楽に乗せて追い詰める。
・特殊刑事No.9は、初の女性&ロボット刑事。元になっているのは、実在のゲームソフト「スペースチャンネル5」と、その主人公・うららです。
《扉絵:両さんの叫びで壊れる派出所(本編に直結)

120-7「コイははかないものなのなのネンの巻」
まめさを発揮して、錦鯉の飼育をする部長夫人との旅行の間、品評会に出す鯉の世話を任された両さんだったが、トラブルで死なせてしまう。ごまかそうとした両さんは、中川の協力で鯉をロボット化し…。
・劇中 数カ所で エキストラの中からVサインを出しているのは、1999年のイベント「ジャンプフェスタ」での企画「国民的両さんコンテスト」で優勝した坂本尚志さん(当時11才)です。
《扉絵:スペース刑事クララアントワネット

120-8「味にうるさい檸檬(レモン)チャン!の巻」
が忘れた弁当を届けるため、葛飾署にやって来た檸檬。味にうるさい檸檬は、京料理の達人・早矢の作った味噌汁を、幼稚園児らしからぬ冷淡さで分析する。その態度にイラついた両さんは、檸檬を懲らしめてやろうと…。
《扉絵:檸檬・半纏姿》

120-9「両さんの恋煩い!の巻」※「恋」に『・』が付きます。
擬宝珠家で生まれた錦鯉の幼魚をもらった両さんは、美しく育った鯉が高く売れる事を知って目の色を変える。育て方を必死に勉強した末、次第に欲望をエスカレートさせていき、遂に新種の開発にまで手を伸ばすが…。
120-7に続く、錦鯉が題材のエピソード。秋本先生のマイブームだったんでしょうか?
《扉絵:巨大鯉の背中に乗る両さん・麗子中川部長本田


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