エピソードガイド
【106巻〜110巻】


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106巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

106-1「トランプバトル再び!!の巻」
「大貧民」「スピード」「インディアンポーカー」と、トランプゲームで盛り上がる派出所メンバー。本署に場所を移し「うすのろ」ゲームで遊び続けるが、罰ゲームの内容が次第にエスカレートして…。
105-4に続くトランプ話。前回での「(ローカルルールを)ぜひ手紙で教えてください」の記述に応えて読者から大量の手紙が届いたらしく、両さんも「不幸の手紙みたい」「もうわかった ゆるしてくれ」とまで言っています(笑)。
・ラストでは、連載史上初の“黒髪”
中川君麗子さんの姿が見られます。
《扉絵:両さん、川沿いでひと休み》

106-2「派出所コンビニ化計画!!の巻」
コンビニで住民票がもらえるという話を聞いた両さんは、元祖24時間営業で 利便性・安全性を兼ね備えた派出所こそ そういった役目にふさわしいと主張。実験的に開始された派出所改革は 次第に業務を拡大し、コンビニ化が進むが…。
《扉絵:派出所内(本編に直結)

106-3「浅草お盆グラフィティの巻」
お盆にマリアを連れて実家を訪れた両さん。弟・金次郎夫妻もと共に現れ、よろず屋は賑やかに盛り上がる。だが マリアが男だという事実を銀次が忘れていた事から、一度はおさまった結婚騒動が再び…。
83-45での両さん&マリア結婚騒動が、期せずして再現される事に。両津家の人々が盛り上がるのを笑顔で聞いているマリアは、やはり「性別なんて些細な事」と思ってるんでしょうねぇ。
・金次郎さんと
景子さんの娘・京子ちゃんの名前が初めて明らかに。
《扉絵:開発の進む海を眺める両さん&本田

106-4「超合金レア物選手権!!の巻」
オモチャ博士の両さんは、仲間と共にTV番組「スーパーロボット レア物対決」に出場。コレクター魂と知識を存分に発揮し、あまりにもマニアックな戦いを どんどん勝ち進んで行く。
105-6に続く“超合金”話。解説役の超電磁・スピン・ハゲスター氏が、二度目の登場をしています。
・冒頭で両さん達が遊んでいるのは、アニメ「
超電磁ロボ コン・バトラーV」(1976〜77年放映)のオモチャ。こち亀の連載開始年に発売された(!)このアイテムが“レア物”として扱われている、という事実が、逆に こち亀の凄さを際立たせている…かも?
・(個人的な話ですが…)劇中で紹介されている「超合金グレンダイザーの円盤(スペイザー)の中に両さんの超合金がピッタリ入る」という話は、このエピソード掲載の数カ月前に私が秋本先生宛のファンレターの中で書いてました(笑)。もし自分のハガキが元になったのなら、ちょっと(かなり)嬉しいんですが…真相は?(^^;)
《扉絵:両さん&中川、踏切にて》

106-5「デジカメ大作戦!の巻」
「写真の現像代がバカにならない」と話す部長に、中川達はデジタルカメラ(デジカメ)を勧める。麗子のデジカメを借りた部長は すっかり気に入って使い続けるが、電池切れを故障と勘違いして大慌て。知識不足に付け込んで金儲けを企んだ両さんは…。
・1997年当時、次第に普及の進んでいたデジカメが題材のエピソード。15MB(16MB?)のメモリーカードが5万円(!)…などの記述には、後の109-8同様 隔世の感がありますね。
《扉絵:両さん・中川・麗子の巨大看板、街に登場(実景写真との合成)

106-6「懐かしのメロディー!?の巻」
派出所へやって来た部長の孫・大介が持っていたリコーダーをきっかけに、話題は笛についての思い出へ。フルートやサキソフォンを愛用していた中川麗子に比べ、両さんの思い出は やっぱりひたすら庶民的。
・笛に関する両さんの熱い主張は、ラストページで“時間切れ”。なんと、
次話の冒頭3ページで続きを語るという掟破りな手法を使っています。ちなみに本誌掲載時は合併号だったため、ものすごく(二週間)間が空きました(笑)。
・両さんの主張するセリフは、本誌掲載時には もっとキツい表現が多く使われていました(
次話冒頭も同じ)。各楽器を揶揄しすぎという意見があったのか、コミックス収録時に修整。
《扉絵:麗子(水着姿)、海辺にて》

106-7「お茶屋の藤田くんの巻」
両さんの友人・アダルトビデオマニアの藤田はお茶屋の店主。藤田宅でビデオのダビングをしてもらった両さんは、お土産の高級茶で派出所メンバーと共に のんびりティータイムを楽しむ。
・実はファン(私含)が多い、“エロ大王”こと藤田さんの普段の暮らしが初めて明かされるエピソード。秋本先生も彼はお気に入りのキャラクターだそうで、“何故アダルトビデオにハマったか”などの設定もきちんとあるそうです(笑)。現在の所 描かれてはいませんが、ぜひ知りたいですね。
・藤田さんの娘・
亜美ちゃんが初登場。
・冒頭3ページは
前回の続きのため、本編は(いつもは19ページの所)16ページ。
・しかし、全国誌で堂々と著作権法違反を犯す公務員・両さんって…(笑)。
《扉絵:両さん、工場横にて》

106-8「スーパーリアルオーナーゲーム!!の巻」
中川邸の劇場画面を使って野球シミュレーションゲームを楽しむ両さん・中川・麗子寺井本田の五人。攻め一辺倒の両さんは はじめこそ勝利するが、マメにデータ管理をしていた寺井に 次第に逆転され…。
・両さんによって、寺井さんに「人生送りバント」という名キャッチフレーズ(?)が。に、寺井さんのクルーザーの船名にも使われています(笑)。
《扉絵:中川邸(俯瞰構図・本編に直結)

106-9「とってもお茶目な中川くんの巻」
夏の暑い日、さっぱりしようと銭湯へやって来た両さん中川ボルボ麗子ジョディーの五人。やがて本田菜々も加わるが、子どものような両さんは中川を巻き込んで暴れたり女湯を覗こうとしたりと大騒ぎ。
・このエピソードで、両さんに煽られた中川君がチ○○ンを回す“芸”を身に付けたのが、「壊れる中川君シリーズ」増加のきっかけでした(苦笑)。
《扉絵:派出所に照りつける太陽(本編に直結)

107巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

107-1「G-SHOCKパニック!!の巻」
プレミアも付く大流行の腕時計・G-SHOCK。寺井のふとした一言からレア物のG-SHOCKを大量に手に入れた両さんは、転売したお金を使って自らも新型時計を開発する。
《扉絵:両さん&中川、線路脇にて》

107-2「CDモンスター!!の巻」
音楽CDから読み込んだデータでモンスターを作るゲーム「モンスターファーム」で遊ぶ両さん達。そこに届いた(プラス)からの小包は、同じコンセプトを持つ新型ゲームだった。モニターを頼まれた両さんは、色んなCDを駆使して奮闘する。
・実在のゲーム「モンスターファーム」をモチーフにした話。
《扉絵:麗子(水着姿)

107-3「郷愁(ノスタルジック)の螢小夜曲(ホタルセレナーデ)の巻」
螢が見られると聞き、自然あふれる早乙女の田舎を訪れる麗子中川。なぜか両さんもついて行く。幻想的な螢の光に感激する麗子達だが、情緒を理解しない両さんは相変わらずマイペース。
・草の匂いまで感じられそうな田舎の描写が白眉。
・“両さんの天敵”というイメージが強い早乙女ですが、このエピソードではキャラクターが掘り下げられ人物像の深みを増しています。TVアニメ版こち亀(1996〜2004年レギュラー放映)では、オリジナルヒロイン・小野小町に この田舎の設定が取り入れられました。
・今話と
次話の本誌掲載時には早乙女の名前が「舞(まい)」となっていましたが、104-3との破綻が指摘されたためかコミックス収録時に「リカ」と修整されました。
《扉絵:田舎の風景(本編に直結)

107-4「螢里鉄道の夜の巻」
前話より続き)田舎を楽しむ両さんたちは、忍術の合宿訓練のため廃線のトンネルで寝泊まりしているというボルボ小金丸に遭遇。早乙女の口から“幽霊列車”の言い伝えを聞かされボルボは蒼白になるが、面白がった両さんは廃線での肝試しを提案…。
秋本先生の談話によれば、少し“怪談っぽい雰囲気”の話をやってみたくて描かれたエピソードとの事。
《扉絵:田舎の風景(本編に直結)

107-5「中川くんと2ショットの巻」
中川と一緒に田舎へ行った事を同僚の婦警たちに羨ましがられる早乙女リカ。二人きりだった事にしておきたいリカは二人以外の写っている写真を隠し、両さんにも口止めを頼む。だが両さんは「恐喝のネタができた」としか考えず…。
・この時期 キャラが広がりつつあった早乙女。このエピソード冒頭では、署の男性警官を圧倒する彼女らしいシーンが見られます。
・苗字で呼ばれる事の多かった早乙女ですが、今話では「リカ」と呼ばれるシーンが多数。修整された 正しい名前を印象づけるためでしょうか?(
107-3解説参照)。
《扉絵:両さん・中川・麗子部長、派出所前にて》

107-6「大混戦「こち亀」ゲームの巻」
人気歌手・PUFFY(パフィー)大貫亜美とデートする中川を羨ましがる両さんの元に、バンダイの太田が。ようやく完成した こち亀のゲームを届けに来たのだ。早速メンツを揃え、派出所メンバー一同でゲーム開始。
・1:こち亀ファン(104巻の巻末解説も執筆)のタレント・大貫亜美さんと中川君のデート(秋本先生のサービス?)、2:「麗子ドール」などの話題を交えたバンダイ・太田氏との会話、3:こち亀ゲームの紹介…と、三部構成?のエピソード。
・当時 発売検討中だった「麗子ドール」の話題が久々に登場。結局ドールはバンダイからは発売されず(WJ誌上で限定300体が製作・プレゼントされたのみ)、後にメディコム・トイから新設計の物が発売されました(
123-4に登場)。
・こち亀のゲームは(バンダイからは)プレイステーション・セガサターンの二機種用が発売されましたが、今話で紹介されているのはサターン版。
中川君のお父さん星逃田がゲームキャラとして姿を見せています。
《扉絵:派出所前に乗りつけるリムジン(本編に直結)

107-7「生き様さまざま!?の巻」
人生設計を考えず、欲望の赴くままに生きる両さん。その刹那的な生き方を中川麗子らに咎められ「これからは馬券も英国紳士のようにスマートに買う」と宣言するが、両さんの欲望は もはや自身でもコントロールできず…。
・視覚化された「欲」が両さんを(物理的に)後押しするシチュエーションは、TVアニメ「スレイヤーズNEXT」(1996〜97年放映)の主題歌「Give a reason」の歌詞「新しい夢がきっと 私の背中押すから」から着想が得られたそうです(こち亀公式サイト(当時)の秋本先生コメントより)。
《扉絵:宝塚歌劇風(?)麗子&マリア

107-8「氷上の熱血バトル!!の巻」
ジョディーが所属するアイスホッケーチーム・デトニクスの日本初試合を観戦に訪れた両さんたち。美形選手揃いのデトニクスに早乙女婦警は黄色い声をあげるが、両さんは「わしのチームの方が強い」と主張。仲間を集め、デトニクスに試合を挑む。
《扉絵:両さん・麗子中川

107-9「部長のポケモン奮戦記の巻」
合宿に向かう大介から大人気ゲーム「ポケットモンスター(ポケモン)」のソフトを預かった部長だが、誤って記録を全て消してしまう。両さんのアドバイスを受け、全ポケモンのゲットを目指して奮闘する事になるが…。
《扉絵:中川とパトロール中、子どもに声をかけられる両さん(本編に直結)

108巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

108-1「ケーキ屋れいちゃんの巻」
借金のカタに、ケーキ教室の講師をする麗子を手伝う両さん。麗子ブランドケーキの大人気ぶりを知った両さんは、自らの作ったケーキを こっそり麗子ブランドで売って儲けようとするが…。
《扉絵:麗子&派出所ケーキ》

108-2「別人28号くんの巻」
彼女欲しさに美容整形をした警官・模手内(もてない)。だが、容姿と内面のギャップがあり過ぎて やはり女性にふられてしまう。再度の整形を薦める両さんは、美容整形の達人・目太門比科忠(めたもん・ぴかちゅう)を紹介。
・“プチ整形”などという言葉が流行するより ずっと前に描かれたエピソード。ある意味、時代先取りでしょうか?(苦笑)
・セミレギュラーキャラ・
法条さん婦警たちに人気があるという意外な(失礼)事実が判明。
《扉絵:両さん&麗子、川を眺めてひと休み》

108-3「麗子ドール ついに完成!!の巻」
マニアの要望に応え、6分の1サイズの麗子ドールを製作した両さん。ドールは大人気となり専用ドールハウスや関係グッズまでが売り出されるが、好調な売れ行きに目を付けた両さんは麗子の身のまわりの品を集め始め…。
・やってる事が どんどんストーカーっぽくなっていく両さんです(苦笑)。
・本編の後「緊急発表!! 麗子ドール完成!!」と題して、
連載1050回記念として限定300体が読者プレゼントされた特別版麗子ドールの紹介漫画(2ページ)が掲載されています。このドール、素体は他のキャラクター(「キューティーハニーF(フラッシュ)」)人形の流用ですが、パッケージが「アクションドール両津勘吉」と同じフォーマットを使っているなど、なかなか面白いアイテムでした。持ってます(^^;)。
《扉絵:「不思議の国のアリス」風 麗子

108-4「遠い放課後の巻」
通っていた小学校の校舎が 近く取り壊される事になり、豚平珍吉と共に校舎を訪れた両さん。思い出話に花を咲かせる三人の前に、かつての同級生・姫野由紀子そっくりの少女が現れる。彼女は姫野の娘・恵だった。恵から姫野が亡くなった事を聞かされショックを受ける三人だが、校庭に埋めたタイムカプセルの事を思い出し…。
・連載1050回記念の思い出話編。少年時代の回想ではなく、現在の両さん達を通じて思い出が語られる手法が新鮮です。特に終盤、いつもギャグ編で発揮されている“人間離れした体力”で両さんがタイムカプセルを探すくだりが白眉。
・このエピソードが本誌掲載
(※巻頭カラー)されたのは真冬(1997年末)ですが、劇中で姫野母娘が会話をするシーンのバックには「ミーン ミーン」という蝉の声。「活き活きとした少年時代=夏」というイメージでしょうか。
《扉絵:大門小学校と、勘吉たち三人・姫野の写真》

108-5「ボウリングでボウ年会!?の巻」
今年の葛飾署忘年会はボウリング大会。豪華賞品を狙って奮起する両さんだが、レベルを均一にするためとハンデを負わされて苦戦。やがて、いつもの なりふりかまわない妨害作戦へ…。
・やはりスラップスティックな話では絵がパワーを持ちますね。中川君(P103)の「うきい!(ピーン)」が かなり笑えます。
《扉絵:ボウリングに興じる派出所メンバー》
・扉絵は「飛び出す3D漫画」と称して 簡単なペーパークラフトになっています。

108-6「新年会で王様気分!?の巻」
1998年 正月。今年の新年会は麗子のマンションで行われる事に。フランス風王様ゲーム“ガレット・デ・ロア”で盛り上がった一同は、日を改めて派出所で再戦。負けた両さんは、部長の「まじめに仕事しろ」の命令に渋々従うが…。
・新年会には女性キャラが大集合。久々登場の麗子さんの妹・優ちゃん本口リカ早乙女も来ているので、史上初“Wリカ”?)、マリアお母さんや妹のマリリンらが姿を見せています。
・麗子さんとマリア(当時は男)による、こち亀初の“(マウストゥマウス)キスシーン”が登場。ちなみに(直接描写はされてませんが)両さんと部長もやらされてます(笑)。
《扉絵:両さん&中川、歩道橋にて》

108-7「掘ゴタツパニック!?の巻」
掘ゴタツを買った両さんは、早速 派出所に設置。だが、ふとした事から婦警たちの入るコタツの中で身動きがとれなくなってしまう。婦警から変態呼ばわりされて袋叩きにあった両さんは、復讐を計画。
60-580-10で登場した、派出所からの脱出用トンネルが三度登場。こんな平和利用?をされる事になるとは思いませんでした。
《扉絵:イタズラ両さん、曲り角で麗子マリアを待ち伏せ》

108-8「超豪快!!鍋大会の巻」
両さんが大量に買ったカニと 寺井の実家から送られた鮭を使い、鍋物に興じる派出所メンバー。ジョディーボルボ爆竜大佐らも加わるが、食材にこだわらない彼らの手で どんどん闇鍋状態に。やがて部長の育てたサボテンまでもが…。
《扉絵:中川&両さん、万年橋にて》

108-9「百人一首名人 両津!の巻」
雅びやかに百人一首に興じる派出所メンバーだが、“ぼうずめくり”しか知らない両さんは すっかりカヤの外。部長にバカ呼ばわりされた両さんは、意地になって猛勉強を始める。
・句以上に絵を覚えている両さんは、歌人の顔をスラスラとラクガキ。「(こういうのが)以前もたしかあったわね」という麗子さんのセリフは88-4の事です。
・「交通課の
小町さんも百人一首の大会で上位だったらしいわ」という麗子さんのセリフは、当時放送中だったTVアニメ版こち亀(1996〜2004年レギュラー放映)のオリジナルキャラ・小野小町とリンクした物でしょうか?
《扉絵:両さん花札》

109巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

109-1「シルバーサバイバルチームの巻」
両さん率いるサバイバルゲームチーム“ギャリソンゴリラ”が、平均年齢70才のシニアチームと対戦する事に。はじめこそ甘く見ていた両さん達だが、様々な手を駆使して向かってくるシニアチームは予想以上に手強く…。
《扉絵:川をゆく船と挨拶を交わす両さん&麗子

109-2「香港 女の大バトル!!の巻(前編)」
マリアの妹・マリリンボルボに一目惚れ。強引な性格のマリリンに翻弄されるボルボは、デートのダブルブッキングをしてしまう。中川両さんの協力で ごまかしながらのダブルデートに臨むが、やがてジョディーとマリリンは顔を合わせ…。
・扉絵や、マリリンがボルボに女性である証明(?)を見せるシーンなど、当時としては妙にH度の高い話です(後年はずいぶん多くなりましたが・苦笑)。
《扉絵:ジョディーとマリリンの胸に挟まれるボルボ(と、呆れている両さん)》

109-3「香港 女の大バトル!!の巻(後編)」
前話より続き)ボルボを強引に香港まで連れて行ってしまったマリリン。逆らう事のできないボルボは、映画のスタントで火だるまにされるなど散々。やがて後を追って来たジョディーは、マリリンと再び激突するが…。
・ラストで“半分ずつの恋人”とされてしまったボルボですが、その後はジョディーと普通の恋人同士に戻ったようです(111-8他)。マリリンは大女優らしく(?)他の男性に心変わりしてしまったんでしょうか?
《扉絵:アクション映画風マリリン&派出所メンバー》

109-4「Progressive Linkの巻」
警視庁主催のソシアルダンス大会。優勝候補の中川麗子ペアや部長たち中年組など、高い技術のメンバーが顔をそろえる。パートナーの見つからない両さんは、友人の協力でダンスロボットを開発させるが…。
《扉絵:優雅に踊る中川&麗子》

109-5「バトル列車でGO!の巻」
「電車でGO!」のヒットで 電車シミュレーションゲームがブームになり、両さんたち派出所メンバーも対戦プレイで熱くなる。やがて大会が開かれ、両さんは鉄道マニアの男・目蒲東急之介と一騎討ちに。
《扉絵:公園で馬飛びをして遊ぶ中川麗子・両さん(&マリア)》

109-6「革命刑事(デカ)登場!!の巻」
特殊刑事課の新たな刑事・“革命刑事”こと伝嬢雨亭裸(でんじょう・うてら)〆宮庵水(しめみや・あんすい)。彼らは「交通社会を革命するために!」を合い言葉に、パートナーの両さんをも巻き込んでハチャメチャな取り締まりへと向かう。
秋本先生が当時はまっていたというアニメ「少女革命ウテナ」を元ネタにした特殊刑事6号・革命刑事の登場編。「ウテナ」を見ていないとわからない(らしい)ギャグも多いです(苦笑)。
《扉絵:派出所内(魚眼構図・本編に直結)

109-7「ハイテクベーゴマ大ブーム!?の巻」
閉店する駄菓子屋から商品を丸ごと買い取った両さんは 署で転売しようとするが、ほとんど売れずじまい。大量のベーゴマを処分するため、両さんは人脈をフル活用してブームを起こす作戦に出る!
・後の「ベイブレード」ブームを先取りしたようなエピソード。
《扉絵:木に引っ掛かったバドミントンのシャトルを両さんの肩車で取ろうとする麗子(&マリア菜々)》
・この扉絵の本誌掲載時には「両さんのこの体勢、ちょっとうらやましいかも…」というキャプションが付けられ、後に110-2冒頭シーンのモチーフにもなりました。担当編集者さんのツボにはまったらしいです(苦笑)。

109-8「シルバーインターネットの巻」
両さんの父親・銀次が、(インターネットでアダルトサイトを見るために)パソコンを購入したいと両さんに相談。あの手この手で両さんが自作した格安パソコンは 老人たちに大人気となり、更に数十台のパソコンを組み立てる羽目に。
・最新パソコンがメモリ64MB、ギャグとして登場する“モンスターPC”がハードディスク4GB…など、現在の目で見るとパソコンの日進月歩ぶりが再認識できるエピソード(初出は1998年)。1台のパソコンに十数個のメモリを付けるなど、パソコン話恒例?の ちょっとした矛盾点(御愛嬌)も(笑)。
《扉絵:競馬に負け、涙で一句詠む両さん》

109-9「CIRCUS SYMPHONYの巻」
南千住で公演するキグレサーカスの花形団員・岩渕竜平は、本田の同級生。海外で3年間勉強した後、恋人・白百合咲愛と結婚する事を夢見ている。練習中にケガをしてしまい 咲愛の父親に会う約束を果たせない彼のため、両さんが一肌脱ぐ事に。
・いつもより4ページ増の23ページを使ったエピソード。取材の成果が現れたサーカスの細かい描写が良い雰囲気です(本誌掲載の少し前、キグレサーカスは実際に南千住で公演を行っていました)。
・南千住に実家のある本田君。偶然会ったお婆ちゃん達に、暴走族時代の恥ずかしい過去を暴かれてしまいます。
・劇中でセリフに出ている「オリンピック」は、当時開催中だった冬季長野五輪の事。この時期、オリンピック男こと
日暮の登場を期待していた人も結構いたとか?
《扉絵:キグレサーカスのテント(俯瞰構図・本編に直結)

110巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

110-1「体を張ったアルバイト!!の巻」
部長の誕生日プレゼントのため バイトで金を稼ぐ事になった両さんは、中川麗子に「おまえらも額に汗して金を作れ」と一言。その言葉に従いモデルのアルバイトをする二人だが、お笑い事務所で働く両さんたちと入れ替わってしまい…。
106-9の反響が大きかったせいか、この頃からイメージを崩される事が多くなった中川君と麗子さん。麗子さんの天敵(?)となる下素良平八も初登場し、二人をひどい目にあわせています。
・両さんの相方となる女性お笑い芸人・
スチャラカ鼻子が初登場。いわゆる美形ヒロインではないですが、さっぱりした性格に結構ファンが多いとか。
52-655-5に続いて部長の誕生日が変更に。今回の(笑)誕生日は4月14日です。
《扉絵:下町で遊ぶ麗子・両さん・中川・マリア
・110巻の初版本には限定付録として特製シールが巻頭に綴じこまれていました(※写真)。

110-2「「女の敵」大追跡!!の巻」
両さんとの口ゲンカがきっかけで、ロングスカートの新制服にリニューアルした麗子。だが 痴漢撲滅の特別警戒中 自らも痴漢にあった彼女は、窮屈な服を自ら破り 全力で追走を開始する!
磯鷲早矢の登場で影が薄くならないように描かれた(秋本先生の談話より)という、麗子さん大活躍のエピソードです。
・本誌では
早矢の登場後に掲載されたエピソードですが、コミックスでは収録順が改められた為 セリフが一部修整されています(P30「磯鷲早矢さんがきてから変わりましたね」(本誌)が「女性は強いですからね」(JC)に)。
・妙にセクシーな
冒頭シーンは、109-7の扉絵を見た担当編集者さんの「これで1話読みたい」という一言がきっかけだったとか。※情報ソースは一本木蛮先生のエッセイ漫画より。
《扉絵:なし》

110-3「超婦警・磯鷲早矢登場!の巻」
葛飾署に配属された新人婦警・磯鷲早矢(いそわし・はや)は、弓道界ではスター的存在の天才弓士。早矢の影響で 葛飾署にも弓道場が新設されるが、女性軍の権力拡大を危惧した両さんは反対運動を展開。一方、早矢には意外な想い人が…?
秋本先生が弓道に興味を持たれたのが 登場のきっかけだったという、磯鷲早矢の初登場編。彼女の登場以降 顕著になっていった“女性キャラ重視路線”は この後130巻台頃まで続き、この時期のこち亀を象徴する物となりました。
・時ならぬ弓道ブームの葛飾署。
早乙女はアイスホッケー部から、左近寺は柔道部から、それぞれ弓道部へ移籍しています。
《扉絵:弓を引く早矢(見開き・本編に直結)

110-4「両さんが恋の的(ターゲット)!?の巻」
なんと、両さんに一目惚れしたという早矢がラブレター(矢文)を。両さんを賭けた マリアとの剣道対決にも勝利した早矢は両さんを弓道部へ勧誘、更に自分の部屋へと招く。彼女の色香に惑わされ、すっかり その気になった両さんだが…。
《扉絵:なし》

110-5「百発百中!?両津流弓道の巻」
大人気の早矢に憧れた新卒婦警たちの大量配属を受けて大幅な人事異動が行われ、署の7割が女性となってしまった葛飾署。男性の権威失墜を防ぐため、両さんは早矢に弓道対決を挑む。勝利のため手段を選ばない両さんだが、早矢の実力の前に…。
・このあたりから どんどん“ギャル度”が高くなって行く こち亀。なんと葛飾署の建物も花柄ピンク色にされてしまいます(2話後で元に戻ってはいますが)。
ボルボ左近寺が他の署へ転属に。この後しばらくは出向警官として葛飾署を訪れていたようです(133-1では葛飾署員に戻っていますが、正確な復帰時期は不明)。
《扉絵:婦警だらけの葛飾署(本編に直結)

110-6「CATV(ケーブルテレビ)両さんチャンネルの巻」
葛飾署が地域住民のためのケーブルテレビ局を開設。両さんは相変わらずのマイペースで番組作りを行うが、内容が下品すぎて上層部からストップが。しかし若い世代の求める番組を手応えでつかんでいた両さんは、深夜の時間帯を使って…。
・両さんが流す放送の中には、110-1で撮影された麗子さんの番組も含まれています(苦笑)。
《扉絵:早わかり入門表・ユーザーマニュアル》
・扉絵では『最近「こち亀」を読まれた方へ。1分でわかる「こち亀」の作品世界!!』と称して、ストーリーや登場人物、組織図などを掲載。しかし、大ウソのストーリー解説や、意味もなく変装したレギュラーメンバーなど、信用するとかえって混乱するのでご注意(笑)。

110-7「早矢ちゃんのボディガードの巻」
恋人にふられて傷心の早乙女を穏やかに慰めるなど、豊かな人格を見せる早矢。大人気の彼女を「優等生すぎる」と感じる両さんだったが、宴席で初めて酒を飲んだ早矢は突然 態度が一変してしまう!
・早矢の酒乱ぶりが明らかになるエピソード。一方で、初めて涙を見せた早乙女もキャラクターの深みを増しています。
・タイトルの「ボディガード」は
左近寺の事。
・早矢の父・
磯鷲剣之介氏が、写真で初登場しています。
《扉絵:弓を引く早矢》

110-8「歩いて育てろ!!の巻」
「ポケットピカチュウ」など、歩数計型の育成ゲームが人気に。やがて発売された「ポケットどきメモ」は“18才未満購入禁止”で話題を呼び、左近寺も全情熱を傾けてカウントを上げ続けるが…。
・アツい情熱と 行動とのギャップが笑いを生む、左近寺のキャラクターが存分に発揮されるエピソード。
《扉絵:川べりを歩く両さん

110-9「男ならこのPHS(ピッチ)!!の巻」
スーパー電子の社長・電極スパークは、新型のPHSを開発するため両さんに相談を持ちかける。PHSや携帯電話がデリケートなのに目を付けた両さんは、タフな構造の“男のPHS”を作るべきだ!と提言。
・その後 男性向けヘビーデューティーな携帯電話は実際に発売され、人気を呼びました。このエピソードの影響も ひょっとしたらあったんでしょうか?
《扉絵:競馬中継を聞きながら釣りをする両さん》


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