エピソードガイド
【51巻〜55巻】


←46〜50巻   こち亀データベースTOPへ   56〜60巻→


51巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

51-1「撃滅!!現代の化石の巻」
暴走族「御粗魔II」を撃滅するため、警官隊と一緒に御粗魔IIの本拠・千原木県 神奈玉市へ向かう両さんホットロッドの前田の協力を得てメンバー達を逮捕するが、リーダー・デーモン山田の車は逃走してしまう。東京へ出たデーモンの車は…。
・劇中で「小学4年生以下の読者には(中略)さっぱりわからんだろうが!」とツッコまれている歌は、双子デュオ“ザ・リリーズ”(実在)のヒット曲「好きよキャプテン」。ちなみに、発売は1975年(今話の11年前)です。
・余談ですが、台湾で発行されている こち亀の単行本は、日本版の51巻が1巻となっています(以降続刊・日本版100巻が50巻)。このエピソードを第一話として読む台湾の読者は、こち亀の印象も日本のファンとは異なっていそうですね。
《扉絵:両さん&中川とパトカー仕様ロールスロイス》

51-2「ゴルフ場破り出現!!の巻」
署長部長と一緒に接待ゴルフに参加した両さん。部長命令に反して失礼発言を連発するが、接待相手の小橋署長は 率直な両さんに好感を持ち始める。そんな中 現れたゴルフ場破り“村雨三兄弟”と、両さんが対決する事に。
《扉絵:バギーで疾走する両さん》

51-3「天国からの訪問者の巻」
両さんを訪ねて派出所へやって来た忍者姿の少女は、天国じいさん 花山理香の孫娘・小梅だった。下界に憧れて家出して来た小梅の面倒を見る両さんだが、小梅が魔法を使える事を知り、利用しようと企む。
・花山小梅ちゃん初登場。魔法使いのおじいさんの名前“理香”が初めて明らかになった回でもあります(現在のコミックスではセリフ改訂のため44-4で先に判明)。
・サブタイトルは
58-8と全く同じ。同一サブタイトルは他に186-4189-9(共に「カラオケバトルの巻」)があります。
《扉絵:クラシックカーに乗る派出所メンバー》

51-4「Back to the 江戸時代の巻」
前話より続き)小梅の魔法で3年前に戻って物を買い、現代でプレミア価格で売ろうと計画した両さん。だが、小梅が年数を間違い、30年前へやって来てしまう。騒動を経て、今度は江戸時代へ向かうが…。
・23才の大原部長(当時は部長ではないですが)が登場。初めて顔を合わせた両さんに「なぜか あの人とまた会いそうな気がするな!?」。
《扉絵:花山理香・小梅・両さん》

51-5「道楽党起つ!!の巻」
政治に不満を持った両さんは、自らが参議院議員選挙に立候補する事を決意。中川らの協力を得て出馬した両さんの“日本道楽党”は、そのセンセーショナルな公約で大きな話題となる。
麗子さん達の 選挙に関する説明などリアルな部分と、こち亀らしい漫画的な展開とのバランスが絶妙なエピソードです。「ジャンプの読者が ひとり一票この私に投票すれば一気に400万票 集まる」(両さん)、「最近はコメディアンも政治に出る時代よ 漫画の主人公だって出馬しても いいんじゃない!?」(麗子さん)など、目からウロコが落ちるようなセリフが。
《扉絵:クラシックカーに乗って演説をする両さんと、中川・本田部長(見開き)

51-6「必殺ポリスマスクの巻」
弱小プロレスジムにスカウトされ、コーチとしてレスラー達の指導をする両さん。しかし、試合当日になって自分も出場させられる事になってしまった。会場に大原部長が来ているのを知った両さんはマスクを被ってリングへ上がるが…。
《扉絵:クラシックカーに乗る両さん》

51-7「良薬は口に苦し!?の巻」
金欠の両さんは、怪しい健康食品開発会社で モニターのアルバイト。だが、調子に乗って色んな薬を飲み続けた両さんは、突然 超気弱な性格になってしまった。治すために飲んだ薬は 更におかしな影響をもたらし…ついに3歳児の頭脳に!
《扉絵:自動車(Ford X-2000)に乗って宇宙を飛ぶ両さん・中川麗子部長

51-8「ハワイアンパラダイスの巻(前編)」
夏休み、本田と二人でへ やって来た両さん。のんびりと庶民的海水浴を楽しんでいたが、部長らがハワイへ行っている事を初めて聞かされ、表情が一変。本田に食糧を買い込ませ、せっせとイカダを作り始める…?
・部長がハワイへ行っているのは、勤続30年(51-9では35年)無欠勤の報奨として本署から旅行をプレゼントされたからだそうです。
・イカダでハワイへ向かう両さん達。実際に
ヨット等でハワイへ行くには3か月以上かかる事をセリフで語った上で、「子どもの読者は知識が少ないから しらんぷりしてりゃいいんだよ!」と言ってしまうあたりが潔いです(笑)。
《扉絵:ジェットスキーに乗る両さん》

51-9「ハワイアンパラダイスの巻(後編)」
前話より続き)本田と共に、イカダでハワイまで やって来た両さん。衰弱しきった本田を部長らの元に残し、中川の大叔父・三亀松を訪ねる。道楽者の三亀松と両さんは意気投合し、三亀松所有の零戦で空の散歩へと出発。
・連載500回(当サイトのカウントとは異なります)を記念して、本誌ではオールカラー掲載されたエピソード。初登場の三亀松おじさんが、豪快なキャラクターを見せています。
《扉絵:アロハ両さん&水着麗子(+中川・本田)(見開き)

51-10「スーパー強盗撃退作戦の巻」
終夜営業のスーパーマーケット(コンビニ)を狙う強盗が多発。夜勤の両さんはパトロールに出、先月 強盗が入ったばかりというを訪れる。折しも近所で強盗未遂事件が! 絶好のチャンスとばかりに、両さんは強盗逮捕作戦を開始。
・1986年当時、現在ほどメジャーな存在でなかったコンビニを扱ったエピソード。
《扉絵:下町探訪扉絵シリーズその1:本郷館(&両さん)》
・このエピソードから52-2までは、3話連続で「下町探訪扉絵シリーズ」と題し、下町の建物を描いた扉絵が使われています。第一回は『今ものこる木造三階建ての下宿屋「本郷館」』。この扉絵が描かれたのは、1905(明治38)年の本郷館建築から81年後の1986年。その後 建築100年を越えても明治の面影を遺す貴重な建物として存続していましたが、2011年8月に惜しまれつつ取り壊されました。

52巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

52-1「ときめき変態(ヘンタイ)クラブの巻」
リカちゃん人形のコレクターを訪ねた両さん。リカちゃんサイズの町まで作ってしまう入れ込みように驚愕する。さらに、彼が探しているという珍品リカちゃんの話を聞いた両さんは…。
・タイトルを見ると どんな凄い話かと思いますが(苦笑)、49-1と同様のマニアック人形話。劇中で秋本先生は「私は決して少女人形マニアでもなくロリコンでもない 今回の特集は あくまでも仕事として取材したもので誤解のないように!」と言い訳(失礼)をしています。当時は現在以上に、こういった趣味がマイナーな存在だったんでしょうね。
《扉絵:下町探訪扉絵シリーズその2:花やしき遊園地(&麗子)》
・「下町探訪扉絵シリーズ」第二回は、こち亀にも よく登場する浅草の花やしき遊園地。『明治・大正にあった見世物小屋が大震災でこわれ、そこに、遊園地として建てられた。空中観覧車が名物。』との解説が付いています。もちろん、現在も営業中。

52-2「使いすて万歳!の巻」
両さんが街で出会った、奇抜な使い捨て商品を開発し続ける発明家の男。500円の使い捨て自転車“チャリンコポイ”を宣伝するため、PRの天才・両さんが協力する事に。
・「以前「発明の巻」で紹介されたアイデアがマネされたことがあったな」という両さんのセリフ。42-7の事でしょうか?(19-9は実現がムリっぽい…)
《扉絵:下町探訪扉絵シリーズその3:富岡八幡宮(&中川)》
・「下町探訪扉絵シリーズ」ラストの第三回は、深川の富岡八幡宮。

52-3「黄金の鯱(シャチホコ)伝説!!の巻(前編)」
考古学博士・姫路秀三郎と共に、ジャングルに囲まれた山奥の城“幻城”を訪れる両さん。天守閣にある黄金の鯱(シャチホコ)を奪おうというのだ。10億円の値打ちがあるという鯱に執念を燃やす両さん達だが、城に備えられた 盗人よけの罠は凄まじく…。
・当時流行の映画「インディ・ジョーンズ」に影響を受けた、前後編のエピソード。
《扉絵:インディ・ジョーンズ風 両さん&姫路(見開き)

52-4「黄金の鯱(シャチホコ)伝説!!の巻(後編)」
前話より続き)ついに鯱を奪う事に成功し、山を降りた両さん姫路。車や地下鉄で運搬しようとするが、連続するトラブルに翻弄されて大騒ぎに。
《扉絵:ねずみ小僧両さん&姫路》

52-5「中川サミット IN 東京の巻」
ポールをはじめとした中川財閥の大物が、次々と東京へ集結。中川に警官を辞めさせようと画策するが、当の中川は頑としてこれを拒否する。その姿を見た中川家の異端児・三亀松は「生きたいように生きるのが一番」とニッコリ。両さんと中川を空の旅へと招く。
中川一族が続々登場。総帥・ポール中川氏は、セリフ(「7年ぶりの日本だ」)を見た所、11-4以来の来日のようです。
《扉絵:両さん&B-29(本編に直結)

52-6「迷(?)刀鍛冶両津見参の巻」
部長が日本刀に興味を持っている事を知った中川達は、誕生日のプレゼントに刀をプレゼントする事に。しかし、プレゼント前の刀を 両さんが誤って傷つけてしまう。バレないように直そうとした両さんだが、素人のため事態はますます悪化。そして…。
・部長の誕生日がコロコロ変わるルーティンギャグの第1回目。今回の誕生日は10月15日(19-1では春頃(3月5日?)でした)。
《扉絵:両さん どアップ》

52-7「草野球オリンピックの巻」
優勝すれば これまでの借金を帳消し、という約束を受け、亀有商店街の草野球チームに参加した両さん。凄まじいパワーを発揮するが、ついに進出した決勝戦の相手元プロらの揃った強豪。更に試合途中で大雨が降り出し、試合は大混乱に。
《扉絵:亀有商店街の風景(本編に直結)

52-8「ロボットおまわりさん登場の巻」
警視庁の開発した外勤用ロボットの面倒を見る事になった両さん。欠陥だらけだが気のいいロボットを 甲斐甲斐しく世話するものの、署から回収命令が。ロボットをスクラップにさせまいとする両さんは…。
35-636-4に続く、ロボット警官シリーズ第三弾。さえないロボットに愛情を注ぐ両さんの優しさがいいですね。
《扉絵:ライダースーツ麗子&バイク(HONDA CBR)》

52-9「アイスホッケー血戦の巻」
以前の活躍を評価された両さんは、女性アイスホッケーチーム・レディースの北海道遠征試合へ同行する事に。しかし、対戦相手の極悪連合チームは、ラフプレイや卑怯な手を連発して両さんの怒りを買う。
33-10に登場した亀有レディースの皆さんが再登場。つくづく対戦相手に恵まれないチームです。
《扉絵:ゴールキーパー両さん》

52-10「我が夢フェラーリの巻」
退職金を前借りし、マイホームを売り払って、2500万円のフェラーリテスタロッサを購入したフェラーリ狂のサラリーマン・山田。眉をひそめる家族と共に フェラーリを家にして生活するが、息子が身代金目的で誘拐され…。
《扉絵:両さん・中川&フェラーリ》

53巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

53-1「麗子の秘密の巻」
出勤前のひととき、シャワーを浴びて優雅な時間を過ごす麗子。だが派出所に出勤すると、休暇の中川と一日内勤の部長がおらず、両さんと二人だけ。子どものように好き勝手に振る舞う両さんの世話に明け暮れる事に…。
・冒頭シーンでメインキャラ三人の出勤風景が描かれる、3話連続の「出勤シリーズ」第一弾。本編は麗子さんの“母性”が垣間見られるエピソードです。
・大胆なシャワーシーンは掲載当時から話題だったそうです。
秋本先生の談話によると湯気で隠れている胸部分も当初は描かれており、少年誌ではNGという判断で修整されたとのこと(イベント展示されていた原画に修正跡は見当たらなかったので、ネーム段階での逸話かと思います)。
《扉絵:朝、麗子の部屋(本編に直結)

53-2「ジャーマネ両津の巻」
テレビ番組に出演して以来、女学生達に大人気の中川。派出所までファンが押しかけて大騒ぎに。そんな中、中川の写真がファンの間で売り買いされている事を知った両さんは ひと儲けを企む。
・出勤シリーズ第二弾は 中川君。麗子さん同様の優雅な朝が描かれ、高級品で固められたファッションの解説まで。
9-5と似たストーリー。見比べると、両さんの金銭欲がパワーアップしているのが良くわかります(笑)。
《扉絵:朝、中川の部屋(本編に直結)

53-3「銘菓ゴキブリくんの巻」
倒産寸前の菓子工場社長から相談を受けた両さんは、斬新な新製品を次々に開発。インチキ寸前の販売方法も併せ、見事な商才を発揮する。
・出勤シリーズ第三弾は両さん。“これぞ独身男”な朝が描かれ、前々話前話から見事な三段オチとなっています(笑)。
《扉絵:朝、両さんの部屋(本編に直結)

53-4「オシャレに極道の巻」
市民からの苦情を受け、御所河原組の事務所を訪れた両さん。住民と共存するため努力しなければいけないと提言する両さんは、服装や態度からヤクザっぽさを排除するため、組の徹底改革を行う。
《扉絵:クラシックカーに乗る両さん&麗子

53-5「ボーナス争奪戦!!の巻」
今年も、借金を取り立てるため 両さんのボーナス時期を狙う商店街の人々。しかし両さんはボーナスを10万円金貨に替えて持ち物の中に隠していた。スキを見て逃走した両さんと ライバル・模型屋主人らの、遊園地を舞台にした大チェイスが始まる。
43-4「ボーナス争奪戦!の巻」(タイトルの違いは“!”の数のみ)に続く、シリーズ第二弾。
《扉絵:ライダースーツ中川&バイク(YAMAHA FZ)》

53-6「両津クリスマス劇場の巻」
ボーナスがパアになってしまった両さんは、アルバイトで デパートの御歳暮配達に勤しむ。その途中で出会った 施設・さくら学園の子ども達に 楽しいクリスマスを過ごさせてやろうと奮起した両さんは、偶然知り合った富豪夫人の協力を得て…。
《扉絵:バイクにソリを引かせる、サンタクロース両さん(見開き)

53-7「浅草ラプソディーの巻」
年は明け、1987年。中川麗子と共に浅草寺へ初詣にやって来た両さんは、そのまま実家の よろず屋へと向かう。両さんと二人で浅草の街へ出た父・銀次は、しみじみと浅草の歴史を回顧。
・大きな事件も起こらず、正月の のんびりしたひとときが描かれるエピソード。銀次さんから貰った かんざしを麗子さんにあげるよねさん(両さんのお母さん)、ラストで久々に登場する三吉の店、など微笑ましいシーンが多いです。
《扉絵:初詣客でにぎわう浅草寺(見開き・本編に直結)

53-8「両さん新人研修の巻」
派出所にやって来たロボット警官4号。何をやっても さえない彼は、両さんから「丸出ダメ太郎」と名付けられる。先輩風を吹かせる両さんは ダメ太郎を連れて本署へ向かうが、イタズラ心でコンピュータ室の機械をいじり…。
・四代目ロボット警官にして 出色の名キャラ・ダメ太郎の初登場編。
《扉絵:派出所前にて、メンバー大集合(見開き)

53-9「昭和30年代症候群(シンドローム)の巻」
世は、昭和三十年代ブーム。旧式の白黒テレビが高額で売られている現状に驚き、昔の町並みがそのまま残る亀有三丁目へ向かった両さん中川。ここに住む大学生・田中は、現代社会への批判と 古き良き時代の魅力を二人に語る。
・両さん達が語るダイヤル式テレビの思い出は、一定年代以上の人(私含)には懐かしく感じられる筈。
《扉絵:銃を構える両さん》

53-10「これぞ模型道の巻」
友人への見栄から、木製の帆船模型を作り始めた部長。しかし、予想以上の難しさに悪戦苦闘し、模型の達人・両さんに協力を頼む。両さんの腕に感嘆した部長は、続いて二隻目の製作を依頼するが…。
《扉絵:クラシックカーに乗る両さん&中川

54巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

54-1「恋はタンデムの巻」
両さんの同僚・真平(まったいら)は、二輪免許を持っていないのに彼女とツーリングの約束をしてしまった。相談を受けた両さんは、ヘルメットを被った本田を身代りにする作戦を発案。
《扉絵:派出所内で話す両さん&本田(本編に直結)

54-2「両さん地獄へいくの巻 <天国と地獄編 前編>
相変わらず不真面目な生活を送る両さんは、花山理香の手によって地獄へ落とされてしまった。地獄のしごきで両さんが反省する事を期待した花山だったが、なんと両さんは エンマ大王の政権を奪うべく反乱を決行!
・広がり続ける こち亀世界の究極(?)・天国と地獄編の前編。
《扉絵:腕まくり両さん》

54-3「わがまま大王の巻 <天国と地獄編 後編>
前話より続き)独裁者となった両さんは、毎日飲めや歌えの大騒ぎ。ついに地獄の国家予算も底を尽き、天国への侵攻・略奪行為にまで至る。両さんの暴走を止めるべく、花山が呼んだ救世主は…。
《扉絵:完成!両津城(本編に直結)

54-4「誕生日記念杯争奪麻雀大会の巻」
両さんの誕生日に中川らが贈ったプレゼントは、陶器製の超高級麻雀牌。さっそく雀荘仲間たちに見せびらかす両さんだったが、そこに中国の天才雀士・雀鬼鎮(ジャンキー・チェーン)が姿を現わす。
《扉絵:両さん・誕生日パレード(見開き)

54-5「両さん人間ドックへいくの巻」
部長らの勧めを受け、初めて人間ドックへ入った両さん。検査機器を壊してしまうほどの並外れた健康さを見せるが、撮影された頭部のレントゲンを見た医師たちは、医学の常識を覆す両さんの骨格に驚愕する。
・冒頭(3ページ目(P83)2〜3コマ目)の麗子さんと両さんの会話は、現在の単行本では自主規制によってセリフが改められています。
【修整前】
「両ちゃんならエイズになっても絶対死ななそうね」
「あたぼうよ! エイズなんかドンとこいだ!」
「バカ野郎! この時期にそんなセリフ言わすな!! 問題発言になるだろ!!」
【修整後】
「両ちゃんなら裸で宇宙遊泳しても絶対死ななそうね」
「あたぼうよ! 体のつくりが違うからな ははは!」
「ふざけるな! そんな事出来るか! わしはロボットじゃないんだぞ!」(※最後に「出来るかァ!」とついている版もあり)
 本当に問題発言とされてしまったようです(苦笑)。間違った偏見の多い病気・エイズだけに、扱いも微妙なのでしょうが。
《扉絵:吠える両さん》

54-6「名幹事両さんの巻」
観光地で自作の人形を売って稼ぐ両さんだったが、計画不足で 結局利益はゼロ。新しい儲け話を探している所へ、署の旅行幹事業務に悩む部長が。安くあげて差額を着服しようと企んだ両さんは、幹事の代理を申し出て…。
《扉絵:クラシックカーに乗る両さん&中川

54-7「両さんの映画談義の巻」
映画のビデオを観ている内 寝てしまっていた両さん。起こしたダメ太郎に、映画へのこだわりを語る。そんな所に訪ねて来た友人・藤田と、派出所でアダルトビデオを見ようとする両さんだが…。
・“エロ大王”の異名をとる、両さんの友人・藤田さんが初登場(今話では名前は出ず)。
《扉絵:アメ車に乗る中川と、両さん・麗子部長

54-8「列車よいとこの巻」
国鉄の民営化を受けて、中川グループの鉄道会社が事業を拡大。ビジネスマン向けの新型車両が開発されるが、庶民感覚の両さんから待ったがかかる。両さんが提唱する独創的なアイデアの数々に驚くスタッフ
・もう、国鉄(日本国有鉄道)と言ってもピンと来ない人が多いかも知れませんね。 JRが国営だった頃の名称です(一定年代以上の方には 今更ですが)。
《扉絵:リアル調(点描)両さん》

54-9「武装刑事(デカ)登場の巻」
派出所に現れた大柄な警官・ボルボ西郷は、ニューヨーク市警出身の新人だった。元傭兵の彼は、体中に武器を隠し持ち、物音に過剰なまでの反応を示す。強いのか弱いのかわからないボルボと一緒に、へパトロールに出る両さんだが…。
・現在までメインキャラとして活躍する、ボルボ西郷の初登場編。最近はジョディーとのコンビで すっかり落ち着いたボルボですが、この頃は かなりのブッ飛び具合です。
《扉絵:ボルボ・両さん・中川

54-10「魔法のテレビの巻」
電器屋の主人にのせられて両さんが買った、126万円の最新型ボイステレビ。声でスイッチやチャンネルの操作ができる このテレビを、面白がって使いまくる両さんだが…。
《扉絵:麗子&バイク(HONDA CBR)》

55巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

55-1「<<スペシャル編Part1>> S.S.(スペシャルセキュリティ)チーム誕生の巻」
凶悪犯罪やテロの増加に備え、警視庁に新設された特殊部隊・S.S.(スペシャルセキュリティ)チーム。射撃の名手である麗子中川・パワーの塊 両さんの三人は、指揮官・ケペル大佐の下、優秀な隊員として活躍する。
・いつもの こち亀とは(微妙に)世界観の違った、3話連続のスペシャル編。銃やミリタリー系の好きな秋本先生らしく、緻密な絵が描かれています。
《扉絵:S.S.隊員 両さん・麗子・中川(見開き)

55-2「<<スペシャル編Part2>> マフィアからの挑戦の巻」
前話より続き)国際シンジケートのボス・金樹錦(きんき・きん)を捕らえたS.S.チームだったが、金樹の部下達によって奪い返されてしまう。更に奪い返すため、組織の隠れ家へと潜入する両さん達だが…。
《扉絵:両さん&マフィアメンバー四人》

55-3「<<スペシャル編Part3>> 人質救出作戦の巻」
前話より続き)両さん一人を残し、全員がに捕らえられてしまったS.S.チーム応援を要請しようとするケペル大佐を止めた両さんは、一人、超過激な人質救出作戦を決行する。
《扉絵:両さん・中川&マフィアメンバー四人》

55-4「髪は友だち!!!の巻」
脱毛薬が売れずに困っていたセールスマン。公園のベンチで さぼって寝ていた両さんに 実験のつもりで薬を使った所、髪と眉毛が全部抜け落ちてしまう。イタズラな子ども達に落書きまでされ、物凄い顔になってしまった両さんは…。
《扉絵:中川&バイク(SUZUKI KATANA)》

55-5「部長の「我が人生」の巻」
大原部長の誕生日に、個人の半生をビデオにまとめて制作する「“我が人生”ビデオ」をプレゼントしようと考えた両さん達。アルバム等から明らかになる部長の意外な過去に、驚きの連続。
69-5麗子さん)・69-6中川君)・69-7両さん)と並ぶ、メインキャラの生い立ちがわかるエピソード。
・「部長の
父親は帝国大学(現東大)の元 教授で、現在は大田区在住」という設定が初登場。このエピソード発表後、4-54'-6)に登場した部長のお父さんは“親戚のおじさん”と表記を改められました。
・ルーティンギャグ“コロコロ変わる部長の誕生日”。
52-6で10月15日だったのが、今話で6月19日に。
《扉絵:中川&フェラーリ》

55-6「セールスじゅうたん爆撃の巻」
悪質セールス会社の実態を探るため、セールスマンとして潜入した両さん。予想以上の強引なやり口に驚くが、いつの間にか社長に気に入られ、会社の幹部に。金に目がくらんだ両さんは…。
《扉絵:両さん・中川&スポーツカー》

55-7「両さんの減量(ダイエット)作戦の巻」
麗子たちに 最近お腹が出てきている事を指摘された両さんは、ダイエットを決意。麗子の協力のもと 食事制限を続けるが、結局挫折してしまう。その意志の弱さに、部長は「おまえが やせられたら、1キロにつき1万円やる」と…。
《扉絵:両さん・中川&自動車(ジャガー)》

55-8「やっぱり、麗子はこわかったの巻」
違法駐車の暴走族を取り締まった麗子。逆上して襲いかかってきた彼らをも、見事な体術で蹴散らしてしまう。根に持った暴走族は、落書きした麗子の写真を町中に貼って仕返しするが、彼らは 本当に怒った麗子の恐さを知らなかった…。
初登場の頃を想起させる、麗子さんのパワフルな活躍が見られます。
《扉絵:麗子、海辺の別荘(?)にて》

55-9「両さん保険にいらっしゃいの巻」
日本人の保険好きを利用しようと思い立った両さんは、“両さん保険”を作り、同僚らに加入を呼び掛ける。おいしい話だらけの両さん保険に 加入者は激増するが、その実態はインチキ同然で…。
《扉絵:両さん、バイク(YAMAHA FZX)でツーリング中》

55-10「今宵あなたとディナーショーの巻」
政治家が金を集めるためパーティーを開く仕組みを知った両さん。自分の人望を試す意味も含めて“両さんをはげます会”を企画し、脅迫まがいのやり方で出席者を集める。集まった金で 更に大きなパーティーを企画するが…。
《扉絵:中川・両さん&スポーツカー》


←46〜50巻   こち亀データベースTOPへ   56〜60巻→