エピソードガイド
【66巻〜70巻】


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66巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

66-1「ザ・人形道大鑑!の巻」
リカちゃん」のパパ人形が発売され、派出所でも話題に。幅広い知識を持つ両さんは、G.I.ジョーをはじめとした人形のウンチクを披露。更に 古い店からデッドストックのオモチャを発見するなど、マニアぶりを発揮する。
38-7に続く、マニアック人形話。
・ラストのオチは、
美少女フィギュアマニアの男性に「うおお〜っ 気持ち悪い〜っ!!」と叫ぶ両さん達。当時の秋本先生は、後の こち亀の変化を予想すらしていなかった事でしょう(笑)。
《扉絵:両さん、派出所にて》

66-2「爆走メッサー男!の巻」
中川の友人・伊勢田は、BMWイセッタのマニア。彼の作ったイセッタ博物館で 三輪自動車・メッサーシュミットを見つけた両さんは、運転してへと出てしまう。中川と伊勢田は 慌てて追い掛けるが…。
《扉絵:両さん(全身)》

66-3「100万円イートハンターの巻」
大盛り もやしそば・餃子・ラーメン・野菜炒め・焼そば・炒飯・ワンタン・カレー…一人で とんでもない量の出前を取った両さん。「食べられる訳がない」と言う麗子と「10分もあれば全部食べる」と豪語する両さんは、100万円を賭けて勝負する事に。
・お昼の短い時間の出来事で1エピソードを作ってしまうミクロさ(良い意味で)が、なんだかいいですね。
・コショウ1ビン全部をラーメンに入れて妨害する麗子さん。何のためらいも無いあたりが、
初登場の頃のブッ飛び具合を彷佛とさせます(笑)。
《扉絵:両さん・中川&スポーツカー(フォード199FX)》

66-4「怪重隕石襲来!の巻」
派出所の真横に隕石が落ちた! 専門家いわく「地球の物質の100倍近い重さがある」という隕石は 幸い大きな被害を出すには至らなかったが、なぜか両さんは 体が重いと訴える。なんと、げんこつせんべいと間違えて隕石の破片を食べてしまっていたのだ。
《扉絵:派出所横に隕石落下!(本編に直結)

66-5「両津怪談の巻」
町会の納涼おばけ大会で、おばけ役をする事になった両さん麗子本格的特殊メイクを施され、そのまま中川の車で 会場の寺へと向かう。しかし、トラブルから歩いて行く事になってしまい…。
《扉絵:ヒゲを剃る両さん》

66-6「追跡200キロ!の巻」
定年退職した上司に会うため、手土産の菓子包みを持って名古屋へ向かう部長。だが 包みの中身は、両さん友人から貰った大量のエロ写真と入れ替わっていた。部長に気付かれず取り戻すため、両さんは 中川の協力を得て ヘリ新幹線を追う!
《扉絵:両さん・中川・麗子&ヘリコプター(ミルMi-24ハインド)》

66-7「柴又の思い出の巻」
麗子を連れて 帝釋天のある柴又へとやって来た両さんは、寅さん映画や船橋ヘルスセンターの思い出を懐かしく語る。更に両さんの親戚の家を訪れた二人は、のんびりと花火大会を見物。
63-1と同じく、下町の雰囲気を のんびり描いたエピソード。
《扉絵:両さん&麗子、電車で柴又駅に到着(本編に直結)
・扉絵で描かれた柴又駅のホームには、後ろ姿の寅さんが姿を見せています(これが寅さんである事は、2004年発行の新書「両さんと歩く下町─『こち亀』の扉絵で綴る東京情景」(Amazon)の中で秋本先生によって明言されました)。

66-8「トビます!香港珍道中の巻」
クイズ番組で優勝し、香港旅行へ行く事になった両さん本田。時間ギリギリに成田空港へ着くが、スケジュール表をよく見ると「出発場所:竹芝桟橋」の記述。不審に思う二人だったが…。
《扉絵:両さん&荷物持ち本田》

66-9「香港大チェイスの巻」
前話より続き)香港へ到着早々、所持金全部の入ったバッグを盗まれてしまった両さん本田。しかし めげない両さんは、あの手この手でお金を稼ぎ出す。そんな中、町中でバッグを盗んだ犯人を発見した二人は、バイクで追跡開始!
・連載650回記念の、巻頭カラー(本誌掲載時)エピソード。本編の後、4ページに渡る特別企画コーナー(両さんや歴代名キャラのデータ、派出所の解説等)も掲載されています。
《扉絵:ドレスアップ派出所メンバー&キャラ大集合(見開き)

66-10「空白の10秒スプリント警官(ポリス)の巻」
欠員補充で派出所へやって来た警官・軽田塁巣(かるた・るいす)は、元五輪候補の名スプリンター。だが 猛特訓の末、しゃがんだ時に銃の音がすると走り出してしまう異常体質となった軽田は…。
《扉絵:軽田アップ(本編に直結)

67巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

67-1「ザ・グレイトレースの巻」
賞金目当てに 中川とチームを組んでクラシックカーレースに出場した両さんだが、エンジントラブルで車はストップ。あきらめようとする中川に「わしがエンジンになってやる!」と豪語した両さんは、持ち前の体力を活かして…。
《扉絵:ギャング風両さんと、クラシックカーで疾走する中川&両さん》

67-2「芸人!?ワニ公!の巻」
卓越したパチンコテクニックを発揮して、50万発以上の玉を出した両さん店長に「育ててワニ皮を売れば大儲け」と勧められ、ペット用のワニを景品として持ち帰る。甲斐甲斐しくワニの世話をする両さんだったが、養育費が予想以上にかさみ…。
《扉絵:両さん、下町にて(本編に直結)

67-3「両さんの新人研修の巻」
研修のため派出所にやって来た新人警官・山下宮地両さんは、真面目な二人を自分のやり方で鍛えるべく ゲームセンター銭湯へ連れて行く。が、誤って接着剤を踏みつけた両さんは、裸で体重計(車輪つき)にくっついたまま へ走り出てしまった!
・ひたすらスラップスティックな一編。ラストで突っ込んだハンバーガーショップの店員と両さんの やり取りは何だかアメリカンコメディーのようで、その妙さが また笑えます。
《扉絵:警察手帳を見せる両さん》

67-4「新任警官麻里愛(マリア)登場♥の巻」※本来は白抜きハートマークです。
両さんが出勤途中に出会った絶世の美女・麻里愛(あさと・あい)は、なんと両さんに一目惚れし、婦警となって派出所へやって来た。彼女をマリアと呼び、真剣に結婚を考える両さんだったが、やがて明らかになる衝撃の事実…。彼女は、男!?
・現在までメインキャラの一人として活躍する麻里愛(マリア)が初登場。現在とは違った繊細な雰囲気のタッチで、麗子さんと違った美しさを見せています。
・マリアとの結婚を考えて浮かれる両さんに、
中川君の言葉「麗子さんはいいのかな!?」「先輩に気があるような感じがするんですが…」。劇中ではっきり語られた事のない二人の微妙な関係をしっかり見抜いていた中川君、さすがです。
《扉絵:散らかりまくった両さんの部屋》

67-5「麻里愛(マリア)の秘密♥の巻」※本来は白抜きハートマークです。
両さんと同じ部屋で暮らす事になったマリア。まだまだ謎の多い彼女(?)は、過去の出来事や、自分がキックボクサーを引退し、女性として生きる決意をした理由を派出所の面々に語る。
《扉絵:美しく片付いた部屋で眠る両さん》
・扉絵は、前話との対比になっています。

67-6「哀愁の星逃田の巻」
五年ぶりに派出所へやって来た星逃田。相変わらず一人で暴走し、冷たい視線を浴びる。そんな星のかぶる帽子を、不自然に思った両さんが奪い取ると…なんと、頭がツルツルにハゲ上がっていた!
・劇画刑事・星逃田、42-2以来 久々の登場。脂の乗り切った こち亀ワールドに再登場した彼は、以前にも増してパワフルに。ハゲ頭という新しい武器(?)も加わって、ひたすら大笑いさせてくれます。
《扉絵:両さん・マリア中川、派出所内にて(本編に直結)

67-7「囮捜査危機一髪!の巻」
派出所で、両さん以上のパワーを見せるマリア。そんな折、両さんが囮(おとり)となって 麻薬組織を一網打尽にする作戦が決行される事に。トラブルから組織に拉致された両さんを救うため、マリアの超パワーが炸裂する!
・新キャラ・マリアのプロモーション(?)編。全編に渡り、パワフルに大活躍しています。
《扉絵:マリア・強烈パンチ!(+両さん・中川麗子部長(見開き)

67-8「笑撃の大運動会の巻」
運動会を明日に控えた両さんは、誤って笑い茸を食べてしまう。笑いが止まらず、一睡もできないまま運動会本番に臨む両さんだが、さすがに笑いっぱなしで力を発揮できない。それでも優勝へ向けて執念を燃やし…。
軽田塁巣恵比須両巡査が再登場。
《扉絵:下町の川面を眺める両さん》

67-9「嵐の大江戸船めぐりの巻」
両さんが幹事を務める署員旅行は、屋形船での東京湾巡り。やがて大雨が降り 嵐となるが、両さんは「そういう日だから格安ですいてるんだ」と動じない。しかし、激しくなる一方の嵐は 船を翻弄し…。
・後の122-8では、この時の騒動を両さんがに話し聞かせています。
《扉絵:両さん、下町にて》

67-10「ボジョレー狂騒曲の巻」
テレビ局の手違いで、大人気のワイン「ボジョレー・ジザベル・ヌーボー」5000本が両さんのもとに。ボジョレー解禁日を待たずして売りさばく両さんの やり口に焦った企業は、手段を選ばずボジョレーの奪い合いを始める。
《扉絵:派出所に大荷物が(本編に直結)

68巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

68-1「麻里愛(マリア)のとんでも父さん登場!の巻」※「とんでも」に『・』が付きます。
両さん岩鉄コーチマリアが家を出た原因となった人物)と勘違いして、マリアの父・麻里晩が派出所へやって来た。息子が女になった事を知り、半狂乱となる晩。無理にでもマリアを連れ戻そうとする晩に、両さんが立ち向かうが…。
・ホンダラオヤジこと、翻堕羅拳法総帥・麻里晩氏 初登場。両さんから(すら)“まるで子どものケンカだ”と言われる翻堕羅拳の神髄(?)を存分に見せてくれます。
《扉絵:体を痛めて派出所へやって来た両さん(本編に直結)

68-2「超兵器パトローラー発進!の巻」
警察の新しい機動力として両さんが提案する、エンジン付きローラースケート「パトローラーII」。売りこみに懸命の両さんは、自らの体を張って パトローラーの能力を上層部にアピールする。
《扉絵:両さん、雑貨屋前にて》

68-3「マリアとマリリン!?の巻」
の風呂場で両さんと鉢合わせしたマリアは、本物の女性になっていた…!? 実は、マリアの双子の妹・香港映画スターの麻里禀(マリリン)が、ロケで来日していたのだ。マリアと瓜二つのマリリンは、マリアにアクションシーンの代役を頼む。
・マリアの妹・マリリンこと麻里禀(あさと・りん)が初登場。大女優ならではの強気な性格は、現在も変わっていません。
《扉絵:両さん、歩道橋にて》

68-4「聖なる夜(イブ)の大天罰!の巻」
クリスマスを明日に控え、麗子に頼まれてツリー用の木を買いに出た両さんマリア。しかし、両さんが途中で無駄遣いをし、お金が無くなってしまう。困った両さんは、公園に植えられた もみの木を こっそり…。
《扉絵:両さん、下町にて》

68-5「よみがえる軽演劇!の巻」
今週の こち亀は、軽演劇スタイル。両さんはじめ おなじみの派出所メンバーが演じる 年末大掃除に絡めたドタバタに、会場を埋めたお客さんたちも大爆笑。
・固定された視点や回り舞台・観客の盛り上がりまで描き込まれた、実験的エピソード。後の舞台版こち亀(1999・2001・2003・2006・2016年上演)を彷佛とさせます。
・両さんが自転車で登場しながら歌っているのは、
宮史郎とぴんからトリオが歌った実在のヒット曲「女のみち」(1972年)。ドリフターズのコントで、警官に扮した加藤茶が同曲を歌いながら登場していたのをなぞっています。
《扉絵:両さん、下町にて》

68-6「翻堕羅道場新年会の巻」
1990年 元旦。部長宅での新年会が中止となり、両さんはじめ一行は、翻堕羅拳法の新年会が行われる合宿所へ。豪華な料理に期待する両さんだったが、マリアの父・麻里晩は「新年会に参加させるかわり、生徒と同じ扱いをする」と告げる。
《扉絵:両さん・中川麗子、下町(天麩羅・伊勢屋本店前)にて》

68-7「恐怖の箱男(ハコオトコ)!?の巻」
極寒の中のパトロールを嫌がった両さんは、こっそり派出所へ戻って来る。しかし部長に見つかりそうになり、慌ててロッカーの中へ。出るに出られなくなった両さんが入ったまま、廃棄処分となるロッカーはゴミ処理場へ運ばれ…。
・なし崩し的に状況が悪化して行く展開が、こち亀ギャグの真骨頂(59-7等もそうですね)。
《扉絵:寒さに震えながら派出所へやって来た両さん(本編に直結)

68-8「チャーリー小林有名(メジャー)化計画!の巻」
両さんが街で再会した、かつての人気歌手・チャーリー小林事務所レコード会社からクビになった彼にもう一度 栄光をつかませる為、両さんは数々のアドバイスをする。生まれ変わった(?)チャーリーは、テレビのオーディション番組へ出演するが…。
・1990年当時の“バンドブーム”を受けたエピソード。67-6星逃田に続き、こち亀 最初期の名キャラ・チャーリー小林が、14-8以来11年ぶり(!)の登場です。
《扉絵:両さん、下町にて》

68-9「カナダ翻堕羅拳法珍道中の巻(前編)」
翻堕羅拳道場のカナダ支部を作る計画を立て、マリアを支部長にと考えた麻里晩。だがマリアは、両さんと一緒でなければ嫌だと言う。晩とマリアに連れられ、無理矢理カナダまで連れて行かれる両さん。
・インチキ不動産屋・羽生が、50-5以来の登場。カナダでも、やってる事は変わりません。
《扉絵:スキー・スノーボードに興じる両さん・麗子・マリア・晩(見開き)

68-10「カナダ翻堕羅拳法珍道中の巻(後編)」
前話より続き)カナダで麗子と出会い、皆でスキーに興じる両さんマリア。だが、自分が翻堕羅拳カナダ支部長にされる事を知った両さんは、晩をカナダ嫌いにしようと、の毛皮を着て脅かす作戦に。
《扉絵:両さん・麗子・晩、スキー場にて(見開き)

69巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

69-1「超兵器部長センサーの巻」
部長の制帽にサウンドセンサーを仕込み、大声を出すと電流が流れるように改造した両さん。部長のガミガミをやめさせようとする作戦だったが、ふとした事から自分がかぶらされる羽目に。
《扉絵:なし》

69-2「中川の父登場の巻」
中川コンツェルンの大プロジェクト参加のため、中川が警官を辞めさせられそうになる。プロジェクトを指揮する中川の父・龍一郎に直談判しようとする両さん達だが、一秒単位で世界中を駆け回るスーパービジネスマン・龍一郎は なかなか捕まらず…。
・中川君のお父さん・龍一郎さんが初登場。ラストで「今度日本にくる時は2001年だ!」の言葉と共に去って行った彼は、127-3で その約束を果たしてくれます。
《扉絵:中川、退職!?(本編に直結)

69-3「魔法のやかんの巻」
天国の花山理香の家から両さんが持ち帰った やかんは、意志を持った魔法のやかんだった。お金を増やし、石をダイヤに変える やかんの力を利用しようと たくらむ両さんだったが、普通の やかんと思った部長本署へ持って行ってしまい…。
・魔法使いのおじいさん・花山理香と孫娘の小梅ちゃんが久々に登場。
《扉絵:両さん・花山理香・マリア

69-4「ザ・留守録パニック!の巻」
出張へ出る部長から、派出所のビデオで時代劇を録画しておいてくれと頼まれた寺井。しかし、両さんがブレーカーを壊してしまい、録画は失敗に終わる。慌てふためく寺井だったが、両さんは冷静に ごまかし作戦へと移行。
《扉絵:両さん、下町(の屋根の上)にて》

69-5「麗子メモリアル」
公園前派出所の華・秋本麗子。フランス・パリで生まれた彼女は、数々の華麗な経歴を重ねながら、二十数年の人生を歩んで来た…。スーパー婦警・麗子の、これまでの生い立ちを紹介する。
・ここからの3話は、メインキャラ三人をフィーチャーした特別編です。
・麗子さんに懲りないアタックを続ける男・
白鳥麗次が初登場。
《扉絵:麗子》

69-6「中川メモリアル」
大富豪・中川財閥の御曹子にして、公園前派出所の誇る美青年警官・中川圭一。華麗なる一族に生を受けた彼は、その人生も華麗の一言である。エリート警官・中川の、これまでの生い立ちを紹介する。
・後半では、中川君のおじさん達が箱根に作った博物館を舞台にドタバタが繰り広げられます。
《扉絵:中川》

69-7「両さんメモリアル」
浅草で産声をあげて三十数年、常に破天荒に生きて来た男・両津勘吉=両さん。今 彼は、何かを胸に秘めて新たな一歩を踏み出そうとしていた。中川麗子大原部長戸塚寺井本田…仲間たち一人一人にプレゼントを手渡し、感謝の言葉を述べる両さん。そして彼の口から出た言葉は…「お世話になりました! 私は今日限り やめさせてもらいます」…。
・「長い間ご愛読ありがとうございました。 両津勘吉巡査は派出所を去り、旅立ちました。13年間の長期にわたり読み続けてくださった読者の方々にお礼を申し上げます。 また会う日まで さようなら」…このエピソードのラストページに書かれた文章です。
《扉絵:涙の両さん》
・本誌掲載時は、扉に「FOREVER KANKICHI RYOTSU」の文字が入っていました。

69-8「新たなる旅立ちの巻」
あの両さんが帰ってきた!! ニューパワー爆発新連載!!「 こちら葛飾区亀有公園前派出所」!! …「両津勘吉 長い旅から よりパワーアップして帰ってきました!」
・…という訳で、最終回というのは大ウソでした(笑)。「両さんメモリアル」と同じ号(次のページ)に掲載された「新たなる旅立ちの巻」は、2ページ(^^;)。要するに、「メモリアル」の“オチ”です。
・こち亀の実験エピソードの中でも最大級の物と言える、この“ニセ最終回”(三週かけて雰囲気を作るあたりが周到^^;)。当時は、賛否含めて かなりの反響があったようです。
秋本先生の当初のプランでは、最終回と思わせたまま一週 引っ張って、次の号でバラすつもりだったそうですが…もしそうしていたら、更に伝説度(?)は上がった事でしょう。
・ラストでは、
フリーザ他「DRAGON BALL(ドラゴンボール)」(当時ジャンプで連載中)の悪役達がゲスト出演しています。
《扉絵:帰ってきた両さん(本編に直結)

69-9「本田メモリアル 本田くんのアルバイトの巻」
まとまったお金が必要になり、両さんに頼んでアルバイトを紹介してもらう本田。だが、非力で気の弱い彼は どんな仕事をしても失敗ばかり。バイクの運転技術を活かした仕事ならと、ピザの宅配を始めるが…。
・「本田メモリアル」は、扉+半ページで終了(笑)。あとは「本田くんのアルバイトの巻」です。しかし、本田君のキャラクターを存分に見せているという意味では、他メンバーの「メモリアル」に遜色はありません。
《扉絵:本田(強気モード)》

69-10「家電恐怖症の巻」
次々と新しい物が発売される家電製品に、興味を持ち始めた大原部長。だが、夫婦の家で留守番をする事になった部長は、最新機器の操作方法がわからずパニックになってしまう。
・新しい物の便利さと、古い物の暖かみを両方 描くような構成が良いですね。
・CDへの移行で、レコード針が貴重品となりつつある事が語られています。現在は ノスタルジックなアイテムとして 少ないながらも一定シェアを保っているアナログレコードですが、当時(1990年)は消え去る運命と捉えられていたんですね。
《扉絵:部長邸前(本編に直結)

69-11「突撃!ゴキブリ館の巻」
新しくできたアスレチック施設で、ゴキブリの衣装を着て巨大な台所セットを走り回るイベントに参加した両さん。突如起こった地震にも慌てず、客を的確に誘導する。その体力と判断力に惚れ込んだ施設の社長は、両さんにイメージキャラクターになってもらいたいと依頼。
《扉絵:下町を歩く両さん&中川

70巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

70-1「ボルボ式射撃特訓の巻」
元来の臆病な性格で、すぐに武器をぶっ放しては騒ぎを巻き起こすボルボ西郷。そんな彼が、葛飾署で婦警に射撃をコーチする事に。心配した両さんは、横からボルボをサポートするが…。
・前半では、翻堕羅拳総帥・麻里晩対ボルボの対決(?)が見られます。
《扉絵:両さん、下町にて》

70-2「両津流身代わり拳法!の巻」
国際武道大会に出場するため、師範代(勝手に決めた)の両さんを誘う麻里晩。しかし、両さんのイタズラで“幸運のヒゲ”を落とされた晩は、トラブル続きで大会会場へ着く事ができない。一人会場で待つ両さんは、自分が晩に変装してごまかす事に。
《扉絵:両さん、キック!》

70-3「秘薬リョーツGPXの巻」
両さんが病気一つしないのは、人並み外れた力の抗体を持っているためだった。この抗体を利用して 史上最強のワクチンを作る計画が進むが、「自分が地球を救うのだ」と調子に乗った両さんは…。
《扉絵:両さん、川の上で昼寝中(本編に直結)

70-4「花咲か両さんの巻」
部長の育てた胡蝶蘭の花を愛でる麗子達。花の美しさを理解できない両さんはバカにしていたが、胡蝶蘭が一本一万円もすると知って目の色を変える。売って大儲けしようと、100鉢もの蘭を育て始めるが…。
《扉絵:両さん、路面電車駅近くにて》

70-5「暴走機関車の巻」
両さんの友人・丸山が、ビアガーデンを開いた。個人で買った蒸気機関車にビールを入れ、石炭の代わりにドライアイスを入れて冷やす斬新なアイデアだ。楽しく酒を飲む両さんと丸山だったが、その目の前で、炭酸ガスでピストンを動かされた機関車が 突然走り始めた!
・展開の豪快さと、理論的裏付け(?)の両立ぶりが見事。
《扉絵:両さん、下町のパン屋前にて》

70-6「備えあれば憂いなし!?の巻」
地震の恐さを麗子達に とうとうと語った両さんは、いざという時 両さんが助けに来るという「地震救出保険」への加入を促す。だが、その確実性を信じられない麗子は、中川の協力を得て人工地震を起こし、両さんの反応をテストする事に。
・冒頭からラストまで麗子さんと一緒にいる婦警さん(妙に出番が多い)は、ひょっとして初代ヒロイン・佐々木洋子ちゃん?…と思ったのですが、両さんが「その彼女」と呼んでいる所を見ると どうやら別人のようです。
《扉絵:派出所前に停まるミニパト(本編に直結)

70-7「コードレス・パニックの巻」
派出所の電話が、新しくコードレスホンに変わった。だが、受話器が壊れてしまったり犬に持って行かれたりで、かえって不便な状態に。やがて、犬が盗んだ物を埋めている場所を発見し、受話器を取り戻した両さんだが…。
《扉絵:両さん&中川、下町をパトロール中(本編に直結)

70-8「怪童・両津奮戦す!!の巻」
婦警たちの作る女性野球チームをあざ笑い、「わしら三人だけでも勝てる」と豪語する両さんと、元甲子園球児・鐘田、元大学野球の名選手・否尾。“裸で町内一周”(両さん達)と“レオタードで勤務”(婦警チーム)を賭けて対決する事に。
《扉絵:野球選手 両さん(顔のみ)》

70-9「和服リバイバルの巻」
浅草で呉服屋を営む、両さんの友人・立花。若い世代の和服離れを懸念する立花に協力して、和服をメジャー化するための様々なアイデアを提案する両さんは、やがて警察の制服まで和服化しようと考えるが…。
・両さんの小学校時代の担任・御曲先生が登場。90歳を越えているとは思えないバイタリティーと したたかさは、さすが両さんの先生です。
・立花は、
83-5にもチラッと登場しています。
《扉絵:両さん、日暮里駅ホームにて》

70-10「激走!模名古村三輪レース!!の巻」
中川と共に、オート三輪限定のカーレースへ出場する事になった両さん。だが当日になって中川が来られなくなり、麗子を無理やり呼びつけてパートナーに。二人は小型車のハンデをものともせず、パワフルに疾走する。
《扉絵:両さん、下町で立ちシ○ン中》


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