エピソードガイド
【46巻〜50巻】


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46巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

46-1「カスタムカー大集合の巻」
両さん中川は、協力して作り上げた 空飛ぶ車で「カスタムカーコンテスト」に臨む。会場には数々の変わり種カスタムカーが集まっていたが、両さんは「わしらのが一番」と自信満々。しかし、審査開始直前になって…。
《扉絵:両さん&自動車》

46-2「わたしの宝物の巻」
娘婿・英男からスイス旅行の土産に高級腕時計を貰い、上機嫌の大原部長。自慢の品を持ち寄る「わが自慢同好会」に時計を持参し、羨望を浴びる。一方、部長と一緒に会場を訪れた両さんは…。
・部長、変わった同好会に入ってるんですねぇ。ちなみに、いつもは盆栽を持って行ってるそうです。
《扉絵:両さん&自動車(フェラーリ)》

46-3「両津サマ御一行の巻」
両さんの強引な押しで、派出所メンバーの旅行先は南の島に決定。現地に到着した一行は早速ボートに乗ってバカンスを楽しむが、トラブルで離れ小島に流された両さん&本田が孤立してしまう。からかった部長戸塚に怒った両さんは、島での自活を決意。
《扉絵:水着姿麗子&両さん・中川・部長、海にて(見開き)

46-4「弱肉強食!の巻」
前話より続き)生活力を存分に発揮し、小島でたくましく生活する両さん(と本田)。部長とは冷戦状態が続き、完全に腰を落ち着けてしまう。しかし情報面でも孤立した両さんは、島が海軍の爆撃目標となっている事を知らなかった…。
《扉絵:派出所メンバーをバックバンドに、踊る両さん&麗子(見開き)

46-5「よく学びよく遊べ!の巻」
公園でRCカーを走らせて遊んでいた両さんは、最年少RCチャンピオンの少年・刀根麻理男と出会った。だが、エリートとして英才教育を受けている麻理男は「RCも英才教育の一環。もう卒業した」と言う。子どもらしさの無い麻理男を心配し、彼のを訪れる両さん。
《扉絵:麻理男と一緒に虫取りをする両さん》

46-6「パスポートあります!の巻」
夫婦でのヨーロッパツアー旅行の予定が、夫人の都合で一人だけになってしまった部長。余ったチケットで他の人間を誘うが、中川寺井もダメ。そんな中、アメリカ研修の時に申請したパスポートの有効期限が まだ切れていない両さんは…。
・このエピソードから46-10までは、連載450回(本誌掲載時)を記念した「特別企画 両さんのヨーロッパシリーズ」。5話連続のヨーロッパ旅行編です。
26-9(1981年)でパスポートを申請してから4年後(1985年)のエピソード。「(5年制パスポートだから)あと一年有効だったな…」という両さんのセリフの破綻の無さが、読み続けている側としては嬉しいです。
《扉絵:部長&荷物持ち両さん(見開き)
・このエピソードの前には、「両さんのヨーロッパシリーズ」扉として、派出所メンバーが両さんの乗った神輿をかつぐ絵(長期間、コミックス巻末の広告にも使われていました)も掲載されています。

46-7「ローマのふたりの巻」
前話より続き)イタリア・ローマに到着した、部長両さんの凸凹コンビ。カメラ泥棒にあったり、ホテルの部屋から裸でしめ出されて フロントまでストリーキングする羽目になったりと、初日から大騒ぎに。
《扉絵:スクーター(ベスパ)で走る両さん&部長》

46-8「ゴンドラのうたの巻」
前話より続き)水の都・ベニスに到着した部長両さん。両さんはイタリア人に扮し、ゴンドラに部長を乗せて遊覧へ出発する。途中で旅行中の日本人女性を乗せた両さんは すっかり調子に乗って…。
《扉絵:ゴンドラに乗る両さんと、水に落とされた部長(見開き)

46-9「ツアー地獄!の巻」
前話より続き)帰国を明日に控えて、一日に十数カ所を回る強行スケジュールに挑む、両さんたちツアー客一行。心身ともに疲労した部長は、「日本食が食べたい!」と子どものようにワガママを。呆れつつ日本料理店へ連れて行く両さんだが…。
《扉絵:パリの街角で、部長をモデルに絵を描く両さん(見開き)

46-10「思い出のパリの巻」
前話より続き)日本への飛行機出発が、ストで数時間遅れる事に。時間が余ってついでの観光に出た両さん部長は、集合時間ギリギリで戻って来るが…部長の荷物から、パスポートが消えていた!
・ヨーロッパシリーズのラスト。最後まで にぎやかな、二人の道中です。
《扉絵:パリの街を歩く両さん&部長(本編に直結)

47巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

47-1「台風とふたり組の巻」
台風の接近する中、旅行に出かけた酒屋の留守番をする事になった両さん。残されていた子ども達に手を焼くが、そこへやって来た二人組の男(実は泥棒)に協力をさせ…。
《扉絵:両さん&バイク》

47-2「江戸っ子すし講座の巻」
中川麗子に寿司をおごる事になった両さん。ふとした事から寿司屋の大将といがみ合いになり、一歩も譲らない江戸っ子二人の 果てしない闘いが始まる。
・表面上おだやかな態度をとりながら 執拗な嫌がらせ合戦を続ける二人に、思わず笑いが。かなり人気の高いエピソードで、連載1000回記念の エピソード人気投票ベスト10に入った50巻以前のエピソードは、この話(9位)と1-1(4位)のみ(この10話は「別注こち亀」として再編集版が発売されています)。
・この二人のいがみ合いは、
84-7で第2ラウンドが行われています。
《扉絵:オープンカーに乗る両さん&中川》

47-3「コレクターの巻」
カーマニアの友人・を訪ねる中川に、勤務を抜け出してついて行った両さんテレビスタッフの取材が来たのをきっかけに、クラシックカー・メルセデスSSKを駆って街へ出てしまう。
《扉絵:両さん&中川、戦場にて(見開き)

47-4「オモチャ大戦争の巻」
部長から、趣味のRCカーを「そんな物 なん度もやれば だれだってうまくなる」とバカにされた両さんは、RCレースでの勝負をもちかける。勝利は間違いなしとタカをくくっていた両さんだが、なんと部長が 練習走行でプロ並の走りを見せ…?
45-5に登場した天才RC少年・狂志郎が再登場。
《扉絵:両さん・中川・麗子本田&アメ車》

47-5「鉄人はだれだ!?の巻」
昨年に引き続き開催されるアイアンマンレース。今回の賞金は10倍の10億円! 体力勝負のスポーツレースに意欲満々の両さんだったが、部長から勤務をさぼるなとキツいお達し。中川の協力を得て何とかごまかし、レースに出場するが…。
42-5に続くエピソード。前回は優勝賞金一億円を無理やり寄付させられてしまった両さんですが、今回は?
《扉絵:両さん・中川&自動車(日産MID4)》

47-6「二輪諸法度の巻」
本田の実家へ遊びに行く両さん。非番の本田は、自作バイクをいじって過ごしていた。見ている内に自分もやりたくなった両さんは、常識知らずの奇妙なバイクを作り始める。
・色々なバイクからパーツを集めたゴチャ混ぜバイクや、歴代CB750を合体させたバイク…など、バイク好きの人向けなギャグが多いエピソードです。
23-7では味噌汁作りにも四苦八苦していた本田君ですが、いつの間にか超の付く料理上手に。マメな性格も手伝ってか、見事な腕前です。
《扉絵:ハイウェイパトロール風中川&両さん》

47-7「柔硬ちょうだい!?の巻」
両さん少年課長の依頼を受け、マジメ警官・真締に 頭を柔らかくする指導をする事になった。部長の不安を知ってか知らずか、自らのポリシーを真締に叩き込んで行く両さん。
《扉絵:両さん・本田中川、戦場にて》

47-8「東京散策!?の巻」
派出所の旅行幹事の仕事を、度忘れしていた部長。予算の全くない状態で、両さんに相談をもちかける。酒につられて幹事を引き受けた両さんが出したアイデアは、全ルート徒歩による東京見学ツアー!
・派出所のレギュラーメンバー全員が、両さんの実家へ泊まる事に。なんだか修学旅行みたいで楽しそう?
《扉絵:両さん・麗子&自動車(ポルシェ)》

47-9「空とぶじゅうたん!?の巻」
空飛ぶじゅうたんに乗って、また下界に降りて来た魔法使いのじいさん。旅の疲れで休んでいたじいさんから こっそり杖とじゅうたんを奪った両さんは、街へと出発。気分良く遊び回っていたが…。
《扉絵:銃を構える両さん・中川麗子

47-10「両さんの繁盛記!の巻」
両さん中川が入った そば屋は、3年間でお客が三人だけという閑古鳥の鳴く店だった。味も店構えも普通なのに なぜ流行らないのか…と悩む店主の姿に、経営コンサルタント・両さんの一大リニューアル計画がスタートする。
《扉絵:両さん・中川とクラシックカー》

48巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

48-1「質素大好き!?の巻」
趣味に給料を全て注ぎ込み、極貧状態の両さん中川麗子から食べ物をたかり、ついには雑草や靴まで食べ始めるが、次第に体力の限界が…。
《扉絵:両さん・中川・本田と装甲車》

48-2「ボーナスプラン!の巻」
自堕落な両さんの金銭感覚を危ぶみ 管理に乗り出した大原部長は、総務課から両さんのボーナスを受け取って逃走。後を追う両さんとの第一ラウンドは、中川麗子の協力もあって部長の勝利に終わるが、スキを見てボーナスを奪い返し 逃亡する両さん!
商店街の人々との攻防が毎年繰り広げられている、ボーナス争奪戦シリーズ。今回の相手は、何と部長です。万全の策を講じて両さんを振り切り、追跡時には街の人々まで利用する部長は、さすがのお手並み。
《扉絵:街を走る両さん(本編に直結)

48-3「ハッピー熊手!の巻」
両さんは、部長に頼まれて 酉の市へ熊手を買いに行く。限られた予算で一番大きい熊手(50万円)を手に入れるため、店の主と交渉し「ここにある熊手 全部売ったら5万円にまける」との約束をとりつけた両さんは、張り切って名商人ぶりを発揮。
・部長から10万円あずかっておきながら「予算が5万円しかない」と平気な顔で言い放つ両さん。サスガです。
《扉絵:浅草酉の市会場(本編に直結)

48-4「おにあいカップル!?の巻」
麗子と二人で訪れた最新鋭室内プールで、肌を焼く両さん。だが、顔にかけていたタオルがめくれて、白黒の奇妙な焼け方になってしまった。折しも、明日は見合いの日。メイクで何とかごまかそうとするものの…。
・見合い相手の佐智子さんは、常識以上に男気のある両さんをすっかり気に入ってしまいます。32-9など、両さんが女性に好かれるのは このパターンが多いですね。
・ラストで両さんが口にする“理想のタイプ”は、「脂の乗り切った30ぐらいの粋な女」。
の、マリアお母さんへのストレートなアタックが納得できる気がします。
《扉絵:両さん・中川・麗子、アメリカンダイナーにて》

48-5「年末大掃除ドロ!?の巻」
両さんが大掃除を手伝ったで甲斐甲斐しく働いていたは、荷物運びのドサクサに物を盗むドロボウだった! 両さんに捕まった彼は 盗んだ物を返しに行くが、ガラクタしか盗まない上 それ以上に真面目に働いていた彼に、感謝こそすれ文句を言う人は一人もおらず…。
《扉絵:銃を構える、ミリタリースタイル両さん》

48-6「部長邸新年会の巻」
1986年 正月。恒例の部長邸新年会に誘われなかった両さんは 怒って殴り込もうとするが、「素直に仲間に入れば料理や酒にありつける」「メンツより実益」と方針を変更。腰を低くして部長邸を訪ねる。が、部長の冷たい対応に ふつふつと怒りが甦り…。
《扉絵:晴着姿麗子

48-7「パパの誕生日(バースデイ)!の巻」
麗子の父・飛飛丸の誕生パーティーに誘われ、麗子と共に神戸を訪れた両さん。関西一の財閥でありながら 子どものような性格の飛飛丸と両さんは、すっかり意気投合する。
・麗子さんのお父さん・飛飛丸氏が45-7に続いて二度目の登場。また、妹の優ちゃんが初登場しています。
・両さんから「突然 妹がでてきたが…兄弟は なん人いるんだ?」と問われ「これからの話の展開で さらに妹がでるか弟がでるか兄がでるか 私にも予想がつかん…」と凄い事を言っている飛飛丸さん(笑)。
103-8で「2人姉妹」と断言されるまでは、新しいきょうだいの登場を けっこう期待していた人も多いとか?
高級料亭がフリーパス状態の麗子さんに驚く両さんのセリフ「以前もこんな事があったな」は、14-9の事。
・優ちゃんのセリフで「来週のスキーはわたしもついていくからね」と言っているのは、2話後の
48-9を指しています(本誌では48-7と48-8の掲載順が逆だった為)。
《扉絵:両さんガッツポーズ》

48-8「3つの願い!?の巻」
暇な正月を送っていた魔法使いじいさん・花山理香は、気晴らしに下界へ降り、東京見物をしようと思い立つ。“3つの願い”を交換条件に、魔法で小さくした両さんを案内役にするが…。
《扉絵:中川、銃を構えてポーズ》

48-9「白銀はよぶ!の巻(前編)」
超音速旅客機・コンコルドに乗り、スイスのツェルマットへスキー旅行にやって来た 両さんたち派出所メンバー。中川麗子の富豪ぶりに唖然としつつ、リッチなひとときを過ごす。
・両さんが 旅行の予定をギリギリまで知らせなかった(故意?)ため、本田君寺井さん戸塚さんは旅行に参加できない羽目に。部外者の優ちゃんが参加しているのに、可哀想な三人です。
《扉絵:麗子・優・両さん(+部長・中川)、スキー場にて(見開き)

48-10「白銀はよぶ!の巻(後編)」
前話より続き)雪山で、他のメンバーとはぐれてしまった両さん。強くなって来た吹雪を避けるため かまくらを作って休憩するが、そこへ逃走中の銀行強盗二人組が迷いこんで来る。
《扉絵:両さん・麗子、スキー場にて(見開き)

49巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

49-1「なんてたって愛(アイ)ドールの巻」
突然、の持つバービー人形を「譲って下さい!」と現れた男・矢野万太郎。“ドール評論家”を自称する人形マニアの彼は、同様に人形に詳しい両さんに、コレクションの鑑定を依頼する。
・ウンチク話のマニアック度も、この頃には かなり上昇しています。矢野万太郎氏は、2年後の58-1で再登場。
・バービー人形研究家の
馬美人魚熊三郎氏が登場。正体は不明(という事にしておきます)。
・サブタイトルは、
小泉今日子のヒット曲「なんてったってアイドル」(1985年)から。
《扉絵:両さん・中川&自動車(ポルシェ969)》

49-2「両さんの受験勉強の巻」
大原部長の挑発を受けた両さんが、巡査部長昇進試験にチャレンジする事を決意。受かる筈が無い…と笑っていた部長だが、中川らの協力を得た両さんの 物凄い頑張りを見る内、次第に危機感を募らせる。
・驚くほどの吸収力を見せる両さん。98-2での中川君の分析によると、これまで眠っていた左脳が一気にエネルギーを解放した…という事らしいです。スゴイ。
・必死に
妨害工作に励む部長の一生懸命さが笑えます。
《扉絵:派出所前(本編に直結)

49-3「我が人生の師!の巻」
仲間との競馬談義中、部長が近づいて来た事に気付いた両さんは 態度を豹変させ、部長を誉め讃える嘘八百を並べ立てる。気を良くした部長は、両さんの巡回連絡に同行する事に。
《扉絵:銃を構える両さん》

49-4「3月3日はナンの日!?の巻」
仕事でミスをした罰として、機動隊の装備を着けて町内100周のマラソンをする羽目になった両さん。途中で本物の機動隊の訓練に巻き込まれてしまう。一方、麗子中川部長は…。
《扉絵:ジャンプ!両さん》

49-5「命の恩人…の巻」
超大穴馬券を当て、300万円の大金を手にした両さん。ニコニコ顔で夜の街を歩くが、その目前に 飛び下り自殺をしようとする男が! すんでの所で引き止めた両さんが話を聞くと、会社が倒産寸前で、300万円あれば助かるという。
42-9でサギにあった両さん、もしや今回も…?と読者も両さんも考えますが、その答えは…。
《扉絵:両さん・中川&自動車(シトロエン11CV)》

49-6「ポルシェクラブの巻」
車を買う事になった本田。かっこいい車がいい という彼の希望に、それならポルシェを買おう、と煽る両さん。だが、予算の都合でレベルはダウンして行き、ついに…。
・本編が終わった後、2ページのメタフィクション的オマケ展開が。作者の秋本先生がページ数を間違えていた、という事になっていますが 真相は不明です(笑)。
・ラストで「3年前にオチで使った」と指摘されているギャグ「棒+ナス=ボーナス」は、
34-10で登場した物。ちなみに、その後の「まんじゅうが10個で“じゅうまん”」も、ほぼ同じネタが1-3で使われています(笑)。
《扉絵:クラシックカーに乗る両さん・中川麗子部長(見開き)

49-7「オリンピックにゃまだ早いの巻」
日暮金を貸していた男が、で寝ている日暮を起こしてしまった。睡眠不足の日暮は理性を失い、超能力を全開にして暴れ回る。の協力で何とか収拾をつけた両さんだが…。
・四年に一度の男・日暮、前回の出演から二年で勇み足登場。寝不足の不機嫌さも手伝ってか、超能力は前回以上のパワーを見せています。
《扉絵:銃を構える両さん》

49-8「気分はスター!?の巻」
街で撮られた写真が雑誌に載った事から、突然有名になってしまった。写真集やレコードも飛ぶように売れ、今や大スターに。そんな優が「両さんみたいな人が好き」とテレビで発言した事から、マスコミが…。
《扉絵:チョッパーバイクで走る中川&両さん》

49-9「部長、変身!?の巻」
班長が入院した三丁目派出所に、大原部長が臨時で勤務する事に。両さんのような部下がいなければ自分の能力も存分に発揮できるはず…と期待する部長だったが、常識知らずの若い所員たちに辟易。一方、いい加減な新任部長のやって来た公園前派出所は…。
・いつもの派出所が一番バランスがとれている、と再認識できるエピソードですね。
・奔放(非常識)な両さんを尊敬する若い所員たち。その両さんを部長が一喝した事で、初めて所員が部長の大きさを認識する…という、ひねった展開がニクいです。
第1話で登場したアダ名“始末書の両さん”も久々に登場。
《扉絵:両さん、派出所内にて》

49-10「両さんのカメラマン入門の巻」
浅草の実家から見つけた古いカメラを持ち、部長と二人でカメラコレクター・前座氏の家を訪ねた両さん。様々な話を聞く内 写真に興味を持ち、フォトコンテストに応募する。部長の予想に反して見事入選した両さんは、すっかり名カメラマン気取りに。
・「カメダス」によると、秋本先生のデビュー前から担当を務められた編集者・堀内丸恵氏は、このエピソードで後継の中村泰造氏に担当を代わられたそうです。
・余談ですが、数十台のカメラを円形に並べて撮影する“マシンガン撮影”を生み出した 映画「マトリックス」の監督・ウォシャウスキー兄弟は、そのヒントを「日本のコミックから得た」と語っていたとの事。間違いなく、こち亀の このエピソードだと思うのですが…真相は?
《扉絵:カメラを構える両さん&部長》

50巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

50-1「男ならドンとお花見の巻」
自宅の庭で花見をしようと、子分桜の木を切って持ち帰らせた御所河原組長。懲らしめようと屋敷を訪れた両さんだが、酒を飲まされる内に すっかりペースを握られ、一緒に花見を始めてしまう。更に部長までが…。
・御所河原組長のフルネーム(御所河原金五郎之助佐エ門太郎)が初登場したエピソード(改名前の名前(御所河原大五郎)は31-1のみ登場)。
《扉絵:花見会場(本編に直結)

50-2「恐怖の飛行体験の巻」
両さんが、新設の航空機動隊(エアポリス)隊長に任命された。だが、予算不足のエアポリスで使われる飛行機は 人力のグライダーや手作り飛行機。航空研究家の空屯田博士と共に どうにか空へと飛び立った両さんだが…。
《扉絵:複葉機で飛ぶ両さん・中川部長

50-3「両さんのプレゼントの巻」
孫の大介におもちゃを買ってあげようと思い立った部長は、おもちゃ博士の両さんに相談をもちかけた。両さんは ここぞとばかりに技術と金銭欲を発揮。フランス製の高級なおもちゃを複製し、高く売り付けようと画策する。
誕生編以降では、初の登場となる大介君。1歳10か月になりました。
・両さんがおもちゃを入れている紙袋には、風景と「沖のえらぶ島」の名前が。この話は
50-9より後の出来事だったのかも?
《扉絵:令嬢麗子・従者両さん&自動車(Lanchester)》

50-4「遊び天国出現の巻」
中川系列会社が経営する巨大レジャースクエアを訪れた両さん。オールシーズン、スキーや海水浴・ゴルフ等が楽しめる豪華な施設を堪能するが、次第に いつもの傍若無人ぶりを発揮して…。
《扉絵:両さん・中川・部長、クラシックカーレースにて》

50-5「住めば豪邸の巻」
往復通勤時間7時間の生活に耐えかね、家を買い替える決意をした寺井両さんと一緒に不動産屋を訪れるが、そこで出て来たのは いつかのインチキ男。彼に連れられて様々な家を見に行く二人だが、やはり まともな家は一軒も出て来ない
・インチキ不動産屋・羽生の登場する、寺井さんの家探しシリーズ。すっかり定番となりました。
《扉絵:銃を持って家の前に立つ両さん》

50-6「下町グルメの巻」
過熱するグルメブーム。“高級下町料理”なる物まで登場し、料理評論家がコロッケやトンカツに講釈を述べている。その風潮に反発した両さんは、成りゆきで料理評論家・多部田下町料理対決をする事に。
《扉絵:クラシックカー(BENTLEY)に乗る両さん&中川

50-7「猛獣なんか怖くないの巻」
部長中川麗子と共にサファリパークへやって来た両さん。他のと一緒に園内の猛獣を見学して戻ってくるが、途中で子どもがバッグを落とした事が判明。誰かが猛獣エリアへ取りに行かなければならない。白羽の矢が立ったのは、当然…。
《扉絵:両さん&バイク》

50-8「おせんべい屋両さんの巻」
経営の苦しい せんべい屋の主人から、いいアイデアは無いかと相談を受けた両さん。店を繁盛させるため、と共に一肌脱ぐ事に。
・両さんの発案した、ハンバーグやバニラアイスと せんべいの合体商品。ジャンクフードっぽくて けっこう美味しそう…とか思うのは私だけでしょうか。
・冒頭では、久々に
ホットロッドの前田が登場。
《扉絵:中川麗子・両さん&アメ車》

50-9「恋の沖えらぶの巻」
こち亀読者の家を訪ねて、南国・奄美は沖永良部(おきのえらぶ)島へやって来た両さん。近くの小さな島で小学校教師をしている西島ゆりこと知り合い、次第に親密になって行く。しかし、ゆりこ先生が島へ来たのには理由があった…。
・よく「寅さん」と並んで評される こち亀ですが、このエピソードは まさに寅さんそのもの。ゆりこ先生との心の交流を経て、ほろ苦い余韻を残しながらも、いつもの こち亀的ラストへ。20ページとはいえ、見事に映画的な一編です。
・冒頭で顔を見せている実在の
読者健一君(当時14才)は、週刊少年ジャンプ誌上での企画「第1回・こち亀にオレを出せ!!コンテスト」で入賞した特典として登場。
《扉絵:アロハシャツ両さん、南国にて(見開き)

50-10「クイズDEお金もちの巻」
またしても金欠状態の両さんは、賞金を狙ってクイズ番組に出場する事に。人間電子頭脳・法条と共に、中川の知人であるクイズ博士の家を訪ねて対策を練る。いよいよ当日、万全の対策で本番に臨む二人だが…。
・「日本の活火山で一番高い山は」の正解が「浅間山」とされているくだりがありますが、2015年現在は活火山・休火山の定義が変更され富士山も活火山とされています(このエピソードは1986年初出)。
《扉絵:鎧姿両さん&バイク(KAWASAKI GPZ1000RX)》


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