エピソードガイド
【6巻〜10巻】


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6巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

6-1「カッパの両さんの巻」
午前中から30度にもなる猛暑に、耐えられない両さん。そこへ、福引きでビニールプールや水中メガネ等々を当ててきた中川が。早速 遊びまくる両さん達だが、学校のプールが工事中で使えないという子ども達がやって来て…。
・何でも金もうけに利用してしまう、両さんの才能が発揮され始めました(笑)。
《扉絵:派出所前で将棋に興じる両さん&寺井(本編に直結)

6-2「ど迫力幹事の巻」
葛飾署の旅行幹事を両さんが務める事に。予算と時間を考えないメチャクチャなプランを立てたり、一人50円で済ませて残りの予算を一人占めしようとしたりするが、中川達のアドバイスで 海へ行くことに どうにか決定。だが、当日集合場所にやって来たのは、バスでなく大型ダンプ!?
《扉絵:両さん、旅行準備万端(?)》

6-3「モデル・チェンジの巻」
派出所の机が壊れてしまい、奥にしまってあった古い机を運び出して使う事に。両さんの発案で ついでに派出所の模様替えをしようという事になるが、例によってどんどんエスカレートし…。
《扉絵:派出所内で花火をする両さん&(本編に直結)

6-4「祭り太鼓の巻」
25年に一度の祭りの日。大原部長は、かつてスリの名人と呼ばれた唐沢政五郎と再会する。政五郎は もうスリはやめたと言い、中川をも見事に欺くが、部長だけは全てを見抜いていた。
・大原部長が凛々しく決める、シブいエピソード。後半の展開は、秋本先生の劇画へのこだわりを感じさせます。
10-4など、こういった初期の劇画調エピソードでは、主役であるはずの両さんがただ何も考えてないように見えてしまうのが複雑な気分です(笑)。
《扉絵:亀有公園で子どもと遊ぶ両さん(本編に直結)

6-5「変身 カウンタックの巻」
派出所に突然 突っ込んできたパトカー。運転していた警官いわく、あまりに車がボロで ハンドルが取れてしまったらしい。両さんは、中川のカウンタックを新しいパトカーにしたらどうかと発案。“2号車”となるともどもツートンカラーに塗られたカウンタックで、一同は暴走族の取り締まりへ向かう!
・ラストでは、両さんも“3号車”として白黒に塗られています(笑)。
《扉絵:レースゲームで遊ぶ両さん・中川・寺井戸塚(本編に直結)

6-6「迷子さんいらっしゃい!!の巻」
寺井の持つ電卓を面白がって遊ぶ両さん。そんな所に、ふらっと子どもが迷いこんで来た。迷子届の手続きが面倒な両さんは、野口に押し付けてしまおうと駅前派出所へ向かうが、わがままで贅沢ばかり言う子どもにすっかり翻弄される。
・冒頭で“電卓”に感心し、遊びまくる両さん。こち亀の歴史の長さと、世の移ろいを感じます(笑)。
《扉絵:両さん&寺井(本編に直結)

6-7「育ちざかり!?の巻」
両さんが入院!?…しかし実際は仕事をサボる為か看護婦さんが美人だからか、仮病を使って病院に居座っているだけだった。見舞いに来た部長達を避けて、病室からも逃げ出す両さん。
・両さんが入院した原因は「ウナ丼にジャムをつけてコーラで混ぜて食べ、さらに犬と一緒にドッグフードにマヨネーズをかけ5箱食べた」からだそうです(^^;)。
《扉絵:派出所前(本編に直結)

6-8「恋のカウンタックの巻」
失恋で傷付いた洋子を慰めようと、両さん中川(+)が奮闘。中川のカウンタックでドライブへと向かう。
・初期の頃はバイオレンス警官のイメージが強い両さんですが、たまには優しい面も見せてくれてます。
《扉絵:冬制服に着替えた両さん・中川・戸塚(本編に直結)

6-9「亀有のダビンチの巻」
署内展覧会に出品するための絵を描き始めた両さんだが、周りは全く理解を示してくれない。今度は彫刻でチャレンジしようとするものの、完成できないまま時間は刻々と迫り…。
《扉絵:寺井の油絵を鑑賞する派出所メンバー(本編に直結)

6-10「ふれあい運動会の巻」
亀有町会主催の運動会を警備しに来た両さん洋子の誘いと賞品のハワイ旅行につられて、借り物競争に出場する事に。だが指定された借り物は、不可能に近いメチャクチャな物ばかりだった。無理を通して道理を引っ込める、両さんパワーが炸裂!
《扉絵:運動会会場(本編に直結)

7巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

7-1「執念の追跡の巻」
両さん中川が外で射撃をして遊んでいる間、なんと派出所に泥棒が入り、受令機や警察手帳・部長の功労賞バッジを盗まれてしまった。事件が公になる前に自らの手で解決してしまおうと、二人(+)だけで犯人の捜索が始まる。
・ラストでは、派出所の建物がまるまる盗まれてしまうという豪快なオチが。
《扉絵:を連れた探偵(?)両さん&中川》

7-2「ふるさとは遠かったの巻」
浅草へやって来た両さん中川。せっかく近くに来たのだから、と両さんの実家へ車を走らせる中川だったが、両さんは実家に顔を見せるのを極端に嫌がる。そんな中、ふとしたきっかけでアメリカ人観光客のガイドをすることになってしまった両さんは…。
・両さんの実家、つくだに屋の「よろず屋」が初登場。
・ラストでは、マイクロバスをぶつけられ浅草寺(多分)の五重塔が倒壊。その後修復されたようですが、
9-6で御丁寧にもう一度破壊されています(笑)。
《扉絵:浅草新劇場前(本編に直結)

7-3「未婚の父の巻」
両さん中川のいる派出所を、一人のが訪れた。男は大原部長の娘・ひろみの恋人で、部長に挨拶をするためやって来たのだ。ひろみに恋人がいる事を知った両さんは、腹立ち紛れに「部長は死んだ。今は自分が父親がわり」とウソをつき、機嫌をとろうとする男に好き放題を始める。
・後にひろみさんの夫(大介君桜ちゃんの父親)となる角田英男氏が初登場。この時はまだ名前は出ていません。
《扉絵:派出所前でサンマを焼く両さん(本編に直結)

7-4「ラジコン決戦!の巻」
中川の持って来た双眼鏡を気に入った両さんは、バードウォッチングならぬヒューマンウォッチングをしようと公園へ。そこで 人の迷惑を顧みないラジコンマニアの男に遭遇し、キツく注意をする。だが、根に持った男は、自分のコレクションを使って復讐を!
・ラストでは、男が作った「ロボット両さん」が登場。かなりの技術力です(笑)。
《扉絵:両さん立ち姿》

7-5「ボーナスさんこんにちは…の巻」
待ちに待ったボーナスが支給され、感激にうち震える両さん。だが、ポケットに入れた筈のボーナスが、派出所に着くと…無い!
・ボーナス話になると顔を出す、会計課の坊那須課長が初登場(まだ名前は出ず)。
《扉絵:リアル調(?)両さん》

7-6「派出所売ります!の巻」
亀有町会のバザーを警備する事になった両さん。だが、調子に乗ってステージで歌い出すわ、チャリティーオークションで何でもかんでも売っぱらってしまうわのやりたい放題。ついには派出所の土地まで売ってしまい…。
・作者・秋本治先生は、7巻初版発売時にペンネームを「山止たつひこ」から改名(本誌では11-7より)。今話では、本誌で広告だったスペースに それを踏まえたギャグが挿まれています。
《扉絵:バザー会場(本編に直結)

7-7「マシンガンの男!?の巻」
派出所での班会議を抜け出し、町へ出た両さん。ふと入ったでトレンチコートを試着して悦に入っていると、突然入ってきた男にヤクザの事務所へと連れて行かれてしまう。同じ服を着ていたヤクザと間違われたのだ!
《扉絵:派出所メンバー、会議中(本編に直結)

7-8「ポラロイド!?の巻」
亀有でひったくり事件が多発。しかも被害者は皆、その瞬間にポラロイド写真を撮られていた。冬本の調査で、犯人は「強盗株式会社」の社員と判明。フータローを使って、派出所メンバーの囮捜査が始まる。
・「強盗株式会社」の社長は、12-9でも題材となった「三億円事件」の犯人では、というくだりがあります。
《扉絵:銃を構える中川両さん

7-9「クリスマス戦争…の巻」
中川邸のクリスマスパーティーに出席した派出所メンバー。大物政治家や芸能人ばかりのパーティーに すっかり浮かれて盛り上がるが、そこに過激派グループが邸内へ侵入したとの知らせが!
・たくさんの(実在の)タレントさんから、体中にサインをしてもらう両さん。キャラクターガイドへの打ち込みが大変でした(苦笑)。
・WJ本誌掲載時は、(
5-45-7に続く中川邸シリーズとして)サブタイトルの前に「中川邸パートIII」とつけられていました。
《扉絵:水戸街道渋滞中(本編に直結)

8巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

8-1「警察ガルタの巻」
1978年の正月。両さん中川は、カウンタックで部長宅へ年始に。両さんの提案でカルタ(両さん作)をすることになるが…。
・千葉にある大原部長の家が初登場。
《扉絵:派出所前(本編に直結)

8-2「ただ今本番中!の巻」
ラジオの競馬中継に熱中する両さん。賭けていたが鼻の差で負け、腹立ち紛れに馬券を中川に燃やさせる。だが直後、ラジオから訂正の放送が入り、1着と2着が逆転! 馬券は戻らず、怒り狂った両さんはラジオ局へと乗り込む。
4-64'-7)に続いて、太田裕美さんが登場。「去年のコンサートの警備以来ですな」と笑って言う両さんですが、向こうは全く覚えていませんでした(笑)。
・固有名詞や描写が妙にリアル。おそらく、
秋本(本誌掲載当時は山止)先生が取材された成果を存分に発揮されてるのだと思います。
《扉絵:競馬中継を聞く両さん(本編に直結)

8-3「立体ダコ!の巻」
豪華賞品を目当てに、荒川土手で開かれるタコあげ大会に出場しようと目論む両さん。自作のタコを公園で実験したところ、驚異的な上がり方を見せる。優勝間違いなしと笑う両さんだったが、タコのあまりのパワーに自分まで飛ばされてしまった!
《扉絵:両さん、タコ製作中(本編に直結)

8-4「鬼は内…!?の巻」
寒い中のパトロールに、両さんは文句タラタラ。中川に900万円のコートを買わせて、ようやく機嫌が戻る。そんな時、突然 豆を投げ付けて来た子どもが! 怒る両さんだが、中川は「そういえば今日は節分ですよ」と…。
《扉絵:両さん&バイク(ホンダモンキー)》

8-5「まごころ説教!?の巻」
公園で酔っ払って騒ぎを起こし、派出所に連れて来られたチンピラ・加藤松吉。真面目に働く気のない彼に、何とか仕事を世話してやろうとする両さんだが…。
・ラスト近くで、何と松吉は交通事故で死亡。その突然の展開に、衝撃を受けた方も多いのでは。
《扉絵:二日酔い(?)で寝込む両さん(本編に直結)

8-6「アドリブ旅行…の巻」
前話より続き)死んだ松吉に遺品を届けて彼の死を報告するため、岩手へ向かう両さん。秋田へ向かう大原部長も途中までついて来る事になったが、この二人が揃う所、常に騒動あり。
・リアルに描かれた国鉄(現JR)の駅や電車が、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。描かれた当時(1978年)はそんな事は考えられてなかったのでしょうが。
《扉絵:上野駅(本編に直結)

8-7「冬の旅…の巻」
前話より続き)寝過ごしかけたり、宮古までついてきた部長の説教を受けたりしながら、何とか松吉の実家まで辿り着いた両さん。息子の死を聞かされたは…。
・こち亀1000回記念号で発表されたエピソード人気投票で、単行本1ケタ巻数の中では1-1に次ぐ得票を得たエピソードです。途中の展開には、昔の日本映画のような、えもいわれぬ情感が漂っています。
7-2では実家に帰る事を避けていた両さんですが、涙を流す松吉のお父さんの姿を見て、実家のお父さんに電話をかけています。
《扉絵:両さん&部長、盛岡駅ホームにて(本編に直結)

8-8「いかりのハーレー!の巻」
久々に派出所にやって来た冬本と共に、一同はレストランへ。食事が終わって派出所に帰ると、冬本と中川のバイクを盗もうとしている男達が!見つかって逃走する男達を、二人+両さんが二台のサイドカーで追いつめる!
《扉絵:派出所内でくつろぐ両さん・中川・戸塚(本編に直結)

8-9「ひな祭りロック!の巻」
洋子の家で開かれる ひな祭りパーティーを訪れた派出所メンバー。和気あいあいと過ごすが、外で車の衝突事故が!車に乗っていたのは、人気ロック歌手・チャーリー小林だった。
・初期こち亀を代表する名キャラ・チャーリー小林が初登場。
両さんの誕生日が3月3日であることが判明。同時に寺井さん(5月5日)、洋子ちゃん(両さんと同じ3月3日)の誕生日も明かされてます。
《扉絵:派出所前に停まるパトカー(本編に直結)

8-10「新作国定 忠治の巻」
お年寄り向けのボランティア活動として、派出所メンバーが芝居に参加する事に。出し物は両さんの提案で国定忠治と決まったが、共に主役をやりたがる両さんと部長の確執は上演当日まで続き…。
《扉絵:自転車で街を走る両さん(本編に直結)

9巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

9-1「ジャイアント・まゆみ!?の巻」
大阪府警からの研修警官・酒井まゆみ。その名前から女性かと期待した両さん達の予想に反して、やって来たのは両さんの二倍はあろうかという巨体の男だった。持っている銃や手錠も特別製、何事も豪快な酒井は、早速 両さんと一緒にパトロールに出かける。
・通称ジャイアント酒井こと、酒井まゆみ巡査が登場。使っている関西弁は かなり いい加減です(苦笑)。
《扉絵:中川戸塚・両さん、新人歓迎準備中(本編に直結)

9-2「亀有の夜はやさしく!?の巻」
一人、夜勤に励む両さん。競馬の予想をしながらダラダラと過ごしていたが、派出所の前で騒ぐヨッパライや、ゴキブリを恐れて派出所に駆け込んで来る女性など、次々に面倒を持ち込む人たちが…。
・起こるドタバタが全て“警官の仕事中の出来事”から逸脱してないのが、なんでもあり(悪い意味でなく)になった現在のこち亀を見慣れていると逆に新鮮です。両さんが結構マジメな警官に見える(笑)。
《扉絵:夜の派出所前(本編に直結)

9-3「亀有ガンガン!?の巻」
明日の射撃大会に備えて、派出所内で訓練(?)にいそしむ両さん中川の持って来た様々な拳銃を吟味するが、結局使い慣れたニューナンブ(制式銃)に決定した。そしていよいよ射撃大会当日。
秋本(連載当時は山止)先生のガンマニアぶりが発揮されているエピソードです。
・漫画「ドーベルマン刑事」(当時ジャンプで連載中)の主人公・加納のパロディキャラ・
可能が登場。
《扉絵:両さん、派出所内で射撃訓練中(本編に直結)

9-4「ミュージックライフ!の巻」
「職場にも歌を」と、中川が派出所へ持ち込んだステレオ。だが、あまりの大音響から両さんと言い争いになる。「どうせなら浪曲とか静かなのにしろ」「浪曲だって大音響で聞けばうるさいですよ」「そんなことはない」…お互いの意地と痩せ我慢はとどまるところを知らず、騒音はどんどんエスカレート!
《扉絵:中川、オーディオセッティング中(本編に直結)

9-5「アイドル・ポリスの巻」
美青年警官・中川は次第に顔が売れ、ファンの女学生が派出所に押しかけるまでになった。ついには雑誌の取材が来るほどの人気に、両さんの商売っ気が顔を出し…。
・常識を知らない中川君の発言を両さんが必死にフォローする、という 後年とは逆のパターンが見られます(笑)。
《扉絵:街を走るカウンタック(本編に直結)

9-6「自殺ゲーム!?の巻」
部長と二人で巡回連絡をする両さんは、とある家でガス自殺しようとしているに遭遇!どうにか食い止めるが、両さんからキツい言葉を浴びせられた男は逆上。「壮絶な死に方をしてやる」と外へ飛び出して行った!
・ラストでは、両さん達の乗ったヘリがぶつかり、浅草寺(多分)の五重塔が倒壊。7-2に続いて2回目である事が、セリフ中でも語られてます(笑)。
《扉絵:中川&両さん、派出所にて(本編に直結)

9-7「スクランブル・レースの巻」
中川からサッカーの誘いを受けた両さんは、戦闘機で中川邸へと連れて行かれる。なんと行われるのは、戦闘機を駆使しての“空中サッカー”だった。中川の友人・バード航空防衛隊のチームらを交えて、激戦がスタートする。
《扉絵:亀有公園に停まる戦闘機(本編に直結)

9-8「マルチ時代!?の巻」
派出所へやって来たセールスマンから、一台で15種の機能を持つという妙な機械を買った両さん。だが使おうとすると、スイッチは全てダミー…インチキだ!「思い出した!あのセールスマンは強盗株式会社の社員だ!」との冬本の言葉に、怒り狂った両さんの追跡劇開始!
7-8に登場した「強盗株式会社」が再登場。
・両さんが買ったのは「ラテカセ付きオーブンレンジトースターミキサー炊飯器デジタルアラーム内蔵ビデオもちもち電卓」(^^;)。
《扉絵:派出所でTVゲームに興じる両さん(本編に直結)

9-9「屋根の上の休日…の巻」
寮でぐっすり寝ていた両さんだったが、畳替えのため部屋を追い出されてしまう。行き場もなくウロウロしていたが、寮母のおばちゃんに頼まれ、痛んだ屋根の修理をすることに。
《扉絵:自室で眠る両さん(本編に直結)
・扉絵は、両さんの部屋を俯瞰で見た構図。四年後の28-6で再び同コンセプトの扉が描かれ、見比べて楽しめるようになっています。

9-10「リングアウト!?…の巻」
派出所を訪れた少年に誘われ、B・M・Xのレースに出場した両さん中川。トップ走者の中川が一位になったものの、二番手の少年の所でビリに。アンカーの両さんは全くやる気が無かったが、1位の賞品を聞いた途端 目の色が変わった!
・両さんが目の色を変える豪華賞品は「ラテカセ」。ラジカセ+テレビのような、すごく70年代っぽいアイテム(実在)です…時代を感じます。
・ラストの「
永井校長先生死亡記念像除幕式」(本誌及び初期単行本のみ)は、毒っぽいし意味がよくわからないし(多分身内ネタなんでしょうね(^^;)。永井先生の名前は、18-1でも写真漫画のスタッフとして登場しています)で、現在の単行本で改訂されてるのもむべなるかな、という感じ。毒と内輪ネタが初期こち亀の持ち味なのも確かですが。
《扉絵:BMXスタイル両さん&中川》

10巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

10-1「公園ブギウギ…の巻」
警視庁上層部の意向で、公園に住むフータローらが追い出されそうになる。理解を得る為に誠意を見せろという両さんのアドバイスに、早朝から公園の掃除に励むフータローと仲間達だったが、偶然行き倒れの男性を助けた事から…。
《扉絵:フータローと話す両さん(本編に直結)

10-2「ガンファイター!の巻」
西部劇の世界を模したレジャー施設・KO牧場へとやって来た両さん中川冬本洋子の四人。貸し衣裳ですっかりその気になった両さん達は、悪人・クラントン一家と対決!
・「結局みんな芝居だった」というオチ…なのですが、元々レジャー施設なのだから そう思う方が自然では?と思う私はヒネクレ者でしょうか(^^;)。
《扉絵:馬に乗る中川&洋子と、ブタに乗る両さん》

10-3「安全バンド再び!の巻」
チャーリー小林安全バンド」のコンサートを警備する事になった両さん中川。会場の亀有演芸ホールへ向かうが、リハーサルで あまりの大音響や過剰な演出に辟易し、一旦派出所へ戻る。ところが、部長から「会場は演芸ホールでなく、亀有公会堂だ!」と聞かされ…!
8-9で登場した名キャラ・チャーリー小林が再登場。彼の率いる「安全バンド」の面々はこの回が初登場です。
《扉絵:部長邸の朝(本編に直結)

10-4「奪還!の巻」
両さんと共に街を巡回する中川は、少年がふと言った「ピストルもってりゃ だれだって強い」という一言にショックを受ける。そんな折、逃走する郵便局強盗に遭遇した二人は追跡を開始するが、中川が射撃に失敗した為 犯人が人質をとって立てこもる結果に。責任を感じた中川は、自ら人質を救い出す危険な任務に志願する…!
・こち亀 全エピソードの中でも、中川君が最も凛々しく活躍しているエピソードです(個人的主観)。シリアスに、とことん劇画してます。
6-4同様、こういった話では両さんは ただの“にぎやかし”(苦笑)。
《扉絵:銃を構える中川》

10-5「適材適署!?の巻」
突然の辞令で、山奥村・島流し警察署へ転勤になってしまう両さん。地図にも載っていない僻地・山奥村へ向かうが…。
《扉絵:両さん&中川
・扉絵で、二人の身長・体重が明かされています。中川君は179cm・63kg、両さんは五尺五寸・十九貫(後の「カメダス2」等とは違っています)。

10-6「山奥村大戦争!!の巻」
前話より続き)山奥村は、電話もテレビも無い割に、村人全員がスーパーカーを乗り回す、妙な所だった。あまりの平和さに人間をなめてかかっている動物達に気合いを入れようとした両さんだが、逆上した動物達が暴動を起こし…!
・このエピソードで登場した牛の花太郎は、4話後の10-10で再登場しています。
《扉絵:山奥村の夜明け(本編に直結)

10-7「部長代行の日!?の巻」
大原部長が、体調を崩して入院。両さんは自ら班長代理を名乗り、派出所の改革を宣言する。
・導入部分を見ると、両さんが部長のいない間に好き放題をやる話(実際、そういうくだりも多いですが)かと思いきや、結構(結果はメチャクチャでも)真面目に警官としての職務をこなしているのが 何だか意外です(笑)。
・更にラストでは、頑張り過ぎて倒れてしまう両さん。これを意外と言わずして何を(笑)。
《扉絵:街を走るスーパーカー(本編に直結)

10-8「愛があれば…の巻」
一日署長として派出所を訪れたチャーリー小林両さんの言葉がきっかけで、署長でなく一日警察官として勤務することに。犯人に対しても語りと歌で説得できる、と話すチャーリーは両さんにも歌で接しようとするが…。
《扉絵:暑さに耐える両さん(本編に直結)

10-9「いとしのマイカー!の巻」
20数年間 憧れだったマイカーを、遂に手に入れた大原部長。嬉しさを隠せない部長は、両さんの頼みを受け、派出所メンバーを車で海へ連れて行く事に。だが道中、暴走族に車を傷つけられた部長は理性を失って逆上!
・部長が冷静さを失うのは、酒を飲んだ時だけでは無いようです。
《扉絵:洗車に熱中する部長(本編に直結)

10-10「モー署粉砕!の巻」
派出所内で流しそうめんを行う両さん達だが、麺の取り合いから両さんと戸塚の大喧嘩が勃発。そんな折、突然 派出所に見覚えのある牛が。「おまえ もしかして山奥村花太郎か…?」
10-6に登場した したたかな牛・花太郎が、二度目の登場。初期こち亀では、も含めて 人間味ある動物(?)というのも多いですね。
・本誌掲載時のタイトルは「猛暑」と牛の鳴き声をかけた『モー暑粉砕!の巻』だったのですが、なぜか単行本収録時は「暑」が「署」に。その後の資料等でも、意味不明のまま(^^;)「署」で掲載され続けています。
《扉絵:そうめんを茹でながら漫画を読む両さん(本編に直結)


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