エピソードガイド
【56巻〜60巻】


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56巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

56-1「ニセ車販売業(ディーラー)を探せ!の巻」
両さん達の同僚・山田が買ったポルシェは、右ハンドル・国産エンジンの偽物だった。両さんは販売元を探し出して文句を言うが、社長は「うちのオリジナル車・ポルシュだ」と胸を張る。
・数々のインチキ車を作るカーディーラー社長。フェラーリ テスタロッサをもじった“フュラーリ テスタオッサンドナイシテマンネン”は、こち亀ファンの間で良く話題に上る名ギャグの一つです。
《扉絵:派出所に乗り付けた山田のポルシェ(見開き・本編に直結)

56-2「史上最強の助っ人の巻」
麗子中川が留守の派出所で、両さん部長にこき使われる。助っ人として両さんが選んだのは、何と地獄のエンマ大王! 脅迫まがいに地上へ連れて来られた大王は、元来の人の良さで…。
《扉絵:オフロードカーレースで疾走する中川&両さん》

56-3「This is お座敷 空の旅の巻」
部長命令で、アメリカからの招待客を 東京観光に連れて行く事になった両さん。純和風に改造した“お座敷飛行機”で遊覧飛行へ出発し、超個性的な空の旅を演出する。
・両さんが空の旅を思い付いたのは、アメリカ旅行の時にヘリで移動した経験から。
《扉絵:両さん・中川麗子、飛行場にて》

56-4「ひょうたんから10億円の巻」
両さんの亡くなった大叔父・みの吉が所有していた土地が、不動産業者に買い上げられる事になった。その金額は、なんと10億円! 銀次を騙して金額をごまかした両さんは、内9億円を着服し…。
・バブル真只中の頃のエピソードです。当時はこんな話も、あながち夢物語では無かったんですよね…。
《扉絵:アメ車と麗子中川・両さん》

56-5「わがままダイアン号の巻」
前話より続き)両さんが9億円で購入した名競走馬・ダイアン号。実力はあるが わがままなダイアンは、エサや環境に文句を言って両さんを困らせる。あまりの傍若無人ぶりに怒った両さんは、ダイアンを投げ飛ばして 脚にケガをさせてしまい…。
《扉絵:両さん 横顔》

56-6「ボルボとハチ蜜の巻」
子どもの頃 ハチの大群に襲われたボルボ西郷は、今でも大のハチ恐怖症。派出所にハチの巣ができたのを怖がり、両さんと共に警備の仕事へと向かうボルボだが、なんと警備するのは養蜂場だった!
《扉絵:両さん・中川麗子、自動車でピクニック》

56-7「やっぱりふたりはくさい仲!!の巻」
両さんが通販で購入した“スーパーセメントX”は、中和剤が無ければ絶対に取れない超強力接着剤。ふとした事からお互いの手がくっついてしまった両さんと部長は、全ての行動を一緒にする事となってしまう。
60-9にも登場する「東京深川三代目」の面々が、通行人としてチラッとゲスト出演。
《扉絵:両さん・中川麗子と一人乗り自動車(BMWイセッタ)》

56-8「ローザンヌの休日の巻<前編>」
猛暑の日本を離れ、スイスのローザンヌにある中川の別荘を訪れた両さんたち派出所メンバー。中川と麗子は現地で行われるスキーのワールドカップに出場するが、トラブルを恐れた部長によって、両さんは別荘へ置いて行かれる。
《扉絵:スイス風衣装(?)の両さん・部長・麗子・中川(見開き)

56-9「ローザンヌの休日の巻<後編>」
前話より続き)本田と二人、クルーザーで優雅なバカンスを過ごしていた両さんだが、本田が口を滑らせたせいで、中川たちに置いてけぼりにされた事を知ってしまう。怒った両さんは、船をまるごとワールドカップ会場へと運ばせ…。
《扉絵:両さん・中川・麗子部長、スキー場にて(見開き)

56-10「のぞき魔生け捕り作戦の巻」
銭湯で のぞきが多発。両さん達にも、部長からパトロール・対策を強化するよう命令が下った。一念発起した両さんは、のぞき魔たちを一網打尽にする大規模作戦を計画。婦警らの協力を得て決行に踏み切る。
《扉絵:下町を歩く両さん》

57巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

57-1「文豪・両津勘吉先生の巻」
大手出版社・鋼鉄社スカウトマンから依頼を受け、小説を執筆する両さん。そのメチャクチャな内容に「こんな物が採用されるはずがない」と呆れる部長達だったが、出版された小説は、あまりの斬新さで大きな話題に…。
・“小説”がテーマの話ということで、全19ページ中15ページ半の下一段を使って「小説版こち亀」を掲載(作/秋本治・挿絵/とみさわ千夏)。後にJUMP J-BOOKSから発行された小説版こち亀(小山高生氏 作。浅草物語等、人情話系の小説化)とは違い、文章である事を存分に使ったギャグが笑えます。
《扉絵:銃を構える両さん》

57-2「両さん天国へ行くの巻」
両さんが死んだ!?…実は、天国にある“命を司るロウソク”の炎が 手違いで消えてしまっていたのだ。再点火されるまでの間 魂だけの存在となった両さんは、部長の体に入り込んで好き放題のイタズラを始める。
《扉絵:両さん・中川&オープンカー(俯瞰構図)

57-3「炎の男 登場!!の巻」
派出所へやって来た、強気で口の悪いロボット警官5号。人間や 旧型のダメ太郎より最新型のロボットである自分の方が優秀だと主張する彼だが、怒ると体から炎を吹き出すと言う欠陥が…。
・ラストで、両さんによって「ファイヤーロボット 度怒り炎の介」と命名されるロボット警官5号。気の弱いダメ太郎とは、凸凹コンビに。
・ロボット警官達の勤務する“ロボット派出所”が新設。
61-6で本庁へ移転するまでの間、公園前派出所のお隣さんとして活躍するダメ太郎らの家となります。
・これまでに登場したロボット警官(
001号002号003号)が再登場。
《扉絵:派出所へやって来たロボット警官5号(見開き・本編に直結)

57-4「極悪コンビ大進撃の巻」
違法駐車などを取り締まるためダメ太郎が作った、巨大なロボット警官6号両さん炎の介が乗り込んで駆動テストをするが、コントロールのきかなくなった6号は、街を壊して暴走を始めてしまう。
・6号は、これまでのロボット警官とは違い、意志を持たない巨大ロボット。ニトログリセリンを燃料とする危ないロボです(ダメ太郎が作ったとは思えない?)。
55巻の特別編に登場したS.S.(スペシャルセキュリティ)チームがチラッと再登場。
《扉絵:疾走する中川のフェラーリ(本編に直結)

57-5「霊幻両津!!の巻」
6号暴走騒ぎでケガをさせられた両さんは、葛飾署の面々に復讐しようと画策。霊媒師の協力で魂だけの存在となり、本庁の本部長ニュースアナウンサー…と次々に乗り移って、やりたい放題を始める。
・両さんが乗り移った本部長の言う「おっはよほほ〜い」も、こち亀ファンの間では有名(ですよね?)なギャグ。作家の村上龍さん(100巻の巻末コメントを執筆)もお気に入りだそうです。
《扉絵:クラシックカーに乗る両さん&麗子》

57-6「幻の温泉郷の巻」
派出所メンバーが訪れた秘境・品備多温泉は、観光客を呼び寄せるためのインチキ温泉だった。予算不足に苦しむ村の人々を見て、一肌脱ぐ中川両さんら。遂に本物の温泉脈を掘り当てるが…。
《扉絵:切り立つ断崖に刻まれた両さんの顔とタイトル(こちら葛飾区亀有公園前派出所)》

57-7「神をも恐れぬ男の巻」
ある朝 両さんが目を覚ますと、自分がニワトリの姿になっていた! 目に余る悪さに、神様による警告で姿を変えられてしまったのだ。花山理香の とりなしでどうにか元に戻った両さんだが、怒りはおさまらず、地獄の悪魔たちを引き連れて神への復讐に向かう。
・広がり続ける こち亀ワールドは、ついに究極の存在“神”まで登場させてしまいました。このハチャメチャぶり、次作とのギャップが凄いです(笑)。
《扉絵:両さんと、疾走する中川のスポーツカー》

57-8「浅草物語の巻」
両さんが偶然再会した小学校時代の親友・村瀬賢治。かつて優等生だった彼も、今はヤクザとなっていた。自分を裏切った暴力団へ復讐するため 護送中に逃走した村瀬だが、その前に立ちはだかる両さん。人生を投げた“賢坊”を、体当たりで諭す。
・こち亀のベストエピソード投票では必ずランクインする名編(1993年の「カメダス」・1996年の連載1000回記念・2006年の30周年記念・2011年のリミックス本「こち亀サポーターズ!!」の各投票企画で全て1位)。爽やかな余韻を残すラストまで、19ページの中に さりげなくも見事なドラマが凝縮されています。
・2001年の元旦に両さんと再会する事を約束した村瀬。その後の姿は、続編の
125-9で描かれています。
・2005年8月6日には、このエピソードをモチーフにした石碑が浅草神社境内に建立されました。
《扉絵:両さんと村瀬》

57-9「両さんの一日遊び講座の巻」
部長の孫・大介が派出所を訪問。一緒に遊んでいた両さんは、部長が孫に弱いのを利用して自分の悪事を押しつけることを思いつく。口八丁手八丁で大介を利用するが…。
・この頃の大介君は保育園生。湯飲みを割ったのを自分という事にしてくれ と頼む両さんにオモチャを要求するなど、したたかさを見せています。
《扉絵:クラシックカーで走る両さん&中川

57-10「両津代表取締役の巻」
社長として、東京の開発計画を押し進める中川。古き江戸文化を顧みないその姿に怒った両さんは、ニセの委任状にサインをさせた後、中川を拘束。自ら社長代理となって、中川グループを徹底的にひっかき回す。
・この騒ぎで中川グループの子会社は5社が倒産、被害総額は一兆円近く。やはり両さんは、敵に回すと恐ろしいですね(笑)。
《扉絵:両さん・麗子・中川、自動車でスキー旅行》

58巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

58-1「人形アイデア勝負の巻」
零細オモチャ工場の社長・立石から相談を受けた両さんは、人形マニア・矢野万太郎の家を訪れる。矢野のアドバイスと両さんの意見を取り入れて新発売された人形は、予想以上の大ヒットとなるが…。
49-1に登場した矢野万太郎が、2年ぶりの再登場。かつて自分が作った「有名私立高校制服シリーズ」が実際に発売されたのを「時代がやっと私に追いついた」と胸を張っています。
《扉絵:銃を構える両さん》

58-2「ワクワク忘年旅行の巻」
忘年旅行で温泉を訪れた葛飾署員一同。しょっぱなから遅刻して周りを騒がす両さんは、宴会でも飽きることなく大暴れを続ける。そのうるささに、隣の部屋にいたヤクザが怒鳴り込んで来て…。
《扉絵:両さん・中川とカウンタックLP400》

58-3「燃えろ!波理高山(ぱりだかやま)ラリーの巻」
優勝賞金一億円の自動車レース・波理高山ラリー両さん中川と、麗子友人の婦警と、ダメ太郎炎の介と、それぞれチームを組んで出場する。勝つために手段を選ばない両さんは、次々とライバルを蹴落として行くが…。
《扉絵:銃を構える両さん(横顔)》

58-4「キツツキパニックの巻」
ひょんなことから両さんが保護した、人語を話すキツツキ。声マネでイタズラをしまくり、周囲を翻弄する。両さんにおしおきされて逆上したキツツキは、ますますイタズラをエスカレートさせ…。
《扉絵:自転車で街を走る両さん(本編に直結)

58-5「両さん月へ行くの巻」
ダイヤモンド鉱山を求めて、ロケット開発研究所の水道橋博士と共に月へ向かった両さん。巨大なダイヤを発掘しまくるが、欲を出し過ぎて帰還のタイムリミットを逃し、一人 置いて行かれてしまう。何事にも動じない両さんは、そのまま月での生活を始め…。
《扉絵:アメ車に乗った両さん・中川と、バニーガール麗子

58-6「両津大明神の巻」
1988年 元旦。両さんは、ダメ太郎らの協力を得て、初詣の賽銭を自分の懐に入れる一大プロジェクトを決行する。折り畳み式移動神社“両津大明神社”で出発した両さん達は…。
《扉絵:元日朝六時、派出所に乗り付けるパトカー(本編に直結)

58-7「顔は口ほどに物を言いの巻」
両さんの強烈な寝グセを直すため、麗子友人が、特殊メイク用の強力固定スプレーを持って来る。面白がって自分の髪型をいじりまくる両さんだが、間違って液が顔にかかり、表情が固まってしまった!
《扉絵:両さん、下町にて》

58-8「天国からの訪問者の巻」
両さんのひいじいさん・ため吉が、天国から下界へ逃げ出してしまった。花山理香の要請を受けて連れ戻しに出る両さんだが、無類の酒好きで暴れ者、その上 現代の常識を知らない ため吉にすっかり翻弄される。
・サブタイトルは51-3と全く同じ。同一サブタイトルは他に186-4189-9(共に「カラオケバトルの巻」)があります。
《扉絵:ため吉・両さん・中川

58-9「機械仕掛けのオレん家の巻」
ダメ太郎の作った自動販売機型ロボットに追いかけられ、面喰らう両さん。これからはもっと生活にコンピュータが導入されて行く…と語るダメ太郎と両さんは、最新の管理システムを持った家に住むと出会う。
・サブタイトルは、実在の映画「機械じかけのオレンジ(Clockwork Orange)」(1971年公開/スタンリー・キューブリック監督)の もじり。
《扉絵:ワイルド両さん》

58-10「史上最大の闘いの巻」
町会の予算で大仏像を作るため、神様から型を取る両さん。その行いに怒った神は 両さんの体から“悪霊(邪心)”を摘出するが、両さんの欲望が具現化した悪霊は 無敵の力を見せる。パワーアップし“金欲マン”となった悪霊は、神と激突し…。
《扉絵:両さん(全身)&派出所メンバー大集合》

59巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

59-1「激突!!成績くらべの巻」
ダメ太郎誠実さと最新システムで、住民の評判も上々のロボット派出所。対して いい加減な勤務で評判の悪い両さんは、部長に一喝される。ボーナスをカットすると脅され、奮起する両さんだが…。
《扉絵:両さん&中川、下町をパトロール中》

59-2「スキヤキ万歳の巻」
寒い中、夜勤に励む両さん中川麗子の三人。部長から差し入れられた特上肉のスキヤキを前に上機嫌の両さんだが、小さなトラブルの連続で なかなか食べる事ができない。
《扉絵:吠える両さん》

59-3「休日エンジョイ日記の巻」
派出所での勤務を終え、一日非番となった両さん中川麗子。世界を股にかけ社長業に励む中川、優雅な交友関係を持つ麗子、独身男の悲哀が満点の両さん…と、三者三様の休日を過ごす。
・ページを上中下段に分け、三人の姿を平行して描くという斬新なエピソード。中川君や麗子さんの優雅な生活が垣間見られる事も含め、かなり楽しめる話です。
《扉絵:麗子(全身)・両さん・中川》

59-4「テレビでこんにちは!の巻」
金欠の両さんが選んだ日給2万円のアルバイトは、テレビ電話を使って行う遠距離クラス会の会場設営。数十台のテレビが一斉に喋り出す様に 最初は面喰らう両さんだが、給料がいいからとバイトを継続。続いて結婚式の仕事へと向かうが…。
・画面上で背景や服装を変える描写、それに伴うギャグ展開など、21世紀のネット会議文化を先取りしたかのようなエピソード。初出は1988年(昭和63年)です。
・1ページ目(JC P63)と2ページ目(同P64)が全く同じ構図なのは、何か理由があるんでしょうか?…ご存知の方、TwitterリプライかDMからご教示いただけると幸いです

《扉絵:バイト情報誌を読みながら派出所へ現れる両さん(本編に直結)

59-5「私 ソバ屋の両津ですの巻」
草野球の助っ人に行くため、なんとか勤務を抜け出したい両さん署員総出で行う町内のドブさらいに、ソバ屋の少年・を身がわりとして行かせる。警官に憧れる章は、キツい仕事にも真剣に取り組み…。
・誠実さが爽やかな印象を残す章くんと、不誠実を絵にかいたような両さん(主人公^^;)。ラストでの対比が笑いを誘います。
《扉絵:街を走るパトカー(本編に直結)

59-6「男は野望!!の巻」
脱サラでカレー屋を始めようと決意した両さん。中古のはしご車を買い取って改装し、窓やベランダから出前する 移動カレー屋を開業する。本田らの協力を得たカレー屋は、話題性も手伝って順調に業績を伸ばすが…。
・脱サラとは言っても、「失敗した場合また公務員を続ける」と、警官を辞めた訳ではない両さん。「裸一貫で前進すると言ってたのに」という本田君の言葉に、「裸で いきなりカゼをひいたら どうすんだバカタレ!」「はじめは着物を着て前進するんだ!」と開き直るあたりが、らしいと言えば らしいです(笑)。そう言えば、の 超神田寿司との掛け持ちでも同じような事を言ってましたね。
《扉絵:両さん(読書中)&麗子(編み物中)、派出所にて(本編に直結)

59-7「北国よいとこの巻」
派出所で寝ていた両さんの足首に、子ども達が手錠をかけてしまった。鍵を失くしていた両さんは 外してもらうため本署へ向かうが、途中で 手錠をトラックに引っ掛けてしまう。両さんと繋がったまま、トラックは東北へ…。
・ちょっとした事から話が始まり、どんどんと とり返しのつかない事態になって行く展開が かなり笑えます。
《扉絵:派出所内で眠る両さん(俯瞰)(本編に直結)

59-8「おばけ煙突が消えた日の巻」
昭和39年…少年・勘吉の通う小学校に臨時でやって来た女性教師・佐伯羊子先生。優しい佐伯先生に ほのかな思慕の念を抱く勘吉だが、やがて別れの時が。勘吉と仲間達は、自分達の想いを伝えるため…。
・爽やかな読後感を残す、両さんの少年時代シリーズ。“おばけ煙突”(千住に実在した 火力発電所の巨大煙突)を絡め、ノスタルジックな情景が描かれています。秋本先生も、お気に入りのエピソードだとか。
・両さん(勘吉)と「トン・チン・カン」トリオとして活躍(?)する豚平珍吉が初登場。大人になった今も親交は続いています(65-5108-4他)。
《扉絵:勘吉・豚平珍吉と、おばけ煙突を眺める勘吉・銀次

59-9「両さんの漫画修業の巻」
賞金目当てに 雑誌の漫画賞に応募しようと思い立った両さんだが、作品を描くほどに技術不足を実感。上達のため、売れっ子漫画家・流星ひかるの下にアシスタントとしてつくが…。
《扉絵:漫画家 両さん》

59-10「おトイレ貸してくださいの巻」
ラムネと間違い、ペット用の下剤を一ビン飲んでしまった両さん。その上、タイミング悪く断水でトイレが使用不能に…。お尻を押さえて悶え苦しむ両さんは、トイレを借りるため、駅前派出所までの長い道程へと踏み出す。
《扉絵:自転車で疾走する両さん(本編に直結)

60巻  【JCリスト】 【WJ本誌での作者コメント】 【Amazon】

60-1「体力株式会社の巻」
無敵の体力を活かし、スポーツのピンチヒッター等を引き受ける“体力株式会社”を設立した両さん。「野球7試合」「柔道」「ラグビー」「水泳」「引越しの手伝い」を一日で掛け持ちする事になるが、さすがの体力にも次第に限界が…。
《扉絵:派出所前(本編に直結)

60-2「玉虫巡査登場の巻」
新たに派出所にやって来た警官・玉虫。政治家ばかりの家系に育った彼は、常に複雑で遠回しな口調で話し、周囲を辟易させる。感覚人間の両さんをイラつかせ続ける玉虫だが、そんな彼にも得意技が。
法条恵比須板池巡査らの系譜に属する“ちょっとヘンな警官”シリーズ(?)の一人・玉虫。残念ながら、登場は このエピソードのみ。
《扉絵:派出所前の道路(本編に直結)

60-3「さわやか五月晴れの巻」
角田夫が、千葉県にマイホームを購入。両さん始め派出所メンバーも、引っ越しの手伝いをする。部長は引っ越し祝いとして、孫の大介五月人形をプレゼント。一方両さん達も…。
・タイトル通り、爽やかで のんびりした雰囲気のエピソード。七月に、角田夫妻 二人目の子ども(桜ちゃん)が誕生する事も語られています。
《扉絵:ワイルド両さん》

60-4「ロボット派出所改造計画の巻」
「ムードが壊れる!」「下町情緒がなくなる!」と、こち亀読者から すこぶる評判が悪いロボット派出所。両さんダメ太郎らを救うため、彼らの再教育と派出所の大改造に踏み切る。
・虚実の境目が曖昧なのは こち亀の持ち味の一つですが、中でも このエピソードは白眉。冒頭とラストの“読者のハガキ”を絡めたやりとりには、メタフィクションならではの面白みがあります。
・両さんのセリフによると、ロボット派出所の反対側には
大使館が建てられるというアイデアがあり、ロボット派出所の不評でボツになったそうです。59-1での中川君のセリフ「今度は反対側にも派出所が建つ予定とか…」は、そのネタふりだったのでしょうか?
・結局、読者からの投票で存続の可否が決められる事になったロボット派出所。その結果は、四週後の
60-8で。
《扉絵:自動車(シトロエン)で走る両さん&中川

60-5「特別勤務を命ず!の巻」
不真面目な勤務・生活態度部長の逆鱗に触れ、両さんは一ヶ月間、派出所内に作られた座敷牢の中で勤務させられる事に。しかし 大人しく黙っている訳はない両さん。大脱出復讐計画を進行させる。
60-9にも登場する立花工務店(「東京深川三代目」より)の面々が、チラッとゲスト出演。
《扉絵:中川(スーツ姿)&フェラーリ》

60-6「東京駐車場事情の巻」
駐車場不足で、増え続ける違法駐車の車たち。両さんの友人・風見も、カムフラージュした愛車を公園の中に隠すなど 涙ぐましい努力をしていたが、交通課の手入れでそれも不可能に。困り果てた風見に両さんがアドバイスをするが…。
《扉絵:車だらけの道を歩く両さん&中川(本編に直結)

60-7「北海 毛ガニ旅の巻」
こち亀読者を訪ねて、両さんは北海道・函館へとやって来た。調子に乗って地元の人と飲み歩き お金を使い果たしてしまった両さんは、市場でインチキの毛ガニを売って旅費を稼ごうとする。
50-9に続く、「こち亀にオレを出せ!!コンテスト」を受けての読者登場。残念ながら この企画は2回限りで終了しましたが、イベントに絡めた読者の本編登場は、その後も何度か行われています(93-4120-7127-4等)。
《扉絵:毛ガニを売る両さんと、北海道の風景(見開き)
・WJ本誌(1988年27号)初出時は扉に「※このお話は今年の3月12日から14日にかけて取材されたものです。」の注釈が入り、青函連絡船終航式(1988年3月13日)の取材写真などが掲載されていました。

60-8「ロボット派出所改造再計画の巻」
読者アンケートの結果、「ぶちこわせ」の意見が圧倒的だったロボット派出所。炎の介は「気にすることない」と言うが、生真面目なダメ太郎は「せめて目立たないように…」と考え、改装を実行する。そのアイデアは何と…。
・公園前派出所そっくりになってしまうロボット派出所。以降61-5までは、同じ姿の派出所が二つ並んだ状態に。この間のエピソードが抜粋再録された物を見て、不思議に思う人もいるようです(笑)。
《扉絵:ロボット派出所へ入って行く両さん(本編に直結)

60-9「両さんの大工入門の巻」
パトロール中の両さんは、ふとした事から大工・立花工務店の人々と知り合う。江戸っ子気質で威勢のいい 娘のは両さんと意気投合し、ケチで身勝手な注文主に一泡ふかせるため、協力して家作りに臨む。
秋本先生の別作品「東京深川三代目」(現在は集英社文庫「秋本治傑作集(下)」(Amazon)などに全話収録)との共演編。「三代目」の主役・静ちゃんと両さんが、見事な名コンビぶりを見せています。
・静ちゃんのお父さん・
墨つぼ親方が両さんに材木ドロボウと間違われる回想シーンは、「三代目」第一話・「立花一家登場編」から。
・このエピソードは、「三代目」の単行本や上記の文庫「傑作集」にも特別編として収録されています。
《扉絵:両さん&静と、神輿をかつぐ こち亀&「三代目」メンバー》

60-10「開発!人間フレームの巻」
高級ロードレーサーで、自転車レースに出場する中川麗子両さんも、賞金目当てに愛車“千鳥”で出場する。実用車のハンデを ものともせず疾走する両さんは、滅茶苦茶な走りっぷりで他の参加者を翻弄。
・連載最初期からの両さんの愛車・千鳥(13-10にも解説あり)。両さんとの見事な一体化ぶりがカッコいいです(たぶん)。
・ラストでは自らフレームとなり、文字通り自転車と“一体化”する両さん。両さんのパワフル&破天荒さが現れた名シーンとして、TVアニメ版こち亀(1996〜2004年レギュラー放送)の第一話ラストにも採用されました。
《扉絵:自転車で走る両さん・中川・麗子》


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